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医療法人社団涼美会理事長
関口 知秀
粉瘤(表皮嚢腫)や脂肪腫などの皮下腫瘍摘出手術を数多く手掛ける。「再発させない確実な摘出」と「傷跡の目立たない繊細な縫合」の両立を追求。新宿・渋谷の3拠点にて、土日祝日や夜間も、不安を抱える患者さまがいつでも安心して相談できる場所でありたいと考えています。
新宿・渋谷の皮膚科|駅徒歩30秒・平日21時/土日祝20時まで診療
粉瘤の手術にはいくつかの方法がありますが、近年、顔や首など目立つ部位で選ばれることが多いのが「くり抜き法(へそ抜き法・パンチ法)」です。本記事では、くり抜き法の特徴、従来の切除法との違い、部位別の注意点、傷跡の経過について解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応
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小さなお子様や
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粉瘤は炎症を起こす前の受診が治療の負担を減らします。
粉瘤(ふんりゅう、医学名:表皮嚢腫)は、皮膚の下に袋状の構造(嚢胞壁)ができ、その中に角質や皮脂がたまる良性のできものです。自然に消えることはほとんどなく、放置すると大きくなったり、細菌感染で赤く腫れたりすることがあるため、根本的には手術による摘出が必要です。
くり抜き法は、専用の医療器具(トレパンやパンチ)を使い、粉瘤の中心にある開口部(黒点)を含む皮膚を丸くくり抜いて、そこから袋と内容物を取り出す方法です。皮膚に開けた小さな穴から鑷子(せっし:医療用ピンセット)などを使って袋を丁寧に引き出し、できるだけ袋を破らずに摘出することが重要とされています。
従来から行われてきた紡錘形切除法は、粉瘤の上を紡錘形に切開し、周囲の皮膚ごと切除して縫合する方法です。くり抜き法と比べると、次のような違いがあります。
一方で、くり抜き法が常に優れているわけではありません。粉瘤の大きさや炎症の有無、袋の癒着の程度によっては、切除法のほうが確実に摘出できる場合もあります。
切開法は、粉瘤の大きさや状態に合わせて皮膚を切開し、袋を確認しながら摘出する方法です。くり抜き法より切開範囲が大きくなることがありますが、袋の状態を直接確認できるという特徴があります。どちらが適しているかは、粉瘤の状態によって異なります。
顔は人目につきやすいため、傷跡への配慮が特に重要です。くり抜き法であれば数ミリ程度の丸い傷で済むことが多く、時間の経過とともに目立ちにくくなるのが一般的です。ただし、頬や額など皮膚の動きが大きい部位では、傷の治り方に個人差が出やすい点にも注意が必要です。
首は常に動く部位で、襟やネックレスで擦れやすいため、炎症を繰り返しやすい傾向があります。炎症を繰り返すと袋が厚く硬くなり、周囲と癒着することがあるため、炎症が落ち着いている時期の早めの摘出が望ましいとされています。
耳たぶの粉瘤は、ピアスの穴をきっかけに発生することが比較的多く見られます。耳たぶは軟骨がなく皮下組織が薄いため摘出自体は行いやすい部位ですが、形を整えながら縫合する必要がある場合もあり、仕上がりを重視するなら経験のある医師による施術が望まれます。また、夏は化膿しやすい部位でもあります。膿や垢を指や自己流で出そうとすると、かえって腫れや悪化を招くため、絶対に行わないでください。
次のような場合は、くり抜き法より切除法が選ばれることがあります。
強い炎症が起きている場合は、まず切開して膿を出し、炎症が落ち着いてから改めて袋を摘出する二段階の治療が必要になることもあります。手術方法は、診察で粉瘤の状態を確認したうえで決めることが大切です。
粉瘤の摘出では皮膚を切開するため、程度の差はあっても傷跡は残ります。ただし、切開の方向や縫合の方法を工夫することで、目立ちにくくすることは可能です。
くり抜き法による傷跡は、手術直後は数ミリから1センチ程度の丸いくぼみとして残りますが、多くの場合、数ヶ月から半年ほどかけて徐々に平坦になり、周囲の皮膚となじんでいきます。
傷跡の残り方には、次の要因が影響します。
切除法と比べると、くり抜き法は切開線が短いため線状の傷跡は残りにくい一方、術後しばらくは丸いくぼみとして見えることがあります。医師によっては、くり抜き法で摘出したうえで縫合を追加する「複合法」を選ぶこともあります。
一般的なくり抜き法による粉瘤摘出の流れは次のとおりです。
手術時間は粉瘤の大きさにもよりますが、多くの場合15分から30分程度です。術後は当日から軽い日常生活が可能なことが多いですが、激しい運動や飲酒、患部を強くこする行為は数日間控えるよう指導されるのが一般的です。
摘出後は傷口を清潔に保つことが、傷跡の改善と再発予防の両面で大切です。医師の指示に従い、次の点に注意してください。
まれに袋の一部が取り残されて再発するケースもあります。炎症を繰り返していた粉瘤や、袋が薄く破れやすかった場合は再発のリスクがやや高いとされているため、術後の経過観察も治療の大切な一部です。
くり抜き法は、専用の器具で粉瘤の開口部を含む皮膚を丸くくり抜き、袋ごと内容物を摘出する方法です。傷口が小さく、縫合が不要または最小限で済むことが多いため、顔・首・耳たぶなど目立つ部位に適しています。
一方で、大きな粉瘤や炎症を繰り返して袋が癒着しているケースでは、切除法のほうが確実な場合もあります。粉瘤は自然に消えず、放置すると赤く腫れたり破れたりして治療が難しくなることがあります。気になるしこりがある場合は、炎症を起こす前に皮膚科・形成外科を受診し、ご自身の状態に合った方法を相談してみてください。
※本記事の内容は一般的な情報です。手術方法や傷跡の経過は、粉瘤の状態によって異なります。

医療法人社団涼美会理事長
※本ページはれいわクリニックの医師が監修しています。
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