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ウイルス性イボ(尋常性疣贅)とは?原因・症状・治療法を医師がわかりやすく解説

手足の指や足の裏にできる、表面がザラザラした硬いしこり―それは「イボ(尋常性疣贅:じんじょうせいゆうぜい)」かもしれません。ウオノメやタコと見分けがつきにくいですが、イボはウイルス感染が原因のため、放置すると周囲や自分の他の部位にどんどん移って増えてしまいます。ここでは、イボが潜むリスク、病院での適切な治し方、ご家庭での注意点について医師が詳しく解説します。

この記事の要点

  • 原因と特徴:ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の微細な傷口から侵入して発症します。ウイルス性のため、放置したり自分で削ったりすると、触れた部位や周囲の人に感染が広がります。
  • 治療の基本:液体窒素を用いた冷凍凝固療法が標準的な治療です。1回で完治させることは難しく、数週間に1回のペースで定期的に通院し、段階的に病変を壊死させて取り除く根気強い加療が必要です。
  • 当院の対応:土日祝・夜間21時までの即日診療に対応。お仕事帰りや休日を利用して定期的な通院スケジュールを維持しやすく、患者さまのライフスタイルに合わせた継続的な治療をサポートします。

当院の特徴

REASON

液体窒素によるイボ治療の継続通院もしやすい土日診療

土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応

イボの冷凍凝固療法を予約なしで当日受診・当日処置

平日21時まで
仕事帰りに通いやすい

自宅でできるイボの塗り薬治療と再発防止の指導

全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で

痛みに配慮したお子様の手足のイボ(魚の目様疾患)治療

小さなお子様や
敏感肌も安心

目次 [ 表示 ]

1.イボ(尋常性疣贅)とは?

(1)ウイルス性イボの正体HPV(ヒトパピローマウイルス)

一般的に「イボ」と呼ばれるものの多くは、「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれる皮膚ウイルス感染症です。これは、ヒトパピローマウイルス(Human papilloma virus;HPV)というウイルスが皮膚に感染することで発症します。HPV-2が主体となることが多いですが、そのほかにもHPV-27、57型などで発症するといわれています。ウイルスは皮膚の微小な傷から細胞に入り込むことで感染します。細胞が分化という過程で分裂していくことでウイルスの複製が進み、表面がザラザラした隆起として現れます。

ウイルス性イボ(尋常性疣贅)ができる仕組みを説明した皮膚断面図と足の裏のイラスト

(2)よくできる部位

イボはできやすい部位に特徴があります。特にできやすい部位としては手指(特に爪の周囲)、足の裏、ひざや肘などがあり、摩擦や刺激を受けやすい部位にできやすい傾向があります。

(3)イボの見た目の特徴

イボにはいくつか特徴的な見た目があります。

  • 表面がザラザラしている
  • 爪の周りはいぼ状、手足の場合には隆起は少ない
  • 小さな黒い点(出血のあと)が見えることがある
  • 押すと軽い痛みを感じることがある

上記のような特徴を有することが多いです。ひとつのみで発症することもありますが、多くは同側の足などに多発することが多いです。ウイルスの種類によりや感染部位により名前がついているもの(ミルメシア、糸状疣贅)などがあるが、全て尋常性疣贅です。

特に足の裏では、角質が厚くなるため一見すると魚の目と間違われることもあります。見分け方としては、表面の角質層を削ると点状の出血が出ることがイボ(尋常性疣贅)の特徴です。

2.イボの原因と感染経路

(1)なぜ感染するのか

HPVは子宮頸がんの原因ウイルスなどでもあるため、名前を聞いたことがある方は少なくないかもしれません。HPVにはさまざまな種類があり、イボ(尋常性疣贅)として足底などに定着しやすいタイプはHPV-1、2、27、57などです。これらのタイプは健康な皮膚には侵入しにくいですが、皮膚の微小な傷があるまたは乾燥しているなどといった、皮膚のバリア機能が低下していることにより細胞に入り込むことで感染します。

(2)感染しやすい環境

イボのウイルスは環境中でも一定時間生存するため、プール、ジムや更衣室、温泉や銭湯といった湿度の高い場所で不特定多数の人が出入りする場所、共用スリッパやマットが置かれている場所では注意が必要です。特にこういった場所では足の裏が直接接触する機会が多いため注意が必要です。

(3)他人・自分へのうつり方

イボは、HPVによるウイルス感染症であり、日常生活の中で比較的身近な経路を通じてうつる可能性があります。主な感染経路としては、「接触感染」と「自家接種」の2つが挙げられます。

接触感染とは、他人のイボのウイルスが直接的に触れてしまうことによりウイルスが皮膚に付着し、角質層に定着することで感染が成立することです。具体的には、家族や友人と接触したり習い事などでもらうこともあります。また、同じタオルやマットの共有を行うことによっても感染のきっかけになるため、プールやジム、温泉や銭湯などでも感染のリスクがあります。これは、共有すれば必ずしも感染が成立するわけではなく、微小な傷があったり乾燥などによる傷があるなど、皮膚のバリア機能の低下によりウイルスの定着、そののち感染の成立となります。

他方、自家接種とは自分自身の体の中でイボが広がっていく現象です。これは、多発性のイボでよくみられる現象で、気になって触ってしまったり、自己にて削る処置を行うなどでウイルスが周囲の皮膚に付着することで新たなイボが拡大していくことになります。イボは魚の目かもと思って、自分で削って治そうと自己判断で処置することで結果的にイボの数が増えてしまったり、拡大を招いてしまうことがあるので注意が必要です。

(4)子どもに多い理由

イボは大人にも多い疾患ですが、特に子どもに多い理由としては、いくつかの要因が重なっています。一つ目は、皮膚のバリア機能が未熟であることが考えられます。子どもの皮膚は大人と比較すると半分~約1/3程度と言われています。このため、ウイルスからの防御力が弱いことがあげられます。

また、二つ目の要因としては、日常生活の中で外での活動が多く小さな傷ができやすいことがあげられます。保育園や幼稚園などでのはだし生活や外遊びを通し小さな傷ができその傷からのウイルス侵入、小学生以上であっても長時間上履きをはくことによる湿潤な環境と運動などにより感染のきっかけになりやすいです。

さらに、子どもは免疫機能が脆弱であることが挙げられます。免疫機能が十分でない世代では、ウイルス付着したのちに自己にて排除できず、定着してしまいやすいことが考えられます。

このように複数の要因が重なり、生活環境や免疫の発達などからイボにかかりやすいことが考えられます。あっという間に増えてしまうことも多いですので、見つけた時に皮膚科を受診されることをおすすめします。

3.イボの治療方法

(1)液体窒素療法(保険診療)

イボ(尋常性疣贅)における、最も一般的な治療法は液体窒素による凍結療法です。
液体窒素とは通常気体の窒素を−196度にすることで液体状にし、その液体窒素を綿球に吸わせたりスプレー状にして、イボに当てて組織を凍結して壊すことで痂皮(かさぶた)にすることで徐々に治療していきます。約2週間ごとに処置を行います。反応は人により様々ではありますが、たいていの場合、複数回の治療が必要になります。時に水疱(みずぶくれ)になることがありますが、反応がしっかり出ている反応ともいえ、完治が早い場合があります。

(2)外用薬治療

サリチル酸ワセリン製剤を用いて角質を柔らかくし、イボ(尋常性疣贅)を徐々に取り除く方法です。剤形には以下のものがあります。

  • 貼付剤
  • 外用

自宅で継続的にケアできる点がメリットですが、効果が出るまでに時間がかかることがあります。

(3)その他の治療

症状や経過に応じ、外科的切除を行うことや、レーザー治療が適応になることがあります。

健康保険適用

当院は保険診療を主軸としたクリニックです

当院の診療実績:2025年度 年間延べ来院者数 19,763名
(集計期間:2025年1月〜12月 当院レセコンデータに基づく)

なかなか治らないウイルス性のイボ(尋常性疣贅)は、定期的な通院と適切な処置が大切です。

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4.イボ治療の痛み・通院回数

液体窒素療法は、-196度の液体を当てるため、施術時はアイスノンを押し当てたような冷たい痛みやヒリヒリ感があります。また、治療後も2〜3日程度「じーん」とする痛みが続くのが一般的です。

特に痛みを感じやすい部位

  • 爪の周囲: 指先は神経が集中しているため、痛みを感じやすい場所です。
  • 足の裏: 体重がかかることや、角質層が厚くウイルスが深いところまで住み着いているため、痛みを感じやすくなります。

通院回数について

免疫反応の個人差や、発症から治療開始までの期間により異なります。数回で済むこともあれば、長いと数十回に及ぶこともあります。完治には根気よく治療を続けることが大切です。

5.イボが治らない・再発する理由

イボ(尋常性疣贅)が治りにくい、あるいは再発するのには主に以下の理由があります。

  • ウイルスの深部侵入: 放置期間が長いと、ウイルスが皮膚の深い層まで入り込み、除去に時間がかかります。
  • 治療の中断: 通院の間隔が空いてしまうと、その間にウイルスが再び増殖してしまいます。
  • 自家接種による再感染: 靴のインソールや風呂場のマットに残ったウイルスを含んだ垢(落屑)から、再び感染するケースが意外と多くあります。
  • 免疫力の個人差: 自身の免疫力でウイルスを排除する治療法のため、体質的に時間がかかる場合があります。

再発を防ぎ確実に治すためには、自己判断で中断せず、最後まで治療しきることが重要です。

6.自分で取るのはNG?

市販の削る器具や爪切りなどを用いてなど自分で無理に引きちぎってしまう行為は絶対におすすめできません。これは、出血や細菌感染のリスクをはらむこと、自分でいじることでウイルスの拡散リスク、傷をつけてしまうことでの瘢痕形成につながる可能性があります。自己で判断して、自己処置してしまうのではなく、適切な医療機関での治療が重要です。

イボは自然に治る?放置していい?

イボ(尋常性疣贅)は原因であるHPVに対して体の自己免疫が働くことで自然に消退することがあります。事実、小児では無治療でも数か月から数年の経過で自然治癒する例がよくみられます。しかしながら、この自己免疫は個人差が大きく、必ずしも自然に治るとは限りません。免疫力が十分でない場合や、ウイルスにとって住みよい皮膚環境であるなどでは治癒が遅くなることがあります。また、放置することで自分の中で数が増える、イボ(尋常性疣贅)自体が大きくなる、家族間で感染が拡大するなどのリスクがあります。

7.魚の目・タコとの違い

イボ(尋常性疣贅)・魚の目・タコの違いを説明した皮膚構造の比較図解イラスト

イボ(尋常性疣贅)と魚の目(鶏眼)・タコ(胼胝)は見た目が似ていますが、出来る原因が異なります。

  • イボ(尋常性疣贅):HPVによるウイルス感染
  • 魚の目(鶏眼)・タコ(胼胝):慢性的な物理圧迫や摩擦による角化

それぞれを見分けるポイントとしては、イボ(尋常性疣贅)は表面がザラザラしており、黒い点がみえることがあります。魚の目(鶏眼)は角化の中心に芯ができるもので、押すと痛みがあります。タコ(胼胝)は角化が一様に肥厚する現象であるため、押すことによる痛みはみられないなどの特徴がありますが、正確な診断には医師の診察が必要です。

8.当院のイボ治療の特徴

当院では、患者さん一人ひとりの生活背景や痛みの感じ方に配慮しながら治療を行っています。

  • 痛みに配慮した丁寧な説明を行う、液体窒素療
  • 自宅ケアの具体的な指導
  • お子さんにも安心して受けていただけるケア体制

また、治療のゴールや見通しを共有しながら、無理なく継続できる治療計画を提案しています。

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よくある質問(FAQ)

Q1:イボは何回で治りますか?

個人差があり、数回で治る場合もあれば、数ヶ月以上かかることもあります。

Q2:子どもでも治療できますか?

可能です。年齢や痛みの感じ方に応じて治療方法を調整します。

Q3:痛みはどれくらいですか?

液体窒素では一時的な痛みがありますが、数日までで終わることが多いです。

Q4:放置するとどうなりますか?

増えたり大きくなったりする可能性があり、完治までの治療が難しくなることがあります。

Q5:プールに入ってもいいですか?

基本的には可能ですが、他人への感染予防としてテーピングなどで覆うことをおすすめします。

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10.まとめ

イボ(尋常性疣贅)はウイルス感染によって起こる皮膚疾患であり、自然に治ることもありますが、放置すると悪化や拡大のリスクがあります。「なかなか治らない」「増えてきた」と感じた場合は、早めに皮膚科を受診することが完治への近道です。早期治療、継続的な通院が大切です。また、自己処置は避けましょう。

適切な治療を行うことで、負担を最小限に抑えながら改善を目指すことができます。

【参考文献】

この記事の監修・執筆医

イボ治療の監修・執筆:医療法人社団涼美会 理事長 関口知秀医師

医療法人社団涼美会理事長

関口 知秀

ウイルス性のイボをはじめとした皮膚疾患の診断・治療を幅広く行う。症状の経過や生活背景を丁寧に確認し、原因や重症度に応じた適切な治療を重視。一人ひとりの状態に合わせた無理のない治療を提供している。新宿・渋谷の3拠点にて、土日祝日も夜間まで、忙しい患者さまも通いやすい診療体制を整えている。

 

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