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医療法人社団涼美会 理事長
新宿・渋谷の皮膚科|駅徒歩30秒・平日21時/土日祝20時まで診療
「爪が白く濁ってきた」「分厚くなってぼろぼろしてきた」「市販薬で何年も治らない」といった症状がある場合、いわゆる「爪水虫(爪白癬)」の可能性があります。
爪白癬は自然に治ることはほとんどなく、自宅ケアだけでは改善が難しい疾患です。自己判断で様子を見るよりも、早い段階で皮膚科を受診し、適切な治療薬を使用したほうが結果的に確実かつ早く改善します。
また、見た目が似ている別の病気もあるため、まずは本当に爪白癬か正しく診断することが重要です。本記事では、原因や感染経路、症状、飲み薬と塗り薬の違いなどについて、皮膚科医の立場から詳しく解説します。
この記事の要点
REASON
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年末年始も休まず対応
夜平日21時まで
仕事帰りに通いやすい
全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で
皮膚科
的確な治療
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(出典:CDC / PHIL)
爪白癬は「つめはくせん」と読みます。一般的には「爪水虫」と呼ばれることが多く、白癬菌(はくせんきん)という真菌(しんきん・かび)の一種が爪に感染することで起こる病気です。
白癬菌は皮膚の角質を好む真菌であるため、足の水虫の原因となります。多くの方で足の水虫にかかりしばらく放置されたあとに足の爪にまで拡大する、もしくは長期間足の水虫にかかっていて気づいたら足の爪の色が変わり進行するという経過をたどります。
爪は皮膚と違って硬く、薬剤の浸透がしにくいため、皮膚の水虫より治療に時間と工夫が必要になります。
爪白癬の症状はさまざまですが、代表的なものとしては以下のものがあります。
このような症状をお持ちの方が爪白癬の可能性があると思います。爪白癬に感染してすぐのころは、ほんの少しかすれたような白い部分があったり、雪のような白いところがでてくる、爪の端のみが変色しているなどがあり、気づきにくいこともあります。
しかしながら、時間が経ってしまい爪白癬が進行するにつれて、爪は全体が分厚くなったり、ぼろぼろと脆くなり、靴などを履く際に痛みを感じたり、歩きづらくなることが考えられます。
爪白癬と似たような症状となる別の疾患も考えられますので、ご自身で爪水虫と診断されると間違ったケアを行ってしまうことがありますので、ご注意してください。爪白癬と似ているが別の疾患であるものには以下のようなものがあげられます。
(尋常性)乾癬は体の四肢や躯幹を中心に赤い紅斑と銀白色の鱗屑を伴う疾患ですが、時に関節・爪にも症状が出現します。爪のみに症状がおきて他の部位に何も出ていない場合には爪乾癬であることは考えにくいですが、爪白癬と症状が似ているため、注意が必要です。爪白癬と爪乾癬は治療方法が異なります。
円形脱毛症というと、一般的には髪の毛の印象があると思いますが、脱毛症は爪にも起こります。円形脱毛症が爪に起きると爪表面がぷつぷつと凹凸が出て来て、ぼこぼことするようになります。顕微鏡の検査を行っても真菌の検出はありません。
主に生じる部位は皮膚および粘膜が多く、その場合には扁平に赤く隆起したり丘のような状態を作り、粘膜では白色線条と呼ばれる白い線が周囲を縁取る形をとります。時に爪にも発症し、爪が縦にぼこぼこした状態となります。皮膚や爪の一部を取り検査を行う皮膚生検で診断がつくため、顕微鏡による検査では真菌の検出を認めません。
爪甲鈎彎症は、加齢や靴や先の細いブーツやパンプスなどを長時間履くなどが長年積み重なったなどの影響により、爪の変形がおこった状態です。先の細いパンプスやヒールなどをはく女性に多く、巻き爪や分厚い爪になり変形を引き起こします。足元の見直しや日々のケアが重要になります。
爪は足指の先を守るためにあります。上から物が落ちてきたり、ドアなどに挟んでしまって爪の下で出血などが起きた後に変形が起こることがあります。
爪にカンジダという真菌の一種が感染した状態で、爪の周囲に炎症を伴う爪周囲炎になることが多く、足環境として蒸れる環境に長時間さらされたり、水仕事が長い手指に起こることなどがあります。
様々な爪白癬に似た症状を示す別の疾患を列挙してきましたが、このように、爪がぼろぼろになったり、がたがたする原因がすなわち爪白癬ではないです。爪に変形が起きたらまずその原因について皮膚科を受診されることをおすすめします。
爪白癬の原因は、白癬菌という、真菌の一種の皮膚糸状菌が爪に定着し寄生することにより感染を起こして生じます。白癬菌には多数の菌種があります。
感染経路としては、まず足白癬(足の水虫)が存在し、そこから爪に感染するといわれています。よくみられる感染経路としては、以下のものが多く挙げられます。
皮膚糸状菌はケラチンという皮膚の栄養素を好み、寄生するという性質がありますが、皮膚に付着するだけではすぐには感染しません。足に目に見えない程度の小さな傷があったり、足が長時間蒸れやすい環境下にある、免疫力が低下しているなどの条件がそろって、角質層に入り込みます。
日本人において足白癬は人口の約13.7%、爪白癬は約7.9%がかかっていると推計されており、日本人の7人に1人がかかっていると推察される、ごくありふれた疾患です。統計があります。
また、新規外来患者さまがかかられている真菌感染症の調査の中で、足白癬の患者は57.4%から51.5%へと減った一方で、爪白癬の患者さまの割合が28.3%から33.3%へ増加(特に80歳代以上の爪白癬患者にしぼると17.6%から21.9%へと増加)しているといった結果もでています。これは、薬の開発の影響で治療がしやすくなった半面、爪白癬の治療および完治の難しさをうきぼりにしているともいえるでしょう。
爪白癬を置いておいても自然に治るということはほとんどありません。爪白癬に感染したとしても、はじめのころは痛みなどもなく、日常生活を送るのに困ることがないために放置しがちの方も多くいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、一旦爪の内部に白癬菌が入り込んでしまうと、真菌がどんどん爪の根本の方に入りこみ、進行していきます。放置を続けてしまうと、以下のようなリスクが増加します。
特に高齢者では、爪が伸びる速度が遅くなるために進行が早くすすみ、歩行バランスに影響したり、二次感染による感染症を招きやすくなるといわれています。
市販薬のみで治ったというお話を耳にされた方もおられるかもしれません。しかしながら、爪白癬の治療にはしっかりと爪の中の層にまで薬剤が浸透する必要があり、市販の薬では浸透が見込まれるものをみかけることはまずありません。
ですので、軽症であれば治ることもあるかもしれませんが、治ったという症例にはそもそも爪白癬ではない症例であったり、一時的に見た目が改善したようにみえるだけ、の可能性があります。
自宅で出来るケアとして、以下のように足を清潔に保ち、爪白癬を悪化させない環境づくりは非常に重要です。
しかし、自己判断で市販薬を使用することはかぶれのリスクなどもあるため、皮膚科を受診され、医師の指導のもときちんと診断・治療を行うことをおすすめします。
爪白癬の治療には大きく分けて、飲み薬で行う場合と塗り薬で行う場合があります。
最も治療効果が高い治療方法といわれています。代表的な治療薬に「テルビナフィン」「イトラコナゾール」「ホスラブコナゾール」などがあります。いずれも腎機能や肝機能の評価が必要になりますので、採血による血液検査での評価が必要になることが多いです。
【飲み薬が適しているケース】
爪白癬の範囲が広範囲の場合、爪が分厚く変形している場合、長期間罹患している場合、できるだけ確実に治したい場合などに適しています。
近年、薬剤の開発が進み、爪専用できちんと爪の奥まで浸透ができる優れたお薬が登場しています。
【塗り薬が適しているケース】
爪白癬の罹患範囲が軽症である場合や、腎機能・肝機能などの問題で飲み薬を飲むのが難しい場合などに使用されます。塗り薬のため、内服薬が使えない方でも治療が可能です。
爪白癬の治療期間は比較的長くかかります。基本的に軽症で白濁した部分が少なければ治療にかかる時間は短くて済みますが、爪白癬が完治したといえるのは、感染した爪が正常な爪に完全に生え変わる必要があるからです。
つまり、白濁した爪が爪甲全体であったり、高齢者などで爪の伸びるスピードが遅ければ、より時間がかかります。生え変わりの目安は以下の通りです。
また、症状が改善したように見えていても、途中で薬の内服を自己判断でやめてしまうと再発することがあるため、医師の指示に従って最後まで継続して治療を行うことが大切になります。
ここでは、患者さまからよくいただくご質問に回答いたします。
白癬菌は真菌感染症ですので、人からもらい、また人にうつす可能性があります。特に家族内では、バスマットや床を介して感染することがあります。タオルや爪切りの使用の共用を避け、足を清潔に保つことが大切です。また、家族内に症状がある人がいる場合には、ご家族全員での治療を行いましょう。
確かに軽症例などで爪が伸びてしまって治ることなどはあるかもしれません。しかしながら、基本的には自然になおってしまったり、一般的には市販薬で「治る」のは難しいことが多いこと、爪白癬と思われたその症状自体が爪白癬で本当に正しいのかを含め、医師の診断のもとで診断および治療を行うのが望ましいと思います。
治癒するまでの期間は爪の白濁(白くなっている部分)がどの位あるかによります。飲み薬の方が確実に治療として効果が高い可能性が高まりますが、塗り薬であっても効果は見込まれます。また、爪の伸びが遅いと治癒するまでに爪が伸びるまでに時間がかかります。
足を清潔に保ち、長時間の足の蒸れをさけることが大切です。また、治療終了後に再燃しないためにも、治療前のインソールやスリッパ、バスマットを新調したり、しっかりと洗濯・陰干しを行うことをおすすめしています。また、家族内にも疑う症状をお持ちの方がいれば、一緒に治療を行うとよいでしょう。
塗り薬の場合には爪以外の部分に薬剤が垂れこみ、かぶれを起こしてしまうことがあります。爪から出た部分はティッシュなどで優しくふき取るようにしましょう。また、内服薬での治療を行う際には、節酒を並行して行い、他の内科などで受診する際にはお薬手帳をみせる習慣をつけられると良いでしょう。
爪白癬の症状かと思っても別の疾患である可能性があります。爪白癬かどうかは顕微鏡の検査などで真菌の存在を確認して初めて、確定診断を行うことができます。似たような症状であっても爪白癬でなければ治療効果はあらわれません。お悩みの症状が爪白癬で正しいのか、まずは皮膚科受診されて相談されるとよいと思います。
飲み薬で治療を行う場合、事前に採血検査を行い、飲み薬による治療が可能かどうかまずは検査を行います。基本的に肝臓の数値が高いなどの場合には、こまめに採血を行って数値の上昇が問題ない範囲かなどをチェックしながら行います。お酒を多量に飲まれる場合などには節酒が必要な場合があります。
ただ、基本的には内服している間に採血検査で肝臓の数値が上がったとしてもその後の経過観察で低下してくることが多いですので、過度に心配される必要はなく、しっかりと医師と相談しながら納得されて内服薬での治療を開始されると良いでしょう。また、まれに内服により胸やけや気分不良などが起きることがあります。その場合には内服を中断され、早めに受診した皮膚科で関連している症状か相談し、今後の治療方針を相談されてください。
爪白癬にかかっている指の数や真菌がいる範囲によるところが多く、高齢者などで爪の伸びが遅い場合には時間がよりかかる傾向があります。その上で、治るまでにかかる期間は足爪の場合は約1年程度、手指の場合には約半年程度を目安としてお伝えしています。
薬を継続する期間については使用する薬により異なります。飲み薬のものでは12週間のみの内服と決まっている薬、1クール飲んだ後、内服を一旦中断して間をおく薬などもあります。詳しくは処方された際に治療計画をお伝えしますので、その際にしっかりと説明をお聞きください。

医療法人社団涼美会 理事長
※本ページはれいわクリニックの医師が監修しています。
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当院では顕微鏡による迅速な真菌診断のもと、患者さま一人ひとりに合わせた最適な治療薬(飲み薬・塗り薬)の処方を行っています。
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