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日光皮膚炎(日焼け)の原因・症状・応急処置|顔の赤みやブツブツへの皮膚科治療まで医師が解説

「海やレジャーの後に顔が真っ赤になった」「日焼けした部分がヒリヒリ痛い」「赤みだけでなくブツブツやみずぶくれまで出てきた」―このような症状でお困りではありませんか?一般的に「日焼け」と呼ばれている状態の多くは、医学的には「日光皮膚炎(にっこうひふえん)」と呼ばれる皮膚の急性の炎症反応です。日光皮膚炎は、軽い赤みのみで済むこともありますが、強い紫外線を浴びると水ぶくれができたり、色素沈着が残ったりすることがあります。また、強いかゆみやブツブツが出る場合は、紫外線アレルギー(光線過敏症)が隠れている可能性もあります。この記事では、日光皮膚炎の原因や症状、自宅での応急処置、皮膚科での治療、予防法について医師が詳しく解説します。

この記事の要点

  • 原因と症状:紫外線(UV-B)によって皮膚が急激なダメージを受け、赤みやヒリヒリした痛みを引き起こす「急性のやけど」のような状態です。24時間程度で症状のピークを迎える特徴があります。
  • ブツブツと顔の赤み:頬や鼻など高く突出した部分は重症化しやすく、日焼け後に強いかゆみを伴う赤いブツブツが出る場合は、単なる日焼けではなく「光線過敏症(紫外線アレルギー)」などの可能性が疑われます。
  • 当院の対応:土日祝・夜間21時までの即日診療に対応しており、日光皮膚炎の進行を抑えるステロイド外用薬の処方、かゆみをコントロールする内服薬の処方、光線過敏症の評価まで幅広く対応しております。

当院の特徴

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年末年始も休まず対応

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平日21時まで
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全院 駅チカ
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安心の診療

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目次 [ 表示 ]

1. 日光皮膚炎とは?(原因・症状)

日光皮膚炎とは

日光を浴びると、まずUV-Bという280nm〜320nmの間の波長の紫外線が肌の表面である表皮に強いダメージを与え、赤くヒリヒリする「サンバーン(赤い日焼け)」が起こります。日光皮膚炎とは、紫外線によって皮膚に急性の炎症が起こった状態、いわゆる「サンバーン」の状態を指します。

続いて、320nm〜400nmの間の波長のUV-Aが真皮にまで到達してコラーゲンやエラスチンを破壊し光老化を進めることで、肌はこれ以上のダメージを防ごうとメラノサイトを活性化させ、メラニンを増やし「サンタン(茶色い日焼け)」として黒くなる反応を示します。この反応が、数日から数週間かけて皮膚が茶色く日焼けする反応です。

その後、長時間かけてターンオーバーが乱れると、メラニンが排出されずシミとして残り、さらに真皮構造の破壊が進むことでシワやたるみが生じます。つまり、赤く日焼けする急性の炎症と茶色く日焼けする慢性の炎症のうち、日光皮膚炎は「急性の炎症(赤い日焼け)」であり、紫外線によるやけどと考えると理解しやすいでしょう。

主な症状

日光皮膚炎では以下のような症状がみられます。これらの症状は、紫外線を浴びてから数時間後に現れ始め、24時間程度でピークになることが一般的です。

  • 皮膚の赤み
  • ヒリヒリした痛み
  • 熱感・ほてり
  • 腫れ
  • かゆみ

重症化するとどうなる?

紫外線を大量に浴びた場合には、紫外線によるやけどが強く起きている状態であり、強い腫れや水ぶくれが起き、発熱を伴うこともあります。また、全身の症状として倦怠感がみられることがあります。

この状態は熱傷(やけど)のランクでいうと「Ⅱ度熱傷」にあたり、皮膚科での適切な治療が必要になることもあります。

2. 「顔の赤み」と「ブツブツ」の特徴

顔の日光皮膚炎

顔は紫外線を最も受けやすい部位の一つです。特に、頬や鼻、額(ひたい)や耳などの高く突出した部分は紫外線が当たりやすく、症状が強く出る傾向があります。

日焼けを繰り返すことは、シミやシワ、くすみやたるみといった紫外線による外的なダメージである光老化の原因になります。そのため「少し赤くなっただけだから大丈夫」と軽く考えず、適切なケアを行うことが大切です。

ブツブツができる場合

日焼け後に赤いブツブツや強いかゆみが出る場合には注意が必要です。単純な日光皮膚炎ではなく、光接触皮膚炎や光線過敏症、多形日光疹(光線過敏症のひとつ)などの可能性があります。

特に、以下のような特徴に該当する場合には皮膚科で相談しましょう。

  • 毎年春から夏に繰り返す場合
  • 日光に当たった部位にだけ症状が出て、強いかゆみを伴う場合
  • 特定の薬剤を内服していて症状が出始めた場合
  • 特定の薬剤を貼付した際に生じるなどがある場合

3. 日光皮膚炎の画像・見分け方

軽度の日光皮膚炎

軽症の場合は、赤みやヒリヒリ感、軽い熱感が中心となります。皮膚の表面に目立った傷などは出来ず、赤みのみの場合もあります。症状は通常、数日から1週間程度で自然に改善することが多いです。

中等度~重度の日光皮膚炎

強い紫外線に曝露された場合には、水ぶくれや腫れ、強い痛みが現れることがあります。水ぶくれは皮膚が重度のダメージを受けたサインです。放置すると感染を引き起こしてしまったり、炎症が落ち着いたあとに色素沈着の原因になることがあります。

受診をおすすめする症状

以下の場合は皮膚科受診をおすすめします。

  • 水ぶくれがある
  • 広範囲に赤みがひろがっている
  • 痛みが強い
  • 発熱を伴う
  • 顔全体が腫れている

4. 自宅での応急処置・対処法

最優先するべきケアは「冷却(クーリング)」

日光皮膚炎の応急処置で最も重要なのは皮膚の炎症をしっかり抑えるために、患部を冷やすことが大切になります。冷却することで炎症の進行を抑えることができ、痛みも和らぎます。

冷却の方法としては、冷たいシャワーを当てる、濡れタオルで冷やす、保冷剤をタオルで包んだもので冷やすなどがおすすめです。ただし、氷を直接皮膚に当てるのは、凍傷の原因になりますので、避けましょう。

水分補給も重要です

日焼け後は直接的にも皮膚から水分が失われやすくなっています。普段以上に十分な水分補給を心がけましょう。

めくれた皮は無理に剥がさない

日焼けの後、1週間程度くらいから薄い皮膚がめくれてくることがあります。この皮は少しずつめくれてきますので、気になってしまうかもしれませんが、無理に剥がすことはおすすめできません。

自然に皮膚が出来てくるのを待ち、新しい皮膚を守ることを意識してください。無理に剥がすと、傷が深くできてしまったり、色素沈着の原因になります。

水ぶくれは潰さない

水ぶくれは中等度から重度の日焼けの時にできることがあります。この際に出来る水ぶくれは、自然の保護膜となっています。自分で潰してしまうと感染のリスクが高まってしまいますので、自己判断でつぶさず、皮膚科を受診されるようにしてください。

5. 皮膚科での治療と薬

ステロイド外用薬と保湿剤によるアプローチ

赤みや炎症が強い場合にはステロイド外用薬を使用し治療をおこないます。炎症を早期に抑えることで、痛みや赤み、腫れの改善が期待できます。

また、日焼け後の皮膚はバリア機能が低下しているため、適切な保湿剤を使用し、傷ついた皮膚の回復をサポートすることも重要なケアになります。

ブツブツやかゆみに対する内服薬

赤みだけではなく、ブツブツやかゆみを伴う場合には抗ヒスタミン薬を処方し、症状のコントロールを行うことがあります。抗ヒスタミン薬の使用は、紫外線アレルギーが疑われる場合には特に有効になります。

重症例における処置

重症例においては、水ぶくれが広範囲に及ぶ場合もあり、外用治療や感染予防だけでなく、傷の管理が必要になることがあります。

6. 予防のための日焼け止め・スキンケア

日焼け止めの選び方と効果的な塗り方

紫外線対策は日光皮膚炎予防の基本となります。敏感肌の方には、紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)の紫外線散乱剤の日焼け止めの使用がおすすめです。

日焼け止めを塗る際にもポイントがあり、日焼け止めを薄く出来るだけ伸ばすような塗り方は規定の日焼け防止効果が得られなくなる可能性があります。使用量の目安は以下の通りです。

  • クリームタイプ:顔に塗る際にはパール大2個分
  • 液状タイプ:顔に塗る際には1円玉2枚分

このように適切に塗る日焼け止めを外出する15〜30分前に塗ること、2〜3時間ごとに塗り直すこと、汗をかいたらこまめに塗り直すことが大切です。日常的に使用する場合にはSPFが高すぎず、肌へのダメージが少ないもので毎日塗ることを続けることも大切でしょう。

帽子・日傘・サングラスの併用が望ましい理由

また、日焼け止めを使用して紫外線対策を行うのはもちろん大切にはなりますが、日焼け止めは時間が経つにつれて落ちていきますし、日焼け止めだけでは紫外線を完全には防ぐのは難しいです。そのために、日焼け止めの使用だけではなく、帽子や日傘、サングラスの併用が望ましいです。

また、これらの併用は次の理由でも重要になります。日光は太陽から直接的にふりそそぐだけではなく、道路に降り注いだ光が反射して別の角度から紫外線にさらされるリスクがあります。油断したタイミングの日焼けを予防するために、帽子や日傘、サングラスを上手く活用してください。

アフターケア

赤みが落ち着いてきたら、化粧水や乳液、保湿クリームでしっかり皮膚をいたわりましょう。乾燥は色素沈着や肌トラブルの原因になります。

洗顔の際は、こすらず、熱いお湯を避けぬるま湯で、低刺激洗顔料を使うことを心がけられるとよいでしょう。

7. よくある質問(FAQ)

Q1:市販のステロイド剤は使ってもいいですか?

軽い炎症であれば有効な場合もあります。ただし顔や広範囲への使用は注意が必要なため、不安な場合は皮膚科を受診しましょう。何より日光皮膚炎に対しては、まずはしっかりと冷却を行い、保湿を行うことが最も大切になります。

Q2:皮が剥けたらどうしたらいいですか?

無理に剥がさず、保湿を続けて自然に剥がれるのを待つのがよいでしょう。

Q3:日焼け後にメイクしても大丈夫ですか?

日焼けの程度によりますが、赤みやヒリヒリ感が強い間はできるだけ避けたほうがよいでしょう。その間は帽子やサングラス、サンバイザーなどを上手く使うよう心掛けてください。

Q4:ブツブツが出たら日光過敏症ですか?

日光に当たり、プツプツが出来たというだけでは、化粧品などの接触皮膚炎や尋常性ざ瘡の可能性もあります。繰り返しブツブツが出てくる場合などには紫外線アレルギーや光線過敏症の可能性もあります。自己判断せず、繰り返す場合は皮膚科で相談しましょう。

8. 当院の治療・まとめ

当院では、日光皮膚炎の診断、およびステロイド外用薬による治療、光線過敏症などの評価、日焼け後のスキンケア指導などを行っています。

日焼けによる赤みや痛みはもちろん、「毎年同じ時期にブツブツが出る」「日光に当たるとかゆくなる」といった症状にも対応していますのでそのような場合にはご相談ください。日光皮膚炎は適切な初期対応によって症状の悪化を防ぐことができます。強い赤みや水ぶくれがある場合、ブツブツやかゆみを繰り返す場合は、早めに皮膚科へご相談ください。

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【データ出典・参考文献】

あたらしい皮膚科学 第3版 清水宏
1冊でわかる光皮膚科 森田明理 宮地良樹

9. この記事の監修・執筆医

日光皮膚炎(日焼け)の監修・執筆:新宿の皮膚科 れいわクリニック 理事長 関口知秀医師

医療法人社団涼美会理事長

関口 知秀

りんご病(伝染性紅斑)などのウイルス性発疹、ひょう疽(ひょうそ)や爪囲炎などの急性の指先感染症から、粉瘤・脂肪腫の日帰り手術まで幅広く診療。

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