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医療法人社団涼美会 理事長
新宿・渋谷の皮膚科|駅徒歩30秒・平日21時/土日祝20時まで診療
「口びるが切れて治らない」「口角の同じ場所が裂けて繰り返す」「市販の薬を使ってもなかなか治らない」―このような症状でお困りではありませんか?これらは口角炎の代表的な症状です。口角炎は単なる乾燥だけでなく、唾液による刺激、細菌やカンジダなどの感染症、ビタミン不足など、さまざまな原因で発生します。放置すると何度も繰り返したり、間違ったセルフケアで悪化することもあります。この記事では、口角炎の原因や症状、効果的な治し方、市販薬の選び方、皮膚科での専門治療について詳しく解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応
夜平日21時まで
仕事帰りに通いやすい
全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で
形成外科・皮膚科
的確な治療
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口角炎(こうかくえん)とは、口の両端にある「口角」と呼ばれる部分に炎症が起きる病気です。唇(くちびる)は粘膜の一部であり、通常の皮膚とは構造が異なります。口角は機械的刺激などにより炎症が生じやすく、赤みやひび割れ、痛みを引き起こします。
口角炎になりやすい方では、食事や会話、あくびなどで口を大きく開ける際に口角が裂けてしまうことがきっかけになります。また、一度切れると同じ部位がすぐに裂けてしまい、なかなか治らなかったり何度も同じ場所が切れて困ると悩まれる方も少なくありません。初期には少し赤くなったり、つっぱるような違和感がある程度ですが、炎症が何度も起きると出血したり、浸出液が生じてジュクジュクすることもあります。
口角炎では、口角の赤みやひび割れ(亀裂)が起こります。治る過程でかさぶた(痂疲)になりますが、それまでに口を開けた時や食事・会話中に痛みが起きたり、ヒリヒリとした痛みが続くことがあります。何度も繰り返したり治りが悪いと、出血し、浸出液が出てジュクジュクしたただれのような症状になります。片側だけに現れることもあれば、両側の口角にみられることもあります。
口角炎とよく似た病気に「口唇炎(こうしんえん)」があります。口唇炎は赤唇(くちびるの赤い部分)全体に症状が出る状態で、全体の乾燥や皮むけ、赤みが主な症状となります。一方、口角炎は唇全体ではなく、口の端(口角)に限局して炎症が起こる点が大きな違いです。なお、口唇炎と口角炎が同時に見られることもあります。
口角炎は乳幼児から高齢者まで幅広い年代でみられます。乳幼児期では、よだれや唇を舐める癖が原因になることが多く、高齢者では入れ歯の使用や唾液のたまりやすさ、栄養不足などが関係します。乾燥など軽い症状のみであれば保湿だけで改善することもありますが、カンジダや細菌感染症、栄養不足などが原因となっている場合は、原因に応じた治療が必要です。繰り返し発生する場合や市販薬で改善しない場合は、皮膚科で診察を受けることをおすすめします。
口角炎は原因がひとつだけではありません。皮膚への刺激や乾燥、感染症、栄養状態など、さまざまな要因が重なって起こります。原因を正しく見極めることが、再発を防ぐためにも大切です。
冬場の乾燥やエアコンによりくちびるが乾燥しやすくなると、細かな亀裂が入りやすくなります。特に注意が必要なのが「くちびるを舐める癖」です。乾燥が気になって無意識に舐めると、一時的に潤ったように感じますが、唾液が蒸発する際にくちびる本来の水分まで奪われ、かえって乾燥が悪化してバリア機能が壊れてしまいます。
唾液に含まれる消化酵素などがくちびるを刺激することで炎症が起こります。鼻呼吸より口呼吸をしやすい方、就寝中によだれが出やすい方、入れ歯の使用により口角に唾液がたまりやすい高齢の方などに多くみられます。湿気た状態が続くことで細菌や真菌が繁殖しやすくなります。
ビタミンB₂やビタミンB₆は、皮膚や粘膜の健康を保つために欠かせない栄養素です。これらが不足すると皮膚の修復が正常に行われなくなります。また、鉄分や亜鉛、良質なたんぱく質の不足も回復を妨げます。過度なダイエットや偏食、妊娠中など栄養需要が高まっている時期にも起こりやすくなります。
カンジダは、口の中や皮膚に存在する常在菌(真菌)の一種です。バリア機能の低下や免疫力の低下、糖尿病、抗菌薬の長期使用などをきっかけに異常増殖し、カンジダ性口角炎を引き起こします。赤くただれてジュクジュクしたり、白っぽい付着物がみられるのが特徴で、抗真菌薬による治療が必要です。
口角の傷から黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの皮膚常在菌が入り込むことで、細菌性口角炎を起こします。赤みや腫れに加え、黄色いかさぶたや膿を伴うことがあり、痛みが強くなる傾向があります。
口角炎を早く治すためには、刺激をできるだけ減らし、皮膚が回復しやすい環境を整えることが大切です。まずは以下の刺激を避けましょう。
唾液や水分が付着して蒸発する際、乾燥が悪化します。このような時はワセリンで保護するのが効果的です。ワセリン自体に炎症を抑える直接の作用はありませんが、表面に油膜を作ることで水分の蒸発を防ぎ、唾液や食事の刺激から患部を守ります。食事前後や歯磨き後、就寝前などにこまめに塗り直しましょう。
加湿器の使用や就寝時のマスク着用で口元の乾燥を防ぎ、こまめな水分補給を心がけます。食事ではビタミンB₂・ビタミンB₆、鉄分、亜鉛、良質なたんぱく質(肉類、魚、卵、乳製品、大豆製品、緑黄色野菜など)を意識して摂取しましょう。
皮膚科での口角炎治療では、原因に合わせて適切なお薬を使い分けます。
乾燥や摩擦が原因の軽度の口角炎に使用します。皮膚の保護と保湿を行い、自然治癒をサポートします。
赤みや腫れ、痛みなどの炎症が強い場合に使用します。速やかに炎症を抑えひび割れを改善します。ただし、カンジダや細菌感染が原因の場合にステロイド単独で使用すると感染が悪化するため、医師の診断のもとで正しく使用することが重要です。
カンジダ性口角炎に対して使用します。真菌の増殖を抑える外用薬を塗布することで改善を目指します。
黄色いかさぶたや膿を伴う細菌性口角炎に対して使用します。状態に応じて抗菌外用薬(塗り薬)や抗生剤の内服薬を処方します。
初期の軽い乾燥や赤みであれば、市販の保護剤や口角炎用医薬品で改善することもあります。
乾燥主体の場合はワセリンが最も安全で効果的です。刺激が少なく、お子様から高齢の方まで安心して使用できます。
ドラッグストアでは抗炎症成分やビタミンが配合された軟膏、ビタミンB₂・B₆の補給剤が販売されています。栄養補助や一時的な消炎には役立ちますが、カンジダなどの感染症が原因の場合は市販薬のみで治すことは難しいため注意が必要です。
適切な保湿を行っても1〜2週間以上治らない場合や再発を繰り返す場合は、以下のような要因が隠れている可能性があります。
乾燥や栄養不足による一般的な口角炎は人にうつりません。ただし、カンジダや細菌感染が原因の場合でも日常的な接触で簡単に感染することはありませんが、タオル等の共有は避けたほうが安心です。なお、似た症状の「ヘルペス」はウイルス性の感染症であるため注意が必要です。
皮膚や粘膜の粘膜再生を助けるビタミンB₂(レバー、納豆、卵など)やビタミンB₆(マグロ、カツオ、バナナ、鶏肉など)、亜鉛や鉄分を豊富に含む食品がおすすめです。食生活での摂取が難しい場合は市販のビタミンB群サプリメントも活用できます。
空気の乾燥や摩擦が原因の初期・軽度の口角炎であれば、ワセリンでの保護と保湿だけで改善することが十分あります。ただし、カンジダ菌や細菌の感染が伴っている場合はワセリンだけでは治らないため、皮膚科での処方薬が必要です。
くちびるを舐める癖をやめること、食後に口元をやさしく拭いて清潔に保つこと、ワセリン等でこまめに保湿すること、バランスの良い食事と十分な睡眠を心がけることが予防につながります。
口角炎は適切な原因特定と適切な治療を行うことで、多くの場合きれいに改善します。「なかなか治らない」「赤みが広がってきた」「ジュクジュクして痛い」といった場合は、単なる乾燥ではない可能性があります。自己判断で長期間様子を見るのではなく、気になる症状が続く場合はケア方法含め、お気軽に当院へご相談ください。
口角炎・お口周りの皮膚トラブルのご相談はどうぞお気軽にご連絡ください
日本皮膚科学会 皮膚真菌症診療ガイドライン 2025/あたらしい皮膚科学 第3版(清水宏)に基づき記載