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医療法人社団涼美会理事長
関口 知秀
新宿・渋谷の皮膚科|駅徒歩30秒・平日21時/土日祝20時まで診療
Care & Treatment治療について
発熱と赤い発疹、その正体を知るために
風疹・麻疹・水痘(みずぼうそう)は、いずれもウイルスによる感染症であり、発熱や発疹が出る点が共通しています。しかし、原因や症状、重症度、注意点は大きく異なります。特に小児だけでなく大人が感染すると重症化するケースもあり、正しい知識と早期対応が重要です。ここでは、発疹(ほっしん)の特徴から3つの病気を見分ける方法、感染経路、治療法、ワクチンによる予防法まで皮膚科の視点からわかりやすく解説します。特に大人がかかった場合のリスクや、妊婦さんへの影響についても詳しく触れます。
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「子どもに赤い発疹が出た」「全身に水ぶくれができた」──こうした症状に気づいたとき、まず知りたいのは『それが何の病気なのか』ではないでしょうか。
風疹・麻疹・水痘(水ぼうそう)は、いずれもウイルスが原因で皮膚に発疹が現れる感染症です。名前や症状が似ているため混同されやすいですが、原因ウイルス・感染力・経過・リスクはそれぞれ大きく異なります。
特に皮膚科では、「発疹(ほっしん)が出たからまずここに来た」という患者さまが多く、水痘(水ぼうそう)を中心に麻疹・風疹も日常的に診察しています。
発疹の形状・広がり方・他の症状との組み合わせ等を判断し、皮膚科医は正確にそれが感染症なのか、他の皮ふ疾患なのかの診断を行います。
風疹・麻疹・水痘(水ぼうそう)とは一体どのような病気なのでしょうか。ここでは、その読み方から原因となるウィルス、そしてそのメカニズムをご紹介します。
①風疹(ふうしん)
原因:風疹ウイルス
読み方:「ふうしん」
②麻疹(ましん/はしか)
原因:麻疹ウイルス
読み方:「ましん」「はしか」
③水痘(すいとう/みずぼうそう)
原因:水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルス
読み方:「すいとう」「みずぼうそう」
「水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルス」は、水ぼうそうと帯状疱疹(たいじょうほうしん)の両方を引き起こす特徴があります。
| 項目 | 麻疹(はしか) | 風疹(三日はしか) | 水痘(水ぼうそう) |
|---|---|---|---|
| 原因 | 麻疹ウイルス | 風疹ウイルス | 水痘・帯状疱疹ウイルス |
| 感染経路 | 空気・飛沫・接触 | 飛沫・接触 | 空気・飛沫・接触 |
| 潜伏期間 | 約10〜12日 | 14〜21日 | 14〜16日 |
| 発疹 | 赤く融合して広がる | 3〜5日で消退 | 発疹から水疱へ変化 |
| リスク | 感染力最強・重症化 | 妊婦さんへの影響 | 大人の重症化・帯状疱疹 |
3つの感染症はそれぞれ感染の広がり方や、症状が出るまでの期間が異なります。特に「発疹が出る前」から周囲への感染力が非常に強い点に注意が必要です。
| 感染経路 | 麻疹 | 風疹 | 水痘 |
|---|---|---|---|
| 空気感染 | ✅ あり(最大の特徴) | ❌ なし | ✅ あり |
| 飛沫感染 | ✅ あり | ✅ あり(主な経路) | ✅ あり |
| 接触感染 | ✅ あり | ✅ あり | ✅ あり(水疱の内容物) |
| 母子感染 | まれ | ✅ あり(先天性風疹症候群) | ✅ あり(先天性水痘) |
特に麻疹(ましん)は空気感染するため、感染者が部屋を出た後も2時間ほどウイルスが空気中に漂い続けます。
同じ空間にいるだけで感染するため、3つの中で最も感染力が高く、ワクチン未接種の方は細心の注意が必要です。
水痘(すいとう)は空気感染・飛沫感染・接触感染の3経路すべてで広がります。水疱の内容物(漿液)に多量のウイルスが含まれており、これが皮膚や粘膜に触れることでも感染します。
風疹(ふうしん)の主な感染経路は飛沫(ひまつ)感染で、感染者の咳・くしゃみ・会話時に飛散する飛沫を吸い込むことで感染します。
感染力は麻疹・水痘と比べると弱めですが、発疹が出る前後1週間はウイルスを排出しており、自覚症状がない時期にも周囲へうつしてしまう点に注意が必要です。
※注意:「症状がないからうつらない」は間違いです!3疾患とも、症状が出る前の潜伏期間の終盤から感染力を持ち始めます。
「まだ発疹が出ていないから大丈夫」という判断は誤りです。感染した可能性がある場合は、早めに当院までご相談ください。
麻疹の潜伏期間
約10〜12日
発疹出現4日前〜出現後4日間は強い感染力あり。発疹前のカタル期(風邪症状期)が最も感染力が高い。
風疹の潜伏期間
14〜21日
発疹出現の約7日前から発疹消失まで感染力あり。自覚症状がない発症前から周囲へうつる点に注意。
水痘の潜伏期間
14〜16日(最長21日)
発疹出現1〜2日前から、すべての発疹がかさぶたになるまで感染力あり。一つでも水ぶくれがあると感染します。
風疹・麻疹・水痘はいずれも過去に大規模な流行を繰り返してきた感染症ですが、ワクチン普及により発生数は大幅に減少しています。ただし、免疫の空白世代(※1)や海外からの持ち込みにより、局地的な流行は現在も発生しています。
※1:免疫の空白世代とは、過去の予防接種制度の変遷(ワクチン政策の違い)により「ワクチンを受けていない」または「接種回数が不足している」人が生まれました。この結果、抗体がない=感染しやすい集団が一部の年代に存在します。
2015年に日本はWHOから「麻疹排除国(※2)」と認定されましたが、その後も海外渡航者を介した発症ケースが報告されています。
2024〜2025年にかけて、アジア各国からの人々による集団感染ケースが国内でも報告されており、ワクチン未接種者・免疫不全者は引き続き注意が必要です。麻疹については、春から初夏にかけて患者数が増える傾向があります。
※2:麻疹排除国とは、World Health Organization(世界保健機関)(WHO)の定義により「12か月以上にわたり、国内で継続的な感染(流行)が起きていない状態」である国を指します。ここで重要なのは「患者がゼロ」ではないことと、「海外からの持ち込みは起こり得る」という点です。
日本では2018〜2019年に関東を中心に大規模流行が発生し、先天性風疹症候群(※3)の患者も報告されました。
この流行を受け、ワクチン接種歴のない1962〜1979年生まれの男性を対象とした無料抗体検査・予防接種事業が実施されています。現在は小規模な発生にとどまっていますが、抗体を持たない成人が一定数存在しており、流行の火種は残っています。
※3:妊娠中、とくに妊娠初期(妊娠20週頃まで)に風疹ウイルスに感染すると、ウイルスが胎盤を通じて胎児に感染します。その結果、赤ちゃんにさまざまな障害が起こることがあり、これを「先天性風疹症候群」と呼びます。
水痘は2014年から定期接種化され、患者数は大幅に減少しました。
しかし2025年春には全国的に患者数が増加し、保育園・幼稚園・小学校低学年を中心に集団感染が多数報告されています。ワクチンを1回だけ接種したお子さまでも罹患(りかん)するケースがあり、2回接種の重要性が改めて注目されています。
皮膚科では、発疹の見た目・広がり方・他の症状の組み合わせから診断を絞り込みます。「どの病気なのかな?」と判断する際の参考にしてください。
麻疹の発疹
耳の後ろ・顔から始まり全身へ拡大。最終的に発疹同士が融合して地図状になる。暗赤色に変化し色素沈着を残す。
風疹の発疹
顔・耳介後部から出て全身へ。バラバラと散在する淡紅色の小さな発疹。3〜5日で消える。融合しないのが特徴。
水痘の発疹
頭や体幹から始まり全身へ。水ぶくれ(水疱)が特徴的で、赤い丘疹→水疱→かさぶたの各段階が混在する。

麻疹:コプリック斑(はん)
発疹の形だけでなく、以下の特徴的な所見が診断の大きなヒントになります。
麻疹:コプリック斑(はん)
麻疹(ましん)に特有の口腔内所見(口の中にできる特徴)です。頬粘膜(奥歯のあたりの内側)に白い砂粒のような小さな斑点(はんてん)が現れます。発疹が出る1〜2日前に出現し、麻疹診断の重要な手がかりとなります。
風疹(ふうしん):リンパ節の腫れ(腫脹)
風疹では耳介後部・後頭部・頸部のリンパ節が腫れ、発疹より数日前から触れるとコブのような違和感があります。柔らかく圧痛を伴うのが特徴で、3〜6週間ほど持続します。
水痘(すいとう・水ぼうそう):多発性発疹(たはつせいほっしん)
水痘(すいとう)では皮ふの表面上に、丘疹(赤いブツブツ)・水疱(水ぶくれ)・膿疱(のうほう:中に膿(うみ)がたまった小さな皮膚のふくらみ(できもの))・かさぶたが同時に混在します。これは他の疾患ではあまり見られない水痘の大きな特徴です。
なお、皮膚科では「とびひ(伝染性膿痂疹)」や「虫刺され」「薬疹」なども鑑別対象になります。自己判断が難しい場合は、必ず医療機関を受診してください。
麻疹は麻疹ウイルス(Measles morbillivirus)による感染症で、感染力は全感染症の中でも最強クラスです。免疫を持たない人が感染者と同じ空間にいるだけで90%以上が感染するといわれています。
感染後10〜12日(潜伏期)
症状なし。ただしこの期間の終わり頃から感染力を持ち始めます。
発症初期(カタル期:3〜4日間)
38〜39℃の発熱・咳・鼻水・目の充血(結膜炎)など風邪に似た症状。頬の内側にコプリック斑が出現します。この時期が最も感染力が高いです。
発疹期(3〜5日間)
一度熱が少し下がった後、39℃以上の高熱が再び出現。耳の後ろ・顔から体全体へ赤い発疹が広がり、最終的に融合して地図状になります。倦怠感が非常に強いのもこの期間の特徴です。
回復期
発熱が治まり始め、発疹は暗赤色〜茶褐色に変化して色素沈着を残すようになります。患者さまの中には、咳が残るかたも多いです。
日本の医療技術や施設は世界でもトップクラスです。そのため、麻疹は「子どもの軽い病気」と思われがちですが、先進国でも患者1,000人に1人が脳炎を発症し、1,000人に1人が死亡するとされる重篤な感染症です。
主な合併症は、肺炎(最多)・中耳炎・脳炎・亜急性硬化性全脳炎(SSPE:数年後に発症する遅発性合併症)・血小板減少性紫斑病が多いです。特に栄養状態が悪い方や免疫低下者では重症化しやすいです。
最近では、栄養状態が悪いといってもお子さまだけではなく、極度のダイエットなどをしているかたや、免疫低下者とはいっても、病後は一時的に免疫力が下がっているかたたちも罹患しています。
また、麻疹にかかると一時的に免疫記憶が失われる「免疫健忘(めんえきけんぼう)」が生じることが研究で示されており、回復後も感染症への抵抗力が低下するリスクがあります。
風疹は風疹ウイルス(Rubella virus)による感染症で、麻疹より感染力は弱く、症状も軽い場合が多いです。しかし、妊娠初期の女性が感染した場合には胎児に重篤な影響を与えるため、社会的に非常に重要な感染症です。
感染後14〜21日の潜伏期間を経て発症します。発熱(37〜38℃)と同時か少し遅れて、顔・耳介後部から全身へと淡いピンクの小さな発疹が広がります。
発疹は融合せず粒のような状態で、3〜5日で消退することから「三日はしか」とも呼ばれています。特徴的なのはリンパ節の腫れで、特に耳介後部・後頭部・頸部が腫れます。発疹より数日前から腫れることもあり、数週間持続します。
風疹に感染した場合でも、20〜25%の方は発疹が出ないケースもあります。
先天性風疹症候群とは、前項でも軽く述べましたが、免疫を持たない妊婦が風疹に感染した場合、胎盤を通じてウイルスが胎児に感染し、先天異常が生じることです。
感染時期が早いほどリスクは高く、妊娠12週までは80%以上、13〜16週では約25〜50%の確率で障害が生じるとされています。主な症状は先天性心疾患・難聴・白内障(先天性風疹の3大症状)などです。
妊婦さん自身の予防接種は妊娠中はできないため、パートナーのかたや家族が免疫を持つこと(ワクチン接種)が非常に重要です。妊娠前に抗体検査を受け、免疫がない場合には、妊娠前にワクチン接種を行うことを強くおススメします。
皮膚科では成人の風疹患者さまも多く受診されます。成人がかかった場合、関節炎(特に手指)を伴うことがあり、5〜30%に見られます。多くは一過性で改善しますが、強い痛みを伴う場合もありますので、違和感があれば直ぐに当院までご連絡ください。
水痘は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV: Varicella-Zoster Virus(水痘帯状疱疹ウイルス)とも表記)による感染症です。
全身に水疱(すいほう:水ぶくれ)が現れることが特徴で、皮膚科ではとびひや帯状疱疹などとの鑑別が必要なケースも多く、3疾患の中で最も皮膚科受診が多い疾患です。
感染後14〜16日の潜伏期間を経て、頭部や体幹から発疹が出始め、顔・四肢へと広がります。最初は赤い小丘疹(ブツブツ)ですが、数時間〜1日でかゆみを伴う水疱(水ぶくれ)に変化します。
その後、水疱は破れて膿疱(のうほう)になり、最終的にかさぶたへと変化します。重要な特徴は、紅斑(こうはん)・水疱・かさぶたの各段階が同時に混在することです(多形性発疹)。
全経過は7〜10日程度で、すべての発疹がかさぶたになれば治癒と判断されます。
※痒みでかきむしると痕が残ります!
水疱を掻きつぶすと細菌が入り、クレーター状の瘢痕(ニキビ跡のような凹み)が残ることがあります。特に顔の発疹は目立つため、かゆみを我慢させるのが困難な場合は早めに皮膚科を受診して抗ヒスタミン薬などによるかゆみ対策を行いましょう。
水痘の発症者の約9割はお子さまですが、免疫を持たない大人も感染します。大人が罹患した場合は、お子さまと比べて症状が重くなりやすいことが知られています。
水痘が治った後も、VZV(原因ウィルス)は体内の神経節に潜伏し続けます。加齢・疲労・ストレスなどで免疫が低下したとき、このウイルスが再活性化して帯状疱疹(たいじょうほうしん)として発症します。
帯状疱疹は体の片側に強い痛みと発疹が帯状に現れるのが特徴で、50〜70代の方に多く見られます。症状は多くのかたは痛みが強いですが、最初は痒みが出て徐々に我慢できない痛みにかわるかたもいます。
また、若いかたも発症しますので、「あせもが治らない」「かぶれが治らない」などの場合には、まず皮膚科医にご相談ください。
免疫を持たない妊婦が水痘に感染した場合、重症化しやすいうえ、胎児や新生児にも影響が及ぶことがあります。
妊娠前半期(特に妊娠8〜20週)に感染すると、約1〜2%の確率で先天性水痘症候群(皮膚瘢痕(ひふはんこん)・骨格異常・神経障害など)が生じることがあります。
また、出産直前(分娩5日前〜分娩後2日以内)に母親が発症した場合、新生児水痘として新生児が重症化するリスクが特に高くなります。妊娠中に水痘患者と接触した場合は、すぐにかかりつけの産科医師に連絡してください。
麻疹・風疹ともに、現時点でウイルスを直接攻撃する特効薬は存在しません。治療は対症療法が中心で、発熱に対する解熱剤、咳に対する鎮咳薬などを使用します。安静・水分補給・栄養管理が回復の基本です。
水痘には抗ウイルス薬(アシクロビルなど)が有効です。発症後24〜48時間以内に服用を開始した場合に、発疹の数を減らし、症状を軽減する効果が期待できます。特に大人・免疫低下者・重症例では積極的な治療が推奨されます。
1.安静・十分な睡眠を確保する
ウイルスと戦う免疫系を助けるため、しっかり休むことが最も重要です。学校・保育園・職場は感染性が消えるまで休みましょう。
2. こまめな水分補給で脱水を防ぐ
高熱が続くと脱水になりやすいため、経口補水液・お茶・スープなどで積極的に水分を補給します。
3. 水痘の発疹(ほっしん)は掻かない(かかない)ように注意する
掻くと細菌感染・瘢痕(はんこん:傷跡)の原因になります。爪を短く切り、必要に応じて処方された抗ヒスタミン薬を使用しましょう。
4. シャワー浴で清潔を保つ
水痘の場合、入浴は可能ですが熱いお湯に長時間浸かるのは避け、シャワーで軽く汗を流す程度にします。入浴後はタオルで優しく水分を吸い取ります。また、家庭内で妊婦・免疫低下者がいる場合には、タオルの使いまわしは止めましょう。
5. 周囲への感染を防ぐ
咳(せき)エチケット・手洗いの徹底・使用したタオル・食器の共有を避けるなど、家庭内感染拡大防止に努めましょう。
麻疹・水痘に罹患(りかん)しているお子さまへのアスピリン(アセチルサリチル酸)使用は、ライ症候群(※4)という重篤な合併症のリスクがあるため絶対に使用しないでください。解熱剤を使用する場合はアセトアミノフェンを選んでください。
※4:ライ症候群とは、主に小児がインフルエンザや水痘(水ぼうそう)の後に発症する、急激な脳浮腫と肝不全を引き起こす重篤な急性疾患です。原因不明の嘔吐や意識障害が特徴で、特にウイルス感染時のアスピリン服用との関連が指摘されており、死亡率も高いため緊急の集中治療が必要です。
3疾患はいずれも有効なワクチンが存在し、適切な予防接種によって感染を予防・重症化を防ぐことができます。また、免疫があるかどうか不安な方は抗体検査で確認することができます。
麻疹の予防
MRワクチン
(麻疹・風疹混合)
定期接種スケジュール
1期:1歳~2歳未満
2期:小学校就学前1年間
2回接種で約97%以上の予防効果
風疹の予防
MRワクチン
(麻疹・風疹混合)
成人への追加接種
抗体検査で免疫がない場合は接種推奨。妊娠希望の女性は必ず妊娠前に確認を。接種後2ヶ月は避妊必要。
水痘の予防
水痘ワクチン
(単独)
定期接種スケジュール
1回目:1歳~1歳6ヶ月
2回目:1回目から6~12ヶ月後
2回接種でほぼ完全に予防
1990年代以前に生まれた方は、ワクチンの接種機会が現在と異なり、十分な免疫を持っていない場合があります。特に以下に該当する方は、かかりつけ医への相談と抗体検査をお勧めします。
「ワクチンを接種した記憶があるが免疫があるか不安」「過去に罹患(りかん)したが記録がない」という方は、抗体検査で現在の免疫状態を確認することができます。
抗体検査とは、血液を採取してウイルスに対する抗体(免疫)の有無・量を調べる検査です。抗体検査はかかりつけの内科・皮膚科・産婦人科(妊婦の場合)などで受けることができます。
抗体価が低い(ウィルスに対する免疫が不十分であること、陰性)と判定された場合は、ワクチン接種を検討してください。
3疾患はいずれも学校保健安全法による出席停止基準が設けられています。「もう熱が下がったから」と判断するのではなく、感染力が消えたことを確認してから登園・登校させることが重要です。
| 疾患名 | 出席停止の基準 |
|---|---|
| 麻疹 |
解熱後3日を経過するまで (熱が下がっても、ウイルスを排出している期間が長いためです) |
| 風疹 |
発疹が消失するまで (通常は数日で消失しますが、すべての発疹が消えるまでが目安です) |
| 水痘 |
すべてのかさぶた(痂皮)が固まるまで (一つでも水ぶくれが残っていると感染力があります) |
※登園(登校)許可書について
保育園・幼稚園・学校によっては、医師が記載した「登園(登校)許可書」の提出を求める場合があります。受診時に必要かどうか確認し、必要であれば記載を依頼しましょう。
感染者が出た家庭では、免疫のない家族への感染に特に注意が必要です。特に以下の点を心がけてください。
発疹が出た際、どのタイミングで受診すべきか迷う方も多いと思います。以下を参考にしてください。
【受診時のお願い】
麻疹・風疹・水痘はいずれも感染力が強い疾患です。受診の際は、事前に医療機関へ「発疹がある」「感染症の疑いがある」とお電話でご相談ください。院内感染防止のため、別室での待機などスムーズなご案内に向けた配慮を行っております。
麻疹・風疹は通常、一度かかれば終生免疫が得られるため再感染はほぼありません。水痘も同様に終生免疫を得られますが、ウイルス(VZV)が体内の神経節に潜伏し続けるため、免疫が低下した際に「帯状疱疹」として再発することがあります。
免疫を持っていない大人は感染します。ただし、過去に水痘にかかったことがある、またはワクチンを2回接種している方は免疫があるためうつりにくいです。不安な場合は抗体検査で確認できます。
大人が感染した際はお子さまよりも重症化しやすいため、早めに医療機関を受診して抗ウイルス薬の処方を受けることをおススメします。
お子さまの場合はかかりつけの小児科でも診察可能ですが、皮膚科でも対応しています。特に水痘は皮ふにでる症状がメインのため皮膚科受診が多く、発疹の鑑別(とびひ・帯状疱疹・ヘルペスとの区別)も皮膚科が得意としています。大人の場合は内科または皮膚科の受診をおススメします。
爪を短く切り、やわらかい素材の衣服を着用する、入浴はぬるめのシャワー程度にとどめる、冷えたタオルで冷却するなどが有効です。かゆみが強い場合は受診して抗ヒスタミン薬を処方してもらうと楽になります。
すぐにかかりつけの産婦人科に連絡してください。風疹かどうかの検査診断と、胎児への影響を確認するための検査が必要です。自己判断はせず、必ず医師に相談してください。妊娠中はワクチン接種ができないため、事前の予防が最も重要です。
はい、可能です。過去に水痘にかかったことがなく、抗体検査で免疫がないと判断された場合、任意接種(自費)として接種できます。特に妊娠希望の女性や医療従事者などには積極的な接種が推奨されています。
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※当院は完全予約制ではございません。初診の方もご予約なしでの診察可能です。
【2026年4月1日(水)~4月30日(木)の診療時間】
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