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医療法人社団涼美会 理事長
新宿・渋谷の皮膚科|駅徒歩30秒・平日21時/土日祝20時まで診療
お子さまの肌に、表面がツヤツヤした小さなぶつぶつを見つけたら、それは「水いぼ(伝染性軟属腫)」かもしれません。水いぼは主に幼児から学童期にみられるウイルス性の皮膚感染症です。見た目だけでなく、「なぜ子どもに多いの?」「プールでうつる?」「自然に治る?」と疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、水いぼの原因となるウイルス、皮膚で起こっている変化、感染経路、皮膚バリアや免疫との関係、症状・治療法について医師が詳しく解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応
夜平日21時まで
仕事帰りに通いやすい
全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で
小さなお子様や
敏感肌も安心
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水いぼの正式名称は「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」です。原因は、ポックスウイルス科に属する伝染性軟属腫ウイルス(Molluscum contagiosum virus:MCV)への感染です。
MCVはDNAを遺伝情報として持つウイルスで、主に皮膚の表皮にある角化細胞に感染して増殖します。皮膚の深い部分に入り込んで全身へ広がるというより、主に表皮で増殖し、特徴的な水いぼを形成します。
MCVには複数の型が知られていますが、通常の診療ではウイルスの型を検査して治療方針を決めることは一般的ではありません。
ウイルスが皮膚に感染してから、目に見える水いぼが現れるまでには一定の潜伏期間があります。そのため、「いつ、どこで感染したのか」を正確に特定することが難しい場合があります。
水いぼはプールの水そのもので広がるわけではありません。主に以下のような接触によって感染します。
特に水いぼを掻いたりこすったりすると、別の場所へウイルスが広がるきっかけになることがあります。
子供に多い「水いぼ」の原因や感染経路、プールに入る際の注意点、そしてクリニックで行う治療法について、当院の関口院長が動画(約3分)で分かりやすく解説しています。
水いぼは掻き壊すことで別の部位へ広がることがあります。水いぼだけでなく、乾燥や湿疹、かゆみも含めて適切にケアすることが大切です。
水いぼ(伝染性軟属腫)の特徴的な構造
伝染性軟属腫ウイルスが皮膚に感染すると、主に表皮の角化細胞の中で増殖します。感染した細胞が増えることで皮膚が盛り上がり、特徴的な丸い丘疹が形成されます。
典型的な水いぼでは、表面がつるっとしたドーム状に盛り上がり、中央に小さなくぼみ(臍窩:さいか)がみられます。この中央のくぼみは、伝染性軟属腫を見分ける際の特徴のひとつです。
水いぼの内部では、ウイルスに感染した細胞の中に軟属腫小体(Henderson-Patterson bodies)と呼ばれる特徴的な構造が形成されます。これは、病理組織で伝染性軟属腫を確認する際の特徴のひとつです。
ただし、すべての水いぼで中央のくぼみがはっきり見えるとは限りません。
おなかや胸などの体幹、わきの下、ひじやひざの内側、おしりや太ももなどにみられます。小さなお子さまでは顔や首にできることもあります。
当院は保険診療を主軸としたクリニックです
当院の診療実績:2025年度 年間延べ来院者数 19,763名
(集計期間:2025年1月〜12月 当院レセコンデータに基づく)
水いぼは大人にも生じますが、特に子どもによくみられる感染症です。子ども同士で皮膚が触れ合う機会があることに加え、皮膚の状態も感染の広がりに関係すると考えられています。
皮膚の表面には、外部から異物や病原体が入り込むのを防ぐ「皮膚バリア」があります。しかし、乾燥や湿疹、掻き壊しなどで皮膚バリアが乱れると、ウイルスが侵入するきっかけになることがあります。
アトピー性皮膚炎のあるお子さまでは、乾燥や湿疹によって皮膚バリアが低下しやすく、さらにかゆみによって皮膚を掻くことで、水いぼが広がることがあります。
ただし、アトピー性皮膚炎があるから必ず水いぼになるわけではありません。水いぼが増えている場合には、水いぼだけでなく乾燥や湿疹、かゆみを一緒にコントロールすることも重要です。
水いぼを掻き壊し、その手で別の場所を触ったり掻いたりすると、新しい水いぼができることがあります。このように自分自身の別の部位へ感染を広げることを自己感染(自家接種)といいます。
そのため、爪を短く保つことや、乾燥・湿疹によるかゆみを適切にケアすることも大切です。

水いぼは、肌色〜白っぽい小さな丘疹として現れます。表面には光沢があり、典型的には中央に小さなくぼみがあります。1個だけみられることもあれば、複数の水いぼがまとまって現れることもあります。
水いぼ自体には強い自覚症状がないこともありますが、周囲に湿疹を伴うとかゆみが生じることがあります。掻き壊すと別の場所へ水いぼが広がったり、皮膚に細菌感染を起こしたりすることがあるため注意が必要です。
典型的な水いぼは、特徴的な見た目から診断できることが多く、通常は特別な検査を必要としません。ただし、見た目だけでは他の皮膚疾患との区別が難しい場合もあります。
・いぼ(尋常性疣贅)
ヒトパピローマウイルス(HPV)によって生じる別のウイルス性皮膚疾患です。一般に表面がざらついて見えることがあり、水いぼとは原因となるウイルスも異なります。
・毛包炎
毛穴を中心に赤い丘疹や膿疱ができることがあります。
・汗疹(あせも)
汗をかきやすい時期に小さな赤い発疹が多数みられることがあります。
・その他の皮膚のできもの
年齢や部位によっては、ほかの皮膚疾患との鑑別が必要になる場合があります。
※見た目だけでは区別が難しい場合もあります。判断に迷う場合は皮膚科へご相談ください。
水いぼは、健康なお子さまでは自然に消えていくことのある感染症です。ただし、治るまでの期間には個人差があり、数か月から年単位で続く場合もあります。
伝染性軟属腫ウイルスには、感染した皮膚で起こる免疫反応を調節するさまざまな仕組みがあることが知られています。そのため、感染してすぐに強い炎症が起こるとは限らず、水いぼがしばらく残ることがあります。
その後、体の免疫が感染した細胞に反応するようになると、病変の周囲に炎症が起こり、徐々に水いぼが消えていくことがあります。
それまで肌色だった水いぼが、赤くなったり腫れたりすることがあります。これは細菌感染だけでなく、水いぼに対する免疫反応によって生じている場合もあります。
ただし、強い痛み、膿、熱感、周囲へ広がる強い赤みなどがある場合には、二次的な細菌感染などとの区別が必要になるため、皮膚科へご相談ください。
自然に治る可能性がある一方、治るまでの間に掻き壊しなどによって自分の別の部位へ広がったり、接触によって周囲の人へ感染したりする可能性があります。
そのため、すべての水いぼで「取る」「取らない」を一律に決めるのではなく、数や広がり方、かゆみ、年齢、生活への影響などを踏まえて治療方針を考えます。
水いぼの治療では、自然に治るのを待つ方法と、状態に応じて摘除などの治療を行う方法があります。
水いぼは自然に消えていくことがあるため、すべての水いぼを必ず取らなければならないわけではありません。一方で、数が増えている、掻いて広がっている、かゆみや湿疹を伴う、生活上困っているなどの場合には、治療を検討することがあります。
どの方法が適しているかは、水いぼの数や部位、お子さまの年齢、痛みへの不安、皮膚の状態、ご家庭の希望などによって異なります。
水いぼがあることだけを理由に、登園・登校を控える必要は基本的にありません。ただし、園や学校によって対応が定められている場合があるため、施設のルールも確認しましょう。
プールの水そのもので水いぼがうつるわけではありません。一方で、皮膚同士の接触や、タオル・浮き輪・ビート板などの共用を介して感染する可能性があります。
プールへの参加については、園・学校・施設ごとにルールが設けられている場合があります。実際に参加する際は、それぞれの施設の方針も確認してください。
水いぼがある場合は、ウイルスとの接触を減らすことに加え、乾燥や湿疹、かゆみを整えることも大切です。
水いぼを掻くと、ウイルスを含む内容物が別の皮膚に触れ、自己感染によって水いぼが増えることがあります。
皮膚が乾燥すると、皮膚バリアが乱れたり、かゆみによって掻きやすくなったりします。特にアトピー性皮膚炎や乾燥肌のあるお子さまでは、保湿を含めたスキンケアが重要です。
水いぼは接触によって広がることがあるため、家族間でもタオルなどの共用は避けるようにしましょう。
一方で、水いぼがあるからといって、お子さまを家庭内で隔離する必要はありません。必要以上に怖がらず、接触や共用品に注意しながら生活しましょう。
自然に消えていくことがあります。
ただし、治るまでの期間には個人差があり、その間に数が増えたり、湿疹やかゆみを伴ったりすることがあります。広がり方や生活への影響も含めて経過観察することが大切です。
うつることはあります。
水いぼは皮膚同士の接触や、タオルなどを介した接触で広がることがあります。ただし、同じ部屋で生活するだけで必ず感染するわけではありません。
大人にも生じることがあります。
水いぼは子どもに多い感染症ですが、成人にもみられます。成人で多数の水いぼがみられる場合などは、背景となる状態も含めて医師が診察します。
摘除後に一時的な赤みや色素沈着などがみられることがあります。また、水いぼそのものの炎症や掻き壊しによって跡が残る場合もあります。自宅で無理につぶしたり取ったりするのは避けましょう。
現在、水いぼを予防するために一般的に使用されるワクチンはありません。皮膚を掻き壊さないこと、タオルなどの共用を避けること、乾燥や湿疹を適切にケアすることが大切です。
木酢液を自己判断で水いぼの治療目的に使用することはおすすめしません。皮膚への刺激によって炎症などを起こす可能性があります。水いぼの治療については皮膚科でご相談ください。
水いぼ(伝染性軟属腫)は、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)が皮膚の表皮に感染することで生じるウイルス性皮膚疾患です。特に子どもに多く、肌色〜白っぽい光沢のある小さな丘疹ができ、典型的には中央に小さなくぼみがみられます。
皮膚同士の接触やタオルなどを介した接触、掻くことによる自己感染で広がることがあります。特に乾燥や湿疹がある場合には、皮膚バリアとかゆみのケアも重要です。一方、プールの水そのものから感染するわけではありません。
水いぼは自然に消えていくこともありますが、治るまでの期間や広がり方には個人差があります。治療するか経過観察するかは、水いぼの数や部位、かゆみ、年齢、生活への影響などを踏まえて考えます。取るかどうか迷っている場合は、皮膚科でお子さまの状態を確認したうえで方針を相談しましょう。
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【解説】子どもの水いぼの原因と治療法・プールの注意点