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首イボ(スキンタッグ)とは?原因・取り方・治療法を医師が解説

「首に小さなイボがたくさんできてきた」「衣類やアクセサリーに引っかかって痛い」とお悩みの方は、「スキンタッグ(首イボ)」の可能性があります。スキンタッグは良性の皮膚腫瘍であり、健康上大きな問題になることはほとんどありません。しかし、摩擦や衣服との擦れによって数が増えやすく、見た目のザラつきを気にして来院される方がとても多い疾患です。ここでは首イボの原因、自分で取るセルフケアの危険性、皮膚科でのきれいに取る治療方法について詳しく解説します。

この記事の要点

  • 首イボの正体:医学的には「アクロコルドン」や「軟性線維腫」と呼ばれる良性の腫瘍です。ウイルスの感染ではなく、加齢や体質、衣類の襟やネックレスによる「慢性的な摩擦・刺激」が主な原因で発生します。
  • 自己処理の危険性:ハサミで切ったり糸で縛って取ろうとするセルフケアは、細菌感染による化膿、出血が止まらなくなるリスク、さらに強い色素沈着の跡が残る原因になるため、絶対に避けてください。
  • 当院の対応:平日夜21時まで、土日祝も診療。小さなイボを保険診療の液体窒素で治療するほか、ハトムギ由来の内服薬(ヨクイニン)の処方、仕上がりの美しさを徹底追求した一括切除(医療用剪刀や電気メス等)まで柔軟に対応いたします。

当院の特徴

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目次 [ 表示 ]

1. 首イボ(スキンタッグ)とは

院長による疾患解説

首イボ(スキンタッグ)とは?

【首イボ】実は保険で簡単に取れます|医師がわかりやすく解説(れいわクリニック)

首イボ治療の流れと注意点

イボはどうやって治すの?王道な治療法を医師が解説します

首イボの治療は、数や大きさに応じて最適な方法が異なります。気になるポツポツがある場合は、自己判断せず皮膚科へご相談ください。

首イボとは、医学的には「軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)」「アクロコルドン」と呼ばれる良性の組織性腫瘍の一種です。
首イボ(スキンタッグ)の特徴としては、常色(肌色〜やや茶色)で首元や脇にやわらかく、ぷにっとした、長さ2〜3mm程度の糸状の小腫瘍であることが多いです。脇などに多発しやや大きくなって1cm程度になったものを軟性線維腫、さらに大きくなり皮膚から垂れ下がるようなものを懸垂性線維腫と呼び区別することもあります。特に首元は、衣類や皮膚同士の摩擦が起こりやすいため、スキンタッグができやすい部位になります。

  • アクロコルドン:ごく小さなイボ。
  • 軟性線維腫:1cm程度に大きくなったもの。
  • 懸垂性線維腫:皮膚から垂れ下がるようになったもの。
首イボ(スキンタッグ)の3つの形状を示す図解イラスト。左からアクロコルドン、スキンタッグ、軟性線維腫の育ち方を表現しています。
【図解】首イボ(スキンタッグ)の代表的な3つの形状

2. 首イボの原因

首イボの明確な原因はありませんが、いくつかの要因が複数関連してできることが考えられています。

・摩擦・刺激

最も大きな要因は、慢性的な摩擦が挙げられます。衣類の襟元、ネックレス、皮膚同士のこすれなどが繰り返されることで、皮膚が反応して増殖しやすくなります。

・加齢

年齢とともにお肌の老化がすすむために皮膚のターンオーバーが低下するために古い角質が蓄積するなどがきっかけで、イボができやすくなります。

・体質

ご家族にイボができやすい場合などには、遺伝的な要素もからみ、体質的にできやすい傾向があります。

・代謝との関連

肥満やインスリン抵抗性との関連を示唆する報告もあり、体質的背景も無視できません。

3. できやすい人の特徴

以下のような特徴を持つ方に多く見られます。

  • 30代以降の方(加齢とともに増加)
  • 首や脇などに小さな突起が複数ある方
  • 肥満傾向がある方
  • 妊娠・出産後に急に増えた方
  • ネックレスや襟の硬い衣類を好む方

4. 首イボの見分け方

スキンタッグの特徴は、常色(肌色〜やや茶色)でやわらかく、ぷにっとした、長さ2~3mm程度感触の糸状の小腫瘍です。脇や首回りにできることが多く、指でつまめるような突起で徐々に数が増えます。

一方で、急激に大きくなったり、出血する、あるいは黒く変色しているといった場合は、別の疾患の可能性もあるため注意が必要です。

5. 似ている疾患

首イボと似た見た目の皮膚疾患はいくつかあります。

・脂漏性角化症(老人性イボ)

顔面や手背などの露光部位に直径数mmから数cm程度の淡紅色から茶褐色のやや硬い隆起性の腫瘍です。紫外線暴露が関与するため、年齢があがるにつれできやすく、多発性にもなりやすいです。表面はザラザラしているのが特徴です。

・ウイルス性イボ(尋常性疣贅)

ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染性のイボです。表面がぼこぼととする(疣状)粗いことが多く、ウイルス感染であるため他人にうつる可能性があります。

・扁平疣贅

尋常性疣贅と同じく、ウイルス性の疣贅のひとつで、HPV+3、10が主体となりできます。ある程度若めの世代の顔面や手背に出現し、わずかに隆起した扁平な局面が多発します。多発することもあるが、なかなか治りにくいものもあります。

・汗管腫

まぶたや首にできる直径1~3mm程度の小さな常色のブツブツで、やや硬めです。女性に多くみられます。かゆみや痛みはありませんが、自然に消えることもないです。

・神経線維腫

常色からやや淡紅色の柔らかく隆起する神経系の腫瘍で、全身にできます。ゆっくりと大きくなり、時間が経ったものではかなり大きくなるものもあります。神経線維腫症Ⅰ型(NF1)の人では多発します。

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6. 自分で取れる?市販薬・民間療法について

自然に取れてしまうこともあると言われる首イボですが、基本的には、スキンタッグを自分で安全に取ることは推奨されません。市販薬や民間療法としては角質溶解剤を使ったイボ取りの薬や、糸で縛って取ったり、ハサミで切るなどの方法が検索などで出てくるかもしれませんが、自己処置は出血のリスクや感染のリスクがあるため、おすすめはできません。

特にスキンタッグは根元が大きくなってしまうタイプでは血流があるため、治療には注意を要します。

自己処理のリスク

自己処理には出血や感染のリスク、さらには色素沈着のリスクもあります。止血処置が十分にできない環境下でハサミなどを用いて取ってしまうと、創口が大きくなってしまったり出血がなかなか止まらない可能性があります。また、自己処置では炎症を起こしてしまい、周囲に腫れや赤みが広がったり、雑菌が入り込み感染症を起こしてしまうリスクがあります。

また、首イボではない別の疾患を間違って処理してしまうリスクもあり、安全面からも医療機関での対応が望ましいです。

7. 皮膚科での治療方法

首周りに多発した首イボ(スキンタッグ)の症例写真。
首周りに多発したスキンタッグ(首イボ)の様子

皮膚科では、イボの状態や数に応じて「直接取り除く処置」と「内服薬による体質改善」を組み合わせて治療を行います。

内服薬(漢方薬)による治療

首イボの治療において、処置と並行してよく行われるのが「ヨクイニン」の内服です。

首イボや肌荒れの改善に用いられる漢方薬のヨクイニンエキス錠

図:イボ治療の補助や肌を整えるために処方されるヨクイニン

ヨクイニンはハトムギの種子から抽出された生薬で、肌のターンオーバーを促進し、角質化してしまったイボを柔らかくしたり、肌のザラつきを改善したりする効果が期待できます。特に「数が多い場合」や「新しいイボを予防したい場合」に有効で、こちらも保険適用での処方が可能です。

💡 専門情報:
ヨクイニンの成分や由来については、東京生薬協会:和漢薬百科事典「ヨクイニン」でも詳しく解説されています。

直接的な除去処置

見た目をすぐに改善したい場合は、物理的に除去する方法を選択します。簡便な方法では剪刀(医療用ハサミ)での切除、少し大きめのもので出血リスクがあるものでは電気メスを併用し処置が可能です。また、最も汎用される液体窒素療法では、−196℃の超低温でイボ組織を凍結壊死させます。

治療の流れ

首イボで受診された場合、まず診察を行い、似ている別の疾患が隠れていないかを見極めます。診断がついた後、イボの数や場所に応じた治療方法を選択します。多くの場合、処置は数分から数十分で終了し、当日から日常生活に戻ることができます。

8. 治療法の比較(保険・自費)

首イボの治療にはいくつかの方法があり、それぞれに痛みやダウンタイム、仕上がりに違いがあります。

電気メス:切除と同時に止血ができるメリットがあります。出血を抑えながら処置できる一方で、軽度から中等度の痛みを伴うことがあり、数日程度の赤みやかさぶたが生じることがあります。

液体窒素:保険適用で受けられる点が大きな利点です。比較的簡便ですが、施術時にやや強い痛みを感じることや、治癒までに1〜2週間程度かかること、炎症後色素沈着が残る可能性があります。

炭酸ガスレーザー:病変を蒸散させて除去する方法で、仕上がりが比較的きれいなのが特徴です。痛みは軽度でダウンタイムも短いですが、自費診療となります。

痛み・ダウンタイムについて

小さいスキンタッグを数個処置する程度であれば痛みは軽度で、麻酔なしでも対応可能なケースが多いです。数が多い場合は表面麻酔や局所麻酔を使用します。

ダウンタイムとしては、処置後に軽い赤みやかさぶたが生じますが、多くは数日から約1週間程度で自然に改善します。液体窒素の場合は1〜2週間ほどでかさぶたが脱落します。処置後は紫外線対策を徹底し、色素沈着を防ぐケアが大切です。

健康保険適用

当院は保険診療を主軸とした皮膚科クリニックです

当院の皮膚科診療実績:2025年度 年間延べ来院者数 19,763名
(集計期間:2025年1月〜12月 当院レセコンデータに基づく)

なかなか治らない首イボは、早期の適切な処方が改善への近道です。

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9. 費用について

首イボの治療は、保険診療と自費診療の選択が可能です。保険診療の範囲内では、液体窒素による治療が選択されることが多く、費用は1回あたり1,500円程度(3割負担の場合)で受けることができます。ただし、複数回の通院が必要になることがあります。

一方で、見た目をきれいに仕上げたい、一気に取りたいなどの希望がある場合には、自費診療による切除が適しています。当院では、首全体にあるスキンタッグ(30~50個)を69,000円で切除可能です。痛みに不安がある方には、表面麻酔(別途5,000円)のご用意もあります。

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10. よくある質問(Q&A)

Q. 放置しても大丈夫ですか?

良性腫瘍ですので、放置して悪性化(がん化)することはありません。ただし、自然に消えることはなく、時間とともに数が増えたり大きくなったりすることが多いです。

Q. 跡は残りますか?

小さなものであれば、ほとんど目立たなくなります。ただし、肌質(ケロイド体質など)や処置後のケア(紫外線対策不足)によっては、一時的な赤みや色素沈着が残る場合があります。

Q. 当日に施術することは可能ですか?

はい、可能です。ただし、部位や個数があまりにも多い場合は、別の日程を調整させていただくこともあります。まずは診察にて状態を確認させてください。

11. この記事の監修・執筆医

監修:関口知秀医師

医療法人社団涼美会 理事長

関口 知秀

スキンタッグは日常的に非常によく見られるものですが、ご自身で無理に取ろうとして化膿させてしまうケースも見受けられます。
当院では保険診療の液体窒素から、仕上がりを重視した一括除去まで、患者様のご希望に沿った治療を提案しています。首元のざらつきが気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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※本ページはれいわクリニックの医師が監修しています。

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