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医療法人社団涼美会理事長
新宿・渋谷の皮膚科|駅徒歩30秒・平日21時/土日祝20時まで診療
皮膚に赤い点がポツポツ増えてきた、赤いできものが盛り上がってきた、唇に青紫色のプクッとしたふくらみがあるなど、気になる皮膚の変化はありませんか?血管腫は、皮膚や粘膜の中の血管が増えたり広がったりしてできる良性のできものです。ただし、血管腫にはいくつかの種類があり、赤ちゃんにできて自然に小さくなるものから、大人になってから徐々に増えるもの、肝臓などの病気が隠れている可能性があるものまでさまざまです。ここでは、血管腫の種類や症状、原因、自然に治るのか、放置しても大丈夫なのか、検査・治療法、血管腫と間違えやすい病気について皮膚科医が詳しく解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応
夜平日21時まで
仕事帰りに通いやすい
全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で
赤ちゃんの
血管腫にも対応
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いずれも血管腫でよく見られる変化です。血管腫とは、皮膚や粘膜の中の血管が増えたり広がったりしてできる、良性のできものをまとめた呼び名になります。
「腫」という字がつくため身構えてしまう方は多いのですが、いわゆる「がん」とは別物で、それ自体が命に関わることはまずありません。
ただし血管腫と一口に言っても中身はさまざまで、赤ちゃんにできて自然に消えていくもの、中年以降に少しずつ増えていくもの、体の内側の病気を映し出しているものが混在しています。
まずは自分やお子さんのものがどのタイプなのかを知ることが、対応を決める出発点になります。
日常で目にする血管腫は、次の4つでほとんどが説明できます。
赤ちゃんにできる代表的な血管腫で、新生児の約4〜5%にみられます。生まれた直後は目立たないことが多く、生後1〜4週ごろに赤い点や斑として現れ、
次第に盛り上がってイチゴのような見た目に変わります。できる場所は頭や首が約60%と最も多く、体幹が25%、手足が15%と続きます。
女の子に多い傾向があり、早産児や低出生体重児でも頻度が高くなります。
老人性血管腫(ルビー血管腫)
大人にできる血管腫のなかで最も多いタイプです。直径1〜5mmほどの鮮やかな赤いドーム状の盛り上がりで、胸、お腹、背中、腕などに複数できます。30〜40代から出はじめ、
10代では約7%にとどまるのに対し、75歳を超えると約75%の人に認められるようになります。名前に「老人性」とつくものの、若い世代でも決して珍しくありません。
くも状血管腫
中心に赤い点があり、そこから細い血管がクモの脚のように放射状へ広がって見えるものです。顔、首、胸元、腕にできやすく、健康な若い成人でも15%程度に単発で現れます。
妊娠中は約60%の方にみられ、出産後に消えていきます。一方で数が多い場合は慢性の肝臓病を映すサインとなり、肝硬変の患者さんでは33%に認められています。
高齢の方の下唇や耳、顔にできる、青紫から暗紫色のやわらかい膨らみです。大きさは2〜10mm程度で、指やガラス板で押すと血液が逃げて色が薄くなります。
長年浴びてきた紫外線によって血管の壁がもろくなり、静脈が袋状に広がった状態と考えられています。
見た目が似ていても、血管腫と血管奇形はまったく別のグループとして扱われます。国際的な分類(ISSVA分類)でも、両者ははっきり区別されています。
血管腫は血管の細胞そのものが増える「腫瘍」です。乳児血管腫のように、生まれた時点では目立たず、あとから現れて大きくなり、やがて自然に小さくなっていく経過をたどります。
これに対して血管奇形は、胎児期に血管がうまく作られなかった「形の異常」です。生まれたときからすでに存在し、体の成長に合わせて同じ割合で大きくなり、自然に消えることはありません。
赤ワイン色のあざとして知られるポートワイン母斑(単純性血管腫)が代表格で、こちらは毛細血管の奇形にあたります。
「あとから出てきて、いずれ引いていく」のが血管腫、「最初からあって、一生付き合う」のが血管奇形。この違いが、治療方針を大きく左右します。
血管腫の多くは、見た目以外にこれといった症状を出しません。共通してみられるのは次のような変化です。
老人性血管腫は皮膚の浅いところにあり、上の皮膚が薄くなっているため、ひげ剃りや爪でこすっただけで血がにじむことがあります。
乳児血管腫では、皮膚の表面がただれる潰瘍が最も多い合併症で、およそ10%に起こります。おむつが当たる部位、下唇、わきの下、首など、こすれや湿気が加わる場所は特に注意が必要です。
静脈湖は唇にできることが多く、食事や歯磨きのたびに当たって出血する、という悩みで受診される方が少なくありません。くも状血管腫は基本的に痛みがなく、
鏡を見て初めて気づくケースがほとんどです。ただし血管が太いものでは、拍動を感じることもあります。
なお乳児血管腫の色の変化は経過を知る手がかりで、退縮期に入ると鮮やかな赤から紫やグレーへと落ち着き、触った感じもやわらかくなっていきます。
タイプごとに、できるしくみが異なります。
乳児血管腫については、胎児期や出生前後の低酸素状態がきっかけとなり、GLUT1やVEGFといった物質の働きが強まって血管のもとになる細胞が動員される、という考え方が有力です。
早産、低出生体重、多胎妊娠、高年出産が関係することも報告されています。
老人性血管腫の原因ははっきりしていませんが、加齢に伴って増えること、病変からGNAQやGNA11という遺伝子の後天的な変化が見つかることが分かっています。妊娠中に増える方もいます。
くも状血管腫は、女性ホルモンであるエストロゲンが多い状態と関係が深く、妊娠中や経口避妊薬の使用中に現れやすくなります。
肝臓の働きが落ちるとホルモンの分解が追いつかなくなるため、肝硬変で目立つのもこのためと説明されています。
静脈湖の背景にあるのは、慢性的な紫外線の影響です。唇や耳は日焼け止めを塗り忘れやすく、長い年月をかけて血管の壁が伸びきってしまいます。
自然に消えるかどうかは、タイプによってはっきり分かれます。
乳児血管腫は、放っておいても縮んでいくのが基本です。5歳までに約50%、7歳までに約70%、9歳までに約90%が退縮するとされています。
ただし完全に元通りの皮膚になるとは限らず、脂肪を含んだたるみ、細かい血管の広がり、皮膚のゆるみが残ることがあり、およそ8%は見た目の問題から何らかの処置を必要とします。
一方、老人性血管腫と静脈湖は自然には消えません。むしろ年齢とともに数が増えたり、大きくなったりしていきます。
くも状血管腫は中間的で、妊娠に伴って出たものは出産後に、経口避妊薬によるものは中止後に消えることが多く、若い方の単発の病変も数年で目立たなくなる傾向があります。
ほとんどの血管腫は良性で、慌てて治療する必要はありません。老人性血管腫にはがん化する性質がないことも確認されています。
とはいえ、放置せずに一度相談してほしいケースもあります。短期間に老人性血管腫が急にたくさん出てきた場合、リンパ増殖性の病気やキャッスルマン病が隠れていることがあります。
くも状血管腫が次々と増えるときは、肝臓の線維化が進んでいる可能性を考えます。
赤ちゃんでは、顔の広い範囲を占める大きな血管腫(5cm以上)でPHACE症候群という全身の異常を伴うことがあり、皮膚の血管腫が5個以上ある場合は肝臓や消化管にも病変が及んでいることがあります。
目のまわり、鼻、口、のどにできたものは、視力や呼吸、授乳の妨げになる前の対応が求められます。
まぶたの血管腫が視界をふさぐと、その側の目が育たずに弱視や乱視を残すおそれがあるため、様子見でよい時期は限られます。
大人の場合も、唇や耳にできた青黒い病変を「年のせい」と片付けてしまうのは避けたいところです。悪性黒色腫との見分けは見た目だけでは難しく、専門医の診察が確実になります。
診断の中心は、医師が見て触れて判断する視診です。ダーモスコピーという拡大鏡を使うと、皮膚の下の血管の様子まで確認できます。
ガラス板で押して色が消えるかどうかを見る方法も、血管性の病変かどうかを見分ける手がかりになります。
くも状血管腫では中心から周囲へ血液が戻っていく様子が観察でき、これは他の血管腫には見られない所見です。
多発したくも状血管腫があるときは、皮膚だけでなく血液検査で肝機能を確かめ、必要に応じて腹部の超音波検査へ進みます。
急に増えた老人性血管腫では、全身の症状やリンパ節の腫れがないかも合わせて調べます。
深いところに広がっている場合や、体の内部の病変が疑われる場合には、超音波検査やMRIが行われます。悪性の可能性を否定しきれないときは、切除して顕微鏡で調べます。
乳児血管腫はGLUT1という蛋白が陽性になるため、他の血管の病変と区別する材料になります。
当院は保険診療を主軸としたクリニックです
当院の皮膚科診療実績:2025年度 年間延べ来院者数 19,763名
(集計期間:2025年1月〜12月 当院レセコンデータに基づく)
乳児血管腫の大半は、経過を見るだけで済みます。治療が必要と判断されたときの第一選択は、プロプラノロールというβ遮断薬の内服(2mg/kg/日)です。
徐脈、低血圧、低血糖などの副作用があるため、医師の管理下で慎重に進められます。
小さく浅い病変には外用のチモロールが使われ、ステロイドの内服や局所注射、色素レーザー、手術が選ばれることもあります。
老人性血管腫は、見た目が気になる場合や出血を繰り返す場合に処置の対象となります。
局所麻酔をしたうえでの電気焼灼、シェービング切除、冷凍凝固のほか、色素レーザーやIPL、KTPレーザーも用いられています。いずれも跡が残る可能性はあらかじめ説明を受けておきましょう。
静脈湖にはレーザー治療、冷凍凝固、硬化療法などが行われます。くも状血管腫の場合は、背景に肝臓の病気があればそちらの治療が優先され、整容目的では色素レーザーや電気凝固が選択肢になります。
赤や黒っぽいできものは、血管腫以外にもあります。特に注意したいのが、色素をほとんど持たない無色素性の悪性黒色腫です。
老人性血管腫と見た目が似ていますが、崩れやすく出血しやすい点が異なります。唇や顔の青黒い病変では、結節型の悪性黒色腫との区別が問題になります。
このほか、けがのあとに急速に盛り上がる化膿性肉芽腫、高齢者の顔にできる基底細胞癌、生まれつきのポートワイン母斑や新生児の額に出るサーモンパッチなども、鑑別の対象に挙がります。
自己判断で「ただの血管腫」と決めつけないことが大切になります。
次のような場合は、早めに皮膚科で診てもらってください。
赤ちゃんの血管腫が5個以上ある、または顔の広い範囲を占めている
判断に迷うときほど、受診の価値があります。良性と分かれば安心材料になりますし、治療が必要な場合も早いほど選択肢が広く残ります。
血管腫は、血管が増えたり広がったりしてできる良性のできものです。
赤ちゃんの乳児血管腫、大人の老人性血管腫、肝臓の状態を映すくも状血管腫、高齢者の唇にできる静脈湖と、タイプごとに経過も対応もまったく違います。
乳児血管腫は9歳までに約90%が自然に退縮する一方、老人性血管腫や静脈湖は自然に消えることがありません。
急に増える、大きくなる、出血する、色や形がいびつといった変化は、別の病気が隠れているサインのこともあります。
見た目の問題であっても、気になるなら治療の方法はいくつもあります。ひとりで悩まず、お気軽にれいわクリニックにご相談ください。

医療法人社団涼美会理事長
※本ページはれいわクリニックの医師が監修しています。