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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは?症状・原因・治療法を皮膚科医がわかりやすく解説

「手のひらや足の裏に水ぶくれが繰り返しできる」「水虫薬を使ってもなかなか治らない」とお悩みではありませんか。掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、手のひらや足の裏に膿をもった小さな水ぶくれが繰り返し現れる慢性の皮膚疾患です。放置すると症状が長引くだけでなく、関節や骨の痛みを伴うこともあります。この記事では、掌蹠膿疱症の症状・原因・治療法について皮膚科医がわかりやすく解説します。

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掌蹠膿疱症とは?

手のひらや足の裏に、膿をもった小さな水ぶくれが繰り返しできる皮膚の病気です。
「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」という名前は耳慣れないかもしれませんが、皮膚科では決してめずらしくない疾患で、中年女性を中心に幅広い年代で見られます。

見た目のつらさだけでなく、かゆみや痛みをともなうこともあり、日常生活に影響を与えることも少なくありません。
また、皮膚の症状だけにとどまらず、関節や骨に痛みが出ることもあるため、早めに正確な診断を受けることが大切です。

特徴

この病気の大きな特徴は、「膿疱(のうほう)」と呼ばれる白色〜黄色の膿をもった小さな水ぶくれが、手のひらや足の裏に繰り返し現れることです。
膿疱はやがて乾燥してかさぶた状になり、皮がむけていきます。一見すると水虫に似ているため、誤って市販の水虫薬を使い続けてしまう方も少なくありません。

もう一つの特徴として、症状が良くなる時期(寛解期)と悪化する時期(増悪期)を繰り返すという経過があります。
完全に症状が消えたように見えても、しばらくするとまた出てくることが多く、長期にわたって付き合う必要のある病気です。

感染する?うつる?

結論からいうと、掌蹠膿疱症は他の人にうつる病気ではありません。膿疱の中に膿が入っていますが、これは細菌や真菌(カビ)が原因で生じたものではなく、
免疫反応によって集まった白血球です。触れても感染することはなく、一緒に生活していても他の家族にうつる心配はありません。
ただし、膿疱が割れて皮膚がただれている状態では二次感染(別の細菌が入り込む感染)が起きることがあるため、清潔を保つことは必要です。

症状

手のひら・足の裏の症状

掌蹠膿疱症の症状は、主に手のひら(掌)と足の裏(蹠)に現れます。典型的な経過は以下のようなものです。
最初は小さな赤みやかゆみが生じ、その後に白色〜黄色の膿疱が多数出てきます。膿疱は数日で乾燥し、茶色いかさぶた状になって皮がむけてきます。
皮がむけた部分は赤くただれたり、ひび割れたりすることがあります。特に足の裏では、歩くたびに痛みを感じるほどひどくなる場合もあります。
膿疱が出やすい場所としては、手のひらでは親指の付け根や小指の付け根側(母指球・小指球)、足の裏ではかかとや土踏まずの縁あたりが多いとされています。

掌蹠膿疱症の手のひらや足の裏に現れる症状

手足以外に現れる症状(掌蹠外皮疹)

「掌蹠膿疱症」という名前から手足だけの病気と思われがちですが、一部の患者さんでは手足以外にも皮疹(ひしん)が出ることがあります。
これを「掌蹠外皮疹(しょうせきがいひしん)」と呼びます。
頭皮、耳のまわり、ひじ・ひざ、脛(すね)、臍(へそ)のまわりなどに赤みや膿疱が生じることがあります。
こうした全身への広がりがある場合は、乾癬(かんせん)という別の皮膚疾患との鑑別が必要になるため、皮膚科での詳しい診察が重要です。

爪に現れる症状

掌蹠膿疱症では、爪にも変化が出ることがあります。爪が白く濁ったり、表面に点状のくぼみ(点状陥凹)ができたり、
爪が厚くなったり、爪の先端が剥がれてくる(爪甲剥離)といった症状が見られます。
爪の変化は水虫(爪白癬)ともよく似ているため、見た目だけでは区別がつかないことも多くあります。
水虫薬を使っても改善しない場合は、掌蹠膿疱症の可能性を念頭に置いて皮膚科を受診することをすすめます。
症状の経過(寛解期と増悪期を繰り返す)
掌蹠膿疱症は、症状が一時的に落ち着く「寛解期」と、症状が強く出る「増悪期」を繰り返しながら長期間続くことが多い病気です。
季節の変わり目や疲れ・ストレスが重なったとき、風邪などで体調が崩れたときに悪化しやすい傾向があります。
中には数年で自然に落ち着く方もいますが、適切な治療や生活習慣の改善なしに長年にわたって症状が続く方も少なくありません。
「良くなってきたから大丈夫」と自己判断で治療をやめてしまうと、再燃してしまうことがよくあります。継続的に皮膚科でフォローしてもらうことが大切です。

どんな人に多い?掌蹠膿疱症になりやすい人

掌蹠膿疱症は、平均発症年齢が55歳前後で、30〜50代に多く見られます。男女比はおよそ1:2と推定されており、女性に多い傾向があります。
ただし男性にも発症するため、性別を問わず注意が必要です。

なりやすい方の特徴として、喫煙者であることが最も大きなリスク因子として知られています。
掌蹠膿疱症患者さんの喫煙率は70〜90%と高く、喫煙は本疾患の発症ないし悪化因子と考えられています。

そのほか、虫歯・歯周病・扁桃炎などの慢性的な感染病巣を抱えている方、金属製の歯科素材を使用している方、
便秘や過敏性腸症候群などの腸の不調を抱えている方にも多く見られます。これらの要素が複数重なっているケースでは、より症状が出やすいと考えられています。

【データ出典・参考文献】

発症に関わる主な原因

掌蹠膿疱症の原因はまだ完全には解明されていませんが、複数の因子が組み合わさって発症すると考えられています。
単一の原因ではなく、体の内外からの複数のトリガーが重なることで、免疫が誤った反応を起こすと理解するとわかりやすいかもしれません。

喫煙

現時点で最も関係が深いとされている誘因です。タバコに含まれるニコチンやその他の化学物質が、汗腺(特に手足に多い「エクリン汗腺」)を刺激して炎症反応を引き起こすと考えられています。
禁煙により症状が軽減されることもあるため、治療の一環として禁煙が強くすすめられています。禁煙外来では補助薬も活用できるため、自力での禁煙が難しかった方も一度相談してみてください。

病巣感染(歯周病・扁桃炎など)

口の中や喉に慢性的な細菌感染(病巣感染)があると、その菌や炎症物質が血液を介して全身に影響を与え、皮膚の免疫反応を乱すことがあります。特に多いのが歯周病、虫歯、慢性扁桃炎です。
扁桃摘出術(扁桃腺を取る手術)によって掌蹠膿疱症が著明に改善したという報告は多く、日本では扁桃病巣感染との関係はよく知られています。
歯科や耳鼻咽喉科との連携が治療に有効なことがあるのはこのためです。

金属アレルギー

歯科の詰め物や被せ物に使われる金属(アマルガム、パラジウム、ニッケルなど)に対するアレルギーが、掌蹠膿疱症の原因になることがあります。
金属は口の中で少しずつ溶け出し、腸から吸収されて全身に広がるため、皮膚で遅延型アレルギー反応を引き起こすことがあるのです。
パッチテスト(金属アレルギーの皮膚検査)で陽性が確認された場合、歯科で問題のある金属素材をセラミックやプラスチックなどに変更することで症状が改善するケースがあります。
ただし、単に歯科金属の除去だけでは良くならない例も多く、歯性病巣の治療を同時に行う場合もあります。

腸内環境(便秘・過敏性腸症候群との関連)

頑固な便秘や過敏性腸症候群が、掌蹠膿疱症の発症に深く関わっている例が多く見られます。
腸と皮膚は密接な関係にあり、腸内環境を整えることで皮膚の炎症が落ち着くケースも見られます。腸の調子が悪い時期に皮膚症状が悪化しやすいと感じている方は、
消化器の観点からのアプローチも検討する価値があります。

【データ出典・参考文献】

検査・診断方法

掌蹠膿疱症の診断は、主に症状の見た目と経過の確認によって行われます。特殊な血液検査や画像検査がなければ診断できない病気ではなく、皮膚科医が実際の皮疹を診ることが診断の中心です。
ただし、他の病気との区別をつけるために、以下のような検査が行われることがあります。

皮膚の一部を採取する生検は、乾癬など他の疾患との鑑別が難しい場合に実施されることがあります。
水虫(白癬)との鑑別のために、膿疱や鱗屑(ふけのような皮膚のかけら)をKOH法(水酸化カリウム溶液を使って真菌を確認する検査)や皮膚培養で調べることもよく行われます。
病巣感染が疑われる場合は耳鼻科や歯科への紹介が行われ、口腔内・咽頭の感染病巣の評価が加わります。
金属アレルギーが疑われる場合は、金属パッチテストを皮膚科または専門のアレルギー科で実施します。
骨関節症状がある場合は、画像検査(X線・MRI・骨シンチグラフィーなど)が追加されることもあります。

治療法

掌蹠膿疱症の治療は、皮膚への局所治療と、原因に対するアプローチの組み合わせで行われます。
局所治療の中心はステロイド外用薬です。炎症を抑えてかゆみや膿疱を減らす効果があり、症状の強さに合わせて強度のランクを選んで使用します。

ビタミンD3誘導体の外用薬(カルシポトリオールなど)も有効で、ステロイドと組み合わせて使われることも多くあります。
光線療法(ナローバンドUVBやPUVA療法)は、外用薬だけでは改善が乏しい場合に選択肢となります。紫外線を照射することで免疫反応を調整し、皮膚の炎症を鎮める効果が期待できます。
重症例や光線療法でも効果が不十分な場合は、内服薬が使われることがあります。エトレチナート(ビタミンA誘導体)が代表的で、皮膚の細胞の正常化を促します。
ただし、妊娠中や妊娠を希望する方には使用できない薬剤です。

近年では、免疫の特定の経路を標的にした生物学的製剤(ビオロジクス)も選択肢に加わっています。掌蹠膿疱症への適応が認められた薬剤も増えており、
既存の治療で効果が得られなかった患者さんにとっての新たな選択肢となっています。
病巣感染が確認された場合の扁桃摘出術、金属アレルギーが確認された場合の歯科金属の除去も、根本的な原因へのアプローチとして有効です。

健康保険適用

当院では掌蹠膿疱症の診察・治療を行っています

手のひらや足の裏に繰り返し水ぶくれや膿疱ができる、水虫薬を使っても改善しない、関節や骨の痛みを伴うなどの症状がある場合は、お早めにご相談ください。適切な診断と治療により、症状の改善や再発予防を目指します。

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掌蹠膿疱症は完治する?

「完治」という言葉の定義にもよりますが、掌蹠膿疱症は「根本的な原因を取り除くことで、長期間症状が出なくなる(臨床的寛解)」状態を目指せる病気です。
たとえば、扁桃病巣感染が主な原因だった患者さんが扁桃摘出術を受けた場合、その後何年も症状が再燃しないケースがあります。禁煙に成功し、
歯科的な問題も解消した後に症状がほとんど出なくなった方もいます。

一方で、複数の原因が絡み合っていたり、生活習慣の改善が難しかったりする場合は、治療を続けながら症状をコントロールしていくことが現実的な目標となります。
「完治」を焦るよりも、「症状を最小限に抑えながら快適に生活できる状態を維持する」という視点で治療に取り組むことが重要です。

掌蹠膿疱症は自然治癒する?

治療を受けずに自然に治るかどうかについては、「一部の方では数年の経過で症状が落ち着くことがある」というのが正直なところです。
ただし、それがいつ起こるかは予測が難しく、その間も症状が繰り返すため、放置することはすすめられません。

自己判断で市販薬を使い続けたり、「そのうち治るだろう」と受診を先延ばしにしたりすることで、骨関節への合併症が見逃されるリスクもあります。
症状が軽い時期でも、定期的に皮膚科で状態を確認してもらうことが大切です。

間違えやすい皮膚疾患

掌蹠膿疱症は、いくつかの皮膚疾患と見た目が似ており、正確な診断には専門的な診察が必要です。

手足白癬(水虫)

水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種による感染症で、足の指の間や足裏に水ぶくれ・皮むけが生じます。
掌蹠膿疱症とよく似た見た目になることがあり、間違えられやすい疾患の代表格です。水虫は抗真菌薬(市販の水虫薬を含む)で治りますが、
掌蹠膿疱症には抗真菌薬は効果がありません。KOH検査もしくは皮膚培養で白癬菌が検出されるかどうかが、鑑別の決め手となります。

汗疱(かんぽう)

汗疱は手のひらや足の裏に小さな水ぶくれが多数できる状態で、汗の出口の詰まりや金属アレルギー、ストレスなどが関係すると言われています。
膿疱ではなく透明な水ぶくれであることが多いため、掌蹠膿疱症とは区別できますが、混在することもあります。症状がよく似ているため、自己判断は難しく、皮膚科での鑑別が必要です。

乾癬(かんせん)

乾癬は、皮膚の細胞が過剰に増殖することで起きる慢性の炎症性皮膚疾患です。銀白色のかさぶたに覆われた赤い盛り上がり(鱗屑を伴う紅斑)が特徴で、
全身に出ることが多くあります。掌蹠に限局した「掌蹠膿疱型乾癬」というタイプもあり、掌蹠膿疱症との区別が難しいことがあります。両者は治療の方向性が異なるため、正確な鑑別が重要です。

接触皮膚炎

接触皮膚炎はいわゆる「かぶれ」で、特定の物質に触れることで起きるアレルギー反応または刺激反応です。洗剤、ゴム手袋、金属、化粧品などが原因となります。
手のひらや指に水ぶくれや赤みが出るため、掌蹠膿疱症と混同されることがあります。パッチテストで原因物質を特定し、それを避けることが治療の基本となります。

合併症|掌蹠膿疱症性骨関節炎(PAO)とは

掌蹠膿疱症で特に注意が必要な合併症が、「掌蹠膿疱症性骨関節炎(PAO:Palmoplantar Pustulosis Arthro-Osteitis)」です。
掌蹠膿疱症患者さんの10〜30%に骨関節炎を合併することが報告されており、関節痛を引き起こします。
PAOは、胸骨と鎖骨をつなぐ関節(胸肋鎖関節)や胸骨の接合部を中心に、骨や関節に炎症が起きる状態です。
胸の中央から鎖骨にかけての痛みや腫れとして現れることが多く、「胸が押さえつけられるような痛み」「肩や首が動かしにくい」と訴える方もいます。
脊椎(背骨)や股関節に炎症が波及することもあります。

皮膚の症状と骨関節の症状が同時に出るとは限らず、骨関節症状が先行したり、皮膚症状がほとんど目立たないまま骨関節炎だけが進行したりするケースもあるため注意が必要です。
治療には、NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)による痛みのコントロールのほか、皮膚症状と並行した全身的な治療(エトレチナートや生物学的製剤など)が行われます。
骨の損傷が進む前に発見して治療を開始することが、長期的な関節機能の維持につながります。

【データ出典・参考文献】

日常生活で気を付けたいこと

掌蹠膿疱症は、薬による治療だけでなく、日常生活の見直しが症状の経過に大きく影響します。

掌蹠膿疱症を改善するために日常生活で気をつけたいこと4つ

禁煙

繰り返しになりますが、禁煙は掌蹠膿疱症の管理において最も重要な生活習慣の改善です。
現在喫煙している方は、皮膚科の治療と並行して禁煙外来の受診を検討することを強くおすすめします。
禁煙補助薬(バレニクリン・ニコチンパッチなど)を使うことで、禁煙成功率を高めることができます。

スキンケア

膿疱が出ている時期は、手や足の清潔を保ちながらも、刺激を最小限にすることが大切です。
強い洗浄力の石けんや消毒薬の過度な使用は皮膚のバリアをさらに傷めるため、低刺激の洗浄料と保湿剤を組み合わせて使うことをすすめます。
足の裏は特に圧力がかかりやすいため、クッション性のある靴やインソールを活用して物理的な刺激を減らすことも有効です。
ひび割れがひどい時期はサポーター素材の靴下を活用し、患部を保護することも考えてみてください。

ストレスとの付き合い方

精神的なストレスが症状の悪化に関係することは多くの患者さんが実感しています。
完全にストレスをなくすことは難しくても、「こまめに発散する習慣をつくる」という発想が現実的です。
毎日数分の深呼吸や軽い散歩など、自分なりのリセット習慣を見つけることが長期的な管理に役立ちます。
睡眠の質を高めることも免疫のコントロールに関係するため、就寝前のスマホ使用を控えるなど、睡眠環境を整えることも意識してみてください。

生活習慣の見直し

腸内環境の観点から、食物繊維を豊富に含む野菜・豆類・発酵食品(納豆・ヨーグルト・味噌など)を日常的に取り入れることが助けになる場合があります。
極端な偏食や不規則な食事時間は腸の調子を崩しやすいため、できる範囲で規則正しい食事を心がけることが望ましいです。
飲酒も皮膚や腸の炎症を助長する可能性があるため、過度な飲酒は控えることをすすめます。

受診の目安

以下のような状態が続いている場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

  • 手のひらや足の裏に繰り返し水ぶくれや膿疱が出ている
  • 市販の水虫薬を使っているが一向に改善しない
  • かゆみや痛みで日常生活に支障が出ている
  • 爪が変色・変形してきた
  • 胸や鎖骨まわりに痛みや違和感がある

これらに一つでも当てはまる場合は、早めに受診してください。
「たかが手足の水ぶくれ」と思わず、専門的な診断を受けることが治療への第一歩です。すでに他の病気で皮膚科にかかっている方も、掌蹠膿疱症の疑いがある場合は遠慮なく相談してください。

掌蹠膿疱症に関するよくある質問(Q&A)

Q. 掌蹠膿疱症はうつりますか?

うつりません。掌蹠膿疱症の膿疱は細菌やウイルスによる感染ではなく、免疫反応によって生じるものです。そのため家族や周囲の人に感染する心配はありません。

Q. 掌蹠膿疱症と水虫の違いは何ですか?

水虫は白癬菌というカビによる感染症ですが、掌蹠膿疱症は免疫異常が関与する炎症性疾患です。見た目が似ているため自己判断は難しく、皮膚科での検査(KOH検査など)が必要です。

Q. 掌蹠膿疱症は完治しますか?

原因となる病巣感染や喫煙などの誘因を取り除くことで、長期間症状が出ない状態(寛解)になることがあります。ただし再発を繰り返すことも多く、継続的な治療や生活習慣の改善が重要です。

Q. 掌蹠膿疱症は自然に治ることがありますか?

一部では数年かけて症状が落ち着くことがありますが、自然治癒の時期は予測できません。また放置すると症状が長引いたり、関節症状を見逃したりする可能性があるため、皮膚科での診察をおすすめします。

Q. 禁煙すると症状は改善しますか?

はい。喫煙は掌蹠膿疱症の代表的な悪化因子とされています。禁煙によって症状が軽減したり、再発しにくくなったりするケースもあるため、治療の一環として禁煙が推奨されています。

Q. 掌蹠膿疱症で関節が痛くなることはありますか?

あります。掌蹠膿疱症性骨関節炎(PAO)という合併症を起こすことがあり、胸骨や鎖骨周辺、背中、股関節などに痛みが現れることがあります。関節痛がある場合は早めに医師へ相談してください。

Q. 市販薬で治療できますか?

保湿剤や軽い炎症を抑える外用薬で症状が和らぐ場合はありますが、掌蹠膿疱症そのものを根本的に治療することは難しいです。水虫と間違えて市販薬を使い続けるケースもあるため、まずは皮膚科で診断を受けることが大切です。

Q. 掌蹠膿疱症になりやすい人の特徴はありますか?

30〜50代を中心にみられ、特に喫煙者や歯周病・慢性扁桃炎などの病巣感染がある方に多い傾向があります。また金属アレルギーや腸内環境の乱れが関与している場合もあります。

まとめ

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に膿疱が繰り返し現れる慢性の皮膚疾患です。感染症ではなくうつる病気ではありませんが、
症状が長期にわたることが多く、関節・骨への合併症(PAO)を起こすこともあります。

発症や悪化に関わる主な要因として、喫煙、病巣感染(歯周病・扁桃炎など)、金属アレルギー、腸内環境の乱れが挙げられており、それぞれへの対処が治療の一部となります。
治療はステロイド外用薬・光線療法・内服薬・生物学的製剤などを組み合わせて行われ、原因に応じて耳鼻科・歯科との連携が有効なこともあります。

水虫や汗疱など似た病気との見分けが難しいため、自己判断での市販薬の使用は注意が必要です。気になる症状があれば、まずは皮膚科で正確な診断を受けることが、快適な生活への近道となります。

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この記事の監修・執筆医

稗粒腫治療の監修・執筆:医療法人社団涼美会 理事長 関口知秀医師

医療法人社団涼美会理事長

関口 知秀

稗粒腫をはじめとする一般皮膚科から、粉瘤や脂肪腫などの日帰り手術まで幅広く診療。
「再発させない根本治療」と、患者様のライフスタイルに寄り添ったスキンケア指導、および低負担で安全な除去処置を重視。
新宿・渋谷の3拠点にて、土日祝日や夜間も、不安を抱える患者さまがいつでも安心して相談できる場所でありたいと考えています。

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※本ページはれいわクリニックの医師が監修しています。


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