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おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)の原因・症状・治し方|カンジダ皮膚炎との違いまで医師が解説

「おしりが真っ赤になっている」「おむつを替えるたびに痛そうに泣く」「ワセリンを塗ってもなかなか治らない」「おしりのゴムあたりに赤いブツブツが広がってきた」―このような症状でお困りではありませんか?赤ちゃんのおむつかぶれは非常によくみられる皮膚トラブルですが、単なる刺激による炎症だけでなく、カンジダ皮膚炎など別の病気が隠れていることもあり、その場合には治療の方針が異なります。特に赤みが長引く場合やブツブツが広がる場合は、市販薬だけでは改善せず、適切な診断と治療が必要になることがあります。この記事では、おむつかぶれの原因や症状、自宅でのケア、皮膚科での治療、カンジダ皮膚炎との違いについて医師が詳しく解説します。

この記事の要点

  • 原因と特徴:医学的には「おむつ皮膚炎」と呼ばれ、尿や便、摩擦、長時間の蒸れなどが原因で起こります。赤ちゃんの皮膚は大人の半分ほどの厚さしかなくバリア機能が未熟なため、わずかな刺激でも炎症を起こしやすい特徴があります。
  • カンジダとの違い:股のしわの奥まで真っ赤になる場合や、周囲に小さな赤いブツブツ(衛星病変)が広がる場合は「カンジダ皮膚炎(真菌感染)」の可能性があり、ステロイド外用薬では逆効果になるため正しい鑑別が重要です。
  • 当院の対応:土日祝・夜間21時までの即日診療に対応しており、おむつかぶれの重症度や原因に応じたステロイド外用薬や保護剤の処方、カンジダ皮膚炎が疑われる場合の顕微鏡検査から抗真菌薬の処方まで幅広く対応しています。

当院の特徴

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休日診療

土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応

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平日21時まで
仕事帰りに通いやすい

院内処方

全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で

安心の診療

小さなお子様や
敏感肌も安心

目次 [ 表示 ]

1. おむつかぶれとは?(原因・症状)

おむつかぶれとは

おむつかぶれとは、医学的には「おむつ皮膚炎(Diaper Dermatitis)」と呼ばれます。尿や便、おむつによる摩擦、長時間の蒸れなどが原因となって皮膚に炎症が起こります。

赤ちゃんの皮膚は約1mm程度と大人の約半分ほどの厚さしかなく、皮膚のバリア機能も未熟です。そのため、わずかな刺激でも炎症を起こしやすいという特徴があります。

特に、生後数か月から1歳頃までは排便や排尿の回数が多く、おむつを長時間着用することが多いため、おむつかぶれが起こりやすい時期になります。また、離乳食開始後の時期も尿の濃縮機能の発達に伴って尿が濃くなったり、離乳食の進みに連れて便の性状が変わるためにおむつかぶれが起きやすいことも考えられます。

おむつかぶれの原因として考えられる主な要因には、以下のようなものがあげられます。

  • 尿による刺激
  • 便に含まれる消化酵素やアルカリ成分
  • おむつ内の蒸れ
  • おむつと皮膚の摩擦
  • 下痢による強い刺激
  • 頻回の拭き取りによる摩擦

いずれも赤ちゃんのおむつ内では起きやすいことであり、これらが重なることで皮膚のバリア機能が低下し、炎症が起こります。特に下痢が続いている場合は、1枚のおむつの使用時間が短時間であっても重症化しやすいため注意が必要です。

主な症状

おむつかぶれでは次のような症状がみられます。

  • おしりの赤みや痛み
  • 股や太ももの付け根の赤み、びらん
  • 排便時やおむつ交換時に泣く
  • 皮膚がテカテカする
  • 皮膚がめくれる

症状が進行すると、皮膚がただれる「びらん」という状態になり、出血することもあります。また傷はジュクジュクとした状態となり、見た目にも痛々しい状態になることもあります。

2. 「赤み」と「ブツブツ」の特徴

赤みの特徴

おむつかぶれでは、おむつが直接触れる部分に赤みが現れます。特に、おしりの割れ目、外陰部や陰嚢、股の付け根や太ももの内側などがよくみられる部位になります。炎症が続くと皮膚のバリア機能がさらに低下し、少しの尿や便でも悪化しやすくなります。

ブツブツができる場合(カンジダ皮膚炎の疑い)

また、赤みのみではなくブツブツができる場合や、ブツブツが周囲に広がっていく場合、なかなか治らず長引く場合などには、「カンジダ皮膚炎」を疑う必要がでてきます。

カンジダはもともと皮膚や消化管に存在する真菌(カビ)の一種ですが、湿気や炎症をきっかけに異常に増殖すると感染を起こす真菌です。赤ちゃんのみではなく、長時間おむつを履く寝たきりの高齢者などにも起こりやすいです。特徴的な点としては以下の通りです。

  • 真っ赤な発疹が出現し、周囲に小さな赤いブツブツ(衛星病変)が広がってくる
  • 股のしわの中まで赤くなる
  • ワセリンやステロイド外用薬のみでは改善しない

この場合、皮膚科で顕微鏡検査を行い、真菌がいることを確認したのち、抗真菌薬による治療が必要になります。

3. おむつかぶれの画像・見分け方

赤ちゃんのおむつ交換・おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)のスキンケアイメージ

軽度のおむつかぶれ

軽症の場合の症状としては、赤みのみであったり、軽い乾燥を伴ったり、ほんの少しヒリヒリする程度で済むことが多く、自宅でのケアのみでも改善が期待できます。

中等度~重度のおむつかぶれ

重症化すると、赤みのみではなく、表面が取れてしまうびらんの状態となり、出血を伴うこともあり、創部はジュクジュクとして強い痛みを伴います。排便や排尿のたびに痛がって泣く赤ちゃんも少なくありません。

おむつかぶれとカンジダ皮膚炎の違い

おむつかぶれとカンジダ皮膚炎はどちらもおむつの中に生じる赤みであるため、見た目がよく似ています。しかし、原因や治療アプローチが異なるため、正しく見分けることが大切です。

おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)は、尿や便、おむつとの摩擦、蒸れなどによる「刺激」が原因で起こる皮膚の炎症です。そのため、おしりや外陰部など、おむつが直接触れる部分に赤みが出やすく、股のしわの奥は比較的赤くならずに保たれることが多いのが特徴です。軽症では赤みのみで治ってしまうこともありますが、かぶれが続き悪化してしまうと皮膚のただれがおきたり、びらんや出血を伴って重症化することもあります。

一方、カンジダ皮膚炎は、カンジダという真菌(カビ)の一種が異常に増殖することで起こる感染症です。カンジダはもともと皮膚や口の中、腸などに存在する「常在菌(日和見菌)」であり、皮膚に存在するだけでは普段は病気を起こしません。しかし、おむつの中の高温多湿な環境や、おむつかぶれによって皮膚のバリア機能が低下した状態では、カンジダが増殖しやすくなり、感染を引き起こしてしまうことがあります。

カンジダ皮膚炎では、鮮やかな赤色の発疹が股のしわを避けることなく広がることが多く、病変の周囲に小さな赤いブツブツや膿をもった発疹(衛星病変)がみられるのが特徴적です。また、ステロイド外用薬ではむしろ逆効果で真菌を増やしてしまうため、かえって悪化してしまうこともあります。

おむつかぶれは、優しく洗浄することに加え、皮膚を保護するワセリンや亜鉛華軟膏を使用して刺激から保護したり、炎症が強い場合にはステロイド外用薬を用いることで改善することが多いですが、カンジダ皮膚炎では抗真菌薬による治療必要になります。

そのため、「おむつかぶれだと思って薬を塗っているのに治らない」「赤いブツブツが広がってきた」「股のしわまで真っ赤になっている」「おむつかぶれがなかなか治らない」といった場合は、カンジダ皮膚炎の可能性も考え、皮膚科を受診することをおすすめします。

4. 自宅での応急処置・対処法

おむつかぶれのケアで最も大切になるのは、皮膚を清潔に保ち、蒸れを防ぐことです。下痢などで頻回な場合には少し大変かもしれませんが、排便後は可能であればぬるま湯でやさしく洗い流しましょう。シャワーや洗浄ボトルを使用すると、こすらずに汚れを落とすことができます。優しく洗った後は、タオルで押さえるように水分を取り、十分に乾かしてから新しいおむつを装着してください。

ワセリンや亜鉛華軟膏の使い方

軽症のおむつかぶれでは、ワセリンや亜鉛華軟膏などの保護剤が有効です。これらは皮膚の表面に保護膜を作り、尿や便による刺激を減らす働きがあります。排便のたびに塗り直すことで、再発予防にも役立ちます。

望ましくない行動

以下のようなケアは症状を悪化させる可能性がありますので極力避けましょう。症状が改善しない場合は、おしりが荒れてしまっている原因が異なる可能性も考えましょう。

  • おしりをおしりふきなどでゴシゴシ拭くこと
  • アルコール入りのウェットティッシュを使用すること
  • 何度も強くこすること
  • 市販薬を長期間自己判断で使い続けること
  • ブツブツがあるのにステロイドだけを塗り続けること

5. 皮膚科での治療と薬

ステロイド外用薬(ロコイドなど)

赤みや炎症が強い場合には、かぶれですので炎症を早くしずめることが大切になるため、ロコイドなどステロイド外用薬を必要な期間使用します。

赤ちゃんにステロイドを使うことを心配される保護者の方も多いですが、適切な強さの薬を必要な期間だけ使用する分には、安全にかつ早く炎症を抑えられると考えられています。炎症を早く抑えることで、かえって皮膚へのダメージを少なくすることができますので、不要に心配される必要はないかと思います。

保護剤

炎症が落ち着いた後も、おむつかぶれの原因となる成分から保護する意味でワセリンや亜鉛華軟膏を併用し、皮膚を保護します。再発を繰り返すお子さんでは、毎日保護剤を使用することもありますし、物理的に原因から離すために被覆材の使用や保護被膜(キャビロンスプレーなど)の使用が望ましい場合もあります。

6. おむつかぶれ予防のためのスキンケア

おむつかぶれは毎日のケアがとても大切になる皮膚トラブルです。皮膚トラブルを防ぐためにできるポイントは次の4つです。

  • おむつ交換をこまめに行う:尿や便が出たあと、長時間皮膚に触れないよう、尿や便が出たのに気付いたあとはできるだけ早めに交換しましょう。
  • 排便後はぬるま湯で洗浄する:おしりふきやウェットティッシュは不織布で出来ており、ふき取りでは刺激になることがあります。
  • 摩擦を避ける:拭き取り時には押さえるように拭き取り、ゴシゴシこすらないようにしましょう。
  • ワセリンなどの保護剤で皮膚を守る:便が刺激になりやすい赤ちゃんや、胃腸炎などが原因で下痢が続いている場合には、あらかじめワセリンを塗っておくことも予防につながります。保護被膜(キャビロンスプレーなど)を使用することもよいでしょう。

7. よくある質問(FAQ)

Q1:市販のおむつかぶれ薬は使ってもいいですか?

軽い赤みであれば保護剤を含む市販薬が役立つことがあります。ただし、数日使用しても改善しない場合や悪化する場合には皮膚科受診をおすすめします。

Q2:ロコイドなどのステロイドは赤ちゃんに使っても大丈夫?

ステロイド外用薬が一律に危険なものであることはありません。医師の指示どおりに適切な部位へ短期間使用する限り、安全性は高いとされています。自己判断で長期間使用することは避け、症状に合わせ外用期間や部位を確認するようにしてください。

Q3:ワセリンだけで治りますか?

おむつ皮膚炎であれば、かぶれの一種になりますので、かぶれの原因が除去されていれば改善することもあります。ただし、おむつ皮膚炎自体の炎症が強い場合やびらんができてしまっている場合などには、ステロイド外用薬で炎症を早く抑えることが必要になることがあります。

Q4:亜鉛華軟膏はどのようなときに使いますか?

尿や便の刺激から赤ちゃんの皮膚を守りたいときや、おむつかぶれを繰り返すお子さんの予防に有効です。ジュクジュクとした傷から出る浸出液を吸い取る役目もします。

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9. この記事の監修・執筆医

おむつかぶれ(おむつ皮膚炎)の監修・執筆:新宿の皮膚科 れいわクリニック 理事長 関口知秀医師

医療法人社団涼美会理事長

関口 知秀

おむつ皮膚炎をはじめとする一般皮膚科、ウイルス性発疹や急性の皮膚感染症から、粉瘤・脂肪腫の日帰り手術まで幅広く診療。
「痛みを早期に取り除く迅速な処置」と、再発を防ぐための根本的な原因究明、および患者様の生活に即したアフターケア指導を重視。
新宿・渋谷の3拠点にて、土日祝日や夜間も、激しい痛みや不安を抱える患者さまがいつでも安心して相談できる場所でありたいと考えています。
健康保険適用

当院は保険診療を主軸とした皮膚科クリニックです

当院の皮膚科診療実績:2025年度 年間延べ来院者数 19,763名
(集計期間:2025年1月〜12月 当院レセコンデータに基づく)

赤ちゃんのおしりの赤みやただれ、なかなか治らないおむつかぶれ、ブツブツの広がりなどでお悩みの方、お気軽にご相談ください。丁寧な診察のもと、おむつ皮膚炎やカンジダ皮膚炎などの原因に合わせた適切な治療薬を処方いたします。

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