目次 [ 表示 ]

医療法人社団涼美会理事長
関口 知秀
りんご病(伝染性紅斑)などのウイルス性発疹、ひょう疽(ひょうそ)や爪囲炎などの急性の指先感染症から、粉瘤・脂肪腫の日帰り手術まで幅広く診療。
「痛みを早期に取り除く迅速な処置」と、再発を防ぐための根本的な原因究明、および患者様の生活に即したアフターケア指導を重視しています。
新宿・渋谷の3拠点にて、土日祝日や夜間も、激しい痛みや不安を抱える患者さまが「今すぐ相談できる場所」でありたいと考えています。
新宿・渋谷の皮膚科|駅徒歩30秒・平日21時/土日祝20時まで診療
「顔の赤みがなかなか引かない」「ニキビだと思っていたのに治療をしても治らない」「敏感肌用のスキンケアを使ってもヒリヒリする」―このようなお悩みはありませんか?顔の赤みは単なる肌荒れや体質と思われがちですが、実は「酒さ(しゅさ)」という皮膚疾患が隠れていることがあります。酒さは持続的に顔が赤くなる病気で、適切な治療やスキンケアを行わないと症状が長引くことがあります。一方で、原因や悪化因子を理解し、適切な治療を行うことで症状の改善が期待できます。この記事では、酒さとはどのような病気なのか、原因や治し方、治療薬、スキンケアのポイントまで医師が詳しく解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応
夜平日21時まで
仕事帰りに通いやすい
全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で
小さなお子様や
敏感肌も安心
目次 [ 表示 ]
酒さは「しゅさ」と読みます。以前は「酒を飲む人に多い病気」と考えられていたことからこの名前がつきましたが、現在では飲酒の有無に関係なく発症することが分かっています。
酒さの代表的な症状は以下の通りです。
初期は「顔が赤くなりやすい」程度ですが、皮膚バリア機能の障害により水分の喪失が進み、進行します。進行すると乾燥が強くなり、カサカサ感、皮膚過敏、灼熱感が出現し、赤みが持続するようになります。
酒さは鼻にもできます。特に男性では鼻の赤みが強く出たり、鼻の皮膚が厚くなって凹凸が目立つ「鼻瘤(びりゅう)」という状態になることがあります。鼻の赤みを単なる体質だと思っている方の中にも、酒さが隠れていることがあります。
酒さとは、顔の中心部に持続的な赤みや炎症が生じる皮膚疾患です。特に、頬、鼻、額、あごに症状が現れやすく、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
日本では以前は比較的少ないと考えられていましたが、酒さの発症頻度は報告によって異なりますが、成人の0.09~24.1%がかかりうると報告されています。部位別にみるとまた発生率が異なります。酒さは眼の周囲の発生も多く、酒さの患者さんの約半数以上で眼の周囲の症状があるといわれています。近年は認知度が高まり、皮膚科を受診する患者さんも増えています。
酒さの原因は完全には解明されていません。しかし、以下のような複数の要因が関与すると考えられています。
酒さはこれらが複雑に関与し、慢性的な炎症が生じることで酒さを発症すると考えられており、日常生活の影響を受けやすい病気です。
寒暖差やストレス、紫外線、香辛料や熱い飲み物、喫煙やアルコールなどにより症状の増悪が起こり得ます。急激な温度変化も悪化要因となりますので、サウナや長風呂などが悪化原因となることがあります。また、精神的なストレスは血流や炎症に影響を与え、症状を悪化させることもあります。また、酒さ患者さんの多くが紫外線で悪化します。日焼けは炎症を強めるため、紫外線対策は非常に重要なケアになります。辛い食べ物・熱い飲み物は摂取により刺激となり顔がほてりやすくなるため注意が必要です。同じく喫煙やアルコールも悪化要因になり、喫煙やアルコールの摂取によって血管が拡張し、赤みが強くなることがあります。
酒さは自然にはなかなか治りにくいです。一度治ったと思ってもまた再発することが多いです。
では、どうして皮膚科受診をすすめるかについてお伝えします。まず、先ほどもお示ししました通り、酒さは自然にはなかなか治りにくいです。それだけではなく、酒さは受診して治療をしている中でも誤診されやすい疾患のひとつであり、別の元かかっていた病気から変化してしまって症状が出現してしまっていることが多い疾患の一つだからです。一度診断を受けたからといって酒さではないことの証明にはなりませんので、なかなか治らないなどと感じられる場合などには再度皮膚科受診されることをおすすめしています。
酒さの症状や重症度によりますが、一般的には数か月単位で治療を継続することが多いです。薬を使用するだけでなく、ご自身でのケアも大切になってきます。また、酒さは、赤みが改善した後も、再発予防のためにスキンケアや治療を続けることが大切になってくることもこの疾患に特有の注意点になります。
※治療期間や経過には個人差があります。また、治療に際して副作用が生じる場合があります。
酒さは基本的に自然治癒が期待できる病気ではありません。症状が軽くなったように見えても、再び悪化を繰り返すことがよくあります。良くなってまた悪くなる、を繰り返すうちに症状がひどくなることがあるため、適切な管理が重要です。皮膚科受診が必要な理由の一つに、酒さという疾患自体がニキビ(尋常性ざ瘡)や脂漏性皮膚炎、酒さ様皮膚炎などと間違われやすい病気であることがあげられます。診断を誤ると、かえって悪化する治療を行ってしまうこともありますし、改善に向かわず悪化する恐れがあります。このために、正確な診断のためにも皮膚科受診をおすすめします。
似た疾患(誤診されやすい疾患)として一番にあげられるのがニキビ(尋常性ざ瘡)です。ニキビはコメドと呼ばれる、ニキビの赤ちゃんのような小さな盛り上がりをはじめとして赤いブツブツ、白い膿をつけたようなブツブツ、大きくなった嚢腫などが出来ます。これらの皮膚症状は酒さと同じような経過をたどり、見た目も似ています。ともに毛包脂腺における慢性的な炎症性疾患であるからです。ただし、ニキビの場合には血管性病変がないこと、コメドがあることなどから酒さと区別がつきますが、ながらくニキビとして治療される酒さも多いです。
また、脂漏性皮膚炎も酒さと似る疾患の一つです。脂漏性皮膚炎は脂漏部位と呼ばれる、鼻の周りや頭皮、前額部などにかさかさを伴う紅斑を特徴とする疾患です。赤みは似ているととらえられることもありますが、しっかりと病気の部位を診て診断することで分布範囲などが違うため、区別することが可能です。
酒さ様皮膚炎は酒さの基準をほぼ満たす、酒さに似た疾患です。酒さ様皮膚炎は酒さのような口の周りや鼻唇溝、顎や頬などに灼熱感や掻痒感を伴いながら、毛細血管拡張、水ぶくれなどが出来る状態です。それ以前にステロイドの外用を行っていたことが明らかである場合に診断がつきます。近年はタクロリムス軟膏を使用した後に生じた例も報告されています。原因の一つとして、ステロイドの長期外用のほか、フッ素入りの歯磨き粉やチューイングガムなどに含まれるロジン(天然樹脂)や歯科充填物なども原因の一つとして指摘されています。治療経過を医師としっかり共有することが大切になりますので、今までの治療経過をお伝えするようにされてください。
酒さの治療は、まず第一に、適切なスキンケアが最も重要になってきます。その上で、外用薬として酒さ治療でよく使用される外用薬には、メトロニダゾール、アゼライン酸、イベルメクチンなどがあります。これは炎症を抑えたり、毛包虫を減らしたりする作用があり、中等症から重症の酒さの方に対して処方されます。(保険適応となっているものはメトロニダゾールのみになります。)また、内服療法としては、ドキシサイクリンやミノサイクリンといった薬が使用されます。これらはブツブツ(丘疹)や膿疱を減少させる効果が多くの文献で報告されており、抗菌作用だけでなく抗炎症作用を期待して使用されます。
赤ら顔がメインの酒さには、レーザー治療も治療のひとつにあげられます。赤ら顔が目立つ場合には、毛細血管に反応するVビームやIPL(光治療)などのレーザー治療が選択肢になります。これらの治療を併用することにより、拡張した毛細血管に作用し、赤みの改善が期待できます。
酒さの患者さんでは、表皮のバリア機能の改善と皮膚の保護のためにスキンケアが大切になります。具体的には、清潔を保持すること、適切な保湿を行うこと、サンスクリーン剤の使用による遮光により紫外線からの刺激を回避することがスキンケアのポイントとなります。清潔を保持するための、洗顔のポイントとしては「こすらない」「熱いお湯を避け、ぬるま湯で優しく洗う」「低刺激洗顔料を使って優しく洗顔すること」が大切です。洗いすぎも皮膚バリアを壊す原因になりますので、頻回すぎる洗顔も避けましょう。
保湿のポイントとしては、セラミドなどの保湿成分を含む製品を使用し、肌のバリア機能を整えることが大切です。避けたい成分としては、それぞれ人によって異なりますが、アルコールやメントール、強い香料やスクラブ入りの洗顔料は酒さの人にとって刺激になり悪化を招くことがあります。肌の刺激となる可能性の少ない、低刺激性のものを使われることをおすすめします。
また、遮光も大切です。出来るならば、帽子やサングラスを使っての物理的な遮光に加え、サンスクリーン剤を使用されると良いでしょう。サンスクリーン剤も、ウォータープルーフなどは刺激が強すぎる可能性がありますので、紫外線吸収剤不使用のサンスクリーン剤を選ばれることをおすすめします。
酒さの方むけに化粧水の選び方をお伝えするとすれば、低刺激、高保湿、アルコールフリーであることを意識して選びましょう。ドラッグストアで選ぶ際のポイントとしては、記載面に「敏感肌用」と記載されている製品であっても刺激を感じる場合があります。まずは少量から、腕の内側に試し、問題なさそうであれば顔へ使用されることをおすすめします。
逆に、注意すべき成分としてはエタノール、メントール、ピーリング出来る成分は使用感が良いからと言って使用されると酒さにとっては刺激になることがあります。不要な成分が入っているものは極力避け、出来るだけシンプルなものを選ばれることを心がけられると良いでしょう。
酒さは慢性疾患であるため、一度よくなったと思っても、再発することがあります。しかしながら、適切な治療で良好状態を維持することができます。まずは適切な診断が最も大事になりますので、ニキビであるのか・酒さであるのか、など迷われた場合には皮膚科受診をされてくださいね。
お肌の状態にもよりますが、基本的には低刺激の化粧品であれば可能です。自分の肌にとって負荷になっている成分などが入っていないかを見直されるとよいでしょう。
酒さでは紫外線対策が非常に重要になってきます。紫外線の刺激自体が酒さの悪化につながる可能性がありますので、遮光を行うようにしましょう。その際にも、帽子やサングラスなどを使った物理的な遮光のみではなく、紫外線吸収剤不使用の、肌に負担をかけにくいサンスクリーン剤を使用することを心がけられるとよいでしょう。
ニキビ(尋常性ざ瘡)にも酒さにも共に効果のある可能性のある薬はありますが、診断された疾患の治療を行うことを優先してください。外用薬などは特に、種類によっては刺激が強く、酒さが悪化することがあります。
当院は保険診療を主軸としたクリニックです
当院の診療実績:2025年度 年間延べ来院者数 19,763名
(集計期間:2025年1月〜12月 当院レセコンデータに基づく)
酒さは単なる「赤ら顔」ではなく、慢性的な炎症によって起こる皮膚の炎症性疾患です。原因は一つではなく、紫外線やストレス、体質などさまざまな要因が関与しています。なかなか良くならずに困っている方も多い疾患にはなりますが、適切な治療やスキンケアによって症状の改善は十分に期待できます。ニキビの治療をしているがなかなか治らない時や顔の赤みやほてりが気になる方は、自己判断せずぜひ皮膚科へご相談ください。適切な治療やケアを行い、負担を最小限に抑えながら改善を目指していきましょう。
酒さ(さは漢字)アトラス 延山嘉眞 相原良子
あたらしい皮膚科学 第3版 清水宏
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00-14:00 | ● | 休 | ● | ● | 休 | ◯ | ◯ |
| 16:00-21:00 | ● | 休 | ● | ● | 休 | ◯ | ◯ |
◯ 10:00-14:00 16:00-20:00
※当院は完全予約制ではございません。初診の方もご予約なしでの診察可能です。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00-14:00 | ● | ● | ● | 休 | ● | ◯ | ◯ |
| 16:00-21:00 | ● | ● | ● | ● | ● | 〇 | ◯ |
◯ 10:00-14:00 16:00-20:00
※当院は完全予約制ではございません。初診の方もご予約なしでの診察可能です。
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日/祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11:00-14:00 | 休 | ● | ● | ● | ● | ◯ | ◯ |
| 16:00-21:00 | 休 | ● | ● | ● | ● | ◯ | ◯ |
◯ 10:00-14:00 16:00-20:00
※当院は完全予約制ではございません。初診の方もご予約なしでの診察可能です。