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体部白癬(ぜにたむし)の症状でお悩みの方へ
体に丸い赤い発疹ができた、輪っか状に広がる赤みやかゆみがある、皮膚がカサカサして皮むけしているといった症状はありませんか。
体部白癬(ぜにたむし)は、白癬菌というカビの一種が皮膚に感染して起こる病気です。
はじめは小さな赤いポツポツとして現れ、徐々に外側へ広がり、ふちが盛り上がった円形の発疹になることがあります。
湿疹やかぶれと見た目が似ているため、自己判断でステロイドを使用すると菌が増えて悪化する場合があります。
ここでは、体部白癬の原因や特徴的な症状、うつる可能性、検査方法、治療法、市販薬を使う際の注意点について詳しく解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
発疹やかゆみを相談しやすい
平日21時まで診療
仕事帰りにも通いやすい
原因を確認し
適切な治療
をご提案
お子様から大人まで
幅広く対応
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心当たりがあれば、体部白癬かもしれません。体部白癬は、白癬菌(皮膚糸状菌)というカビの仲間が皮膚の表面に住みついて起こる感染症です。
銭(コイン)のような円い発疹ができることから、古くから「ぜにたむし」と呼ばれてきました。
白癬菌は、皮膚の一番外側にある角質層のケラチンというタンパク質を栄養にして増えていきます。同じ菌でも、感染する場所によって病名が変わります。
頭なら頭部白癬(しらくも)、股なら股部白癬(いんきんたむし)、足なら足白癬(水虫)、そして体幹・首・腕・脚にできたものが体部白癬です。
英語ではringworm(輪の虫)と呼ばれますが、皮膚の中に虫がいるわけではありません。
見た目には、次のような特徴があります。

発疹は中心から外側へ向かって、円を描くように広がります。ふちは菌が活発に増えている最前線なので炎症が強く出る一方、中心は菌が減って落ち着くため色が薄く見えるわけです。
この「輪っか」の形こそ、体部白癬を見分ける最大の手がかりになります。
発症からの流れにも特徴があります。はじめは数ミリの赤いポツポツとして現れ、数日から数週間かけて外へ外へと広がり、直径数センチの輪へ育っていくのが典型的な経過です。
放置すると輪が複数できて重なり合い、地図のような形に見えることもあります。
ただし炎症の強さには個人差があります。真っ赤に腫れる人もいれば、うっすら乾燥しているだけに見える人もいて、かゆみをほとんど感じないケースもあります。
また、菌が毛穴に沿って皮膚の深いところまで入り込むと、赤いしこりや膿を持ったブツブツができます。マヨッキー肉芽腫と呼ばれる状態で、こうなると塗り薬だけでは治りきりません。
ひげ剃りや脚のムダ毛処理で小さな傷ができたところから起こりやすいとされています。
汗がたまり、体温がこもり、皮膚どうしがこすれる場所ほど、菌にとっては居心地がよくなります。高温多湿の季節や、体にぴったり張りつく衣類は、それだけで発症しやすさを高める条件です。
また、足白癬や爪白癬を持っている人が、患部を触った手で体をかき、自分で菌を運んでしまうケースも少なくありません。
一方で、顔、手のひら、頭皮、股、足にできたものは体部白癬には含めず、それぞれ別の病名として扱います。
部位によって薬の選び方や治療期間が変わるため、同じ白癬菌でも「どこにできたか」は診療上とても大切な情報になります。
原因は、トリコフィトン属、エピデルモフィトン属、ミクロスポルム属という3つのグループに属する白癬菌です。
なかでもトリコフィトン・ルブルムが多く、白癬菌による感染の8〜9割を占めると報告されています。
どの菌が原因になるかは、感染したルートによってある程度決まります。
頭部白癬の人と接触して感染した場合はトリコフィトン・トンズランス、犬や猫から感染した場合はミクロスポルム・カニスが多く見つかります。
動物由来の菌は炎症が強く出やすく、赤みや膿を伴う派手な発疹になりがちです。
菌が皮膚についただけで、すぐに発症するとは限りません。角質に細かい傷があったり、汗で湿った状態が長く続いたりすると、菌が入り込んで定着しやすくなります。
糖尿病、ステロイドや免疫抑制薬の使用、多汗、加齢といった条件も、発症のリスクを押し上げる要因として知られています。
白癬菌を抑え込んでいるのは、主に細胞性免疫と呼ばれる仕組みです。持病や治療でこの働きが弱まっていると、菌が広がりやすくなり、治療にも時間がかかります。
うつります。感染経路は、大きく3つに分かれます。
とくに柔道やレスリングのように素肌が密着するスポーツでは集団発生が起こることがあり、専用の呼び名がつけられているほどです。
子どもは動物由来の感染が比較的多く、家族の水虫や、家庭のペットが感染源になっている場合もあります。
ただし、触れれば必ずうつるというものでもありません。皮膚が汗で湿っていたり、こすれて細かい傷ができていたりするほど、菌は定着しやすくなります。
逆にいえば、乾いた健康な皮膚は簡単には感染しません。
家庭内では、バスマットや床、寝具に落ちた角質を介してうつることもあります。治療中はタオルを分け、床や寝具をこまめに掃除・洗濯しておくと家族へ広がりにくくなります。
輪の形をした発疹は、白癬以外の病気でも見られます。
見た目だけで区別するのは、皮膚科医にとっても簡単ではありません。やっかいなのは、湿疹だと思ってステロイド外用薬を塗ってしまったときです。
ステロイドは炎症を抑えるため一時的にかゆみは軽くなりますが、菌に対する免疫の働きまで抑えられ、菌はかえって広がっていきます。
輪の形が崩れて診断がつきにくくなったこの状態は、難治性白癬(tinea incognito)と呼ばれます。
診断の中心は、皮膚を少し削って顕微鏡で見る直接鏡検(KOH法)です。
数分で結果が出る手軽な検査ですが、採取した場所や量によっては菌が見つからず、最大15%程度で偽陰性になると報告されています。
はっきりしないときや治療が効かないときに追加するのが、真菌培養です。培養では5日ほどで菌が生えることが多い一方、種類によっては4週間かかることもあります。
近年は、ダーモスコピーという拡大鏡で発疹の表面を観察する方法も補助的に使われています。皮膚を削らずに済むため、子どもや、削る場所に迷うときの助けになる方法です。
治療がうまくいかないときには、培養した菌に対して薬の効きやすさを調べる感受性検査を行うこともあります。
抗真菌薬が効きにくい菌の報告も増えており、原因菌をはっきりさせておくことが治療方針の決め手になる場面は少なくありません。
なお、ステロイドを塗っていると菌が見つかりにくくなります。受診前の数日は、自己判断で塗り薬を使わずに行くほうが確実です。
基本は抗真菌薬の外用です。テルビナフィン、ルリコナゾール、ケトコナゾール、クロトリマゾールなどのクリームを、1日1〜2回塗ります。
範囲が限られていれば、2〜3週間の外用で改善することがほとんどです。
塗り方には2つのコツがあります。ひとつは、見えている発疹のふちより外側まで広めに塗ることです。菌は見た目の輪より外へ広がっているためです。
もうひとつは、皮膚がきれいになってからも1〜2週間は塗り続ける点にあります。ここでやめると再発しやすくなります。
発疹が広範囲に及ぶ場合、毛の生えた部位に食い込んでいる場合、外用薬で改善しない場合には、内服薬に切り替えます。
テルビナフィンやイトラコナゾールの内服が中心で、2〜4週間ほどの服用が目安になります。
内服は肝臓に負担がかかることがあるため、開始前の血液検査と、ほかの薬との飲み合わせの確認が欠かせません。
なお、抗真菌薬とステロイドをあらかじめ混ぜた合剤は、白癬の治療として診療ガイドラインでは推奨されていません。
塗った直後は赤みやかゆみが引いて治ったように見えても、菌が残って再燃しやすいためです。
129件の臨床試験(約1万8千人)をまとめた解析では、外用のテルビナフィンは何も薬効のない基剤と比べて明らかに高い治癒率を示しました。
副作用は、塗った場所の刺激感やほてりなど軽いものが中心です。
市販の抗真菌クリームにも、医療機関で処方されるものと同じ成分が含まれています。典型的な輪状の発疹が1〜2か所にとどまっているなら、市販薬で改善するケースもあります。
ただし、自己判断には次のような落とし穴があります。
成分名でいえば、テルビナフィン、ブテナフィン、ミコナゾール、クロトリマゾールなどが抗真菌薬にあたります。
購入するときはパッケージ裏の成分表示に目を通し、抗真菌成分だけが入っている製品を選ぶと間違えにくくなります。
とくに気をつけたいのが、ステロイドを含む外用薬です。
「かゆみ止め」「かぶれにも効く」とうたわれた製品にはステロイドが配合されていることがあり、白癬に使うと菌が広がるうえ、あとから受診しても診断が難しくなります。
市販薬を2週間続けても改善しない、あるいは範囲が広がってきたときは、そこで中止して皮膚科を受診してください。
菌は湿った角質を好むため、「乾かす」「共有しない」の2つを意識するだけでも再発の確率はぐっと下がります。
共用のマットやベンチを使うスポーツ施設では、直接肌をつけずにタオルを一枚敷くだけでも接触の機会を減らせます。
家族に同じような発疹が出ているなら、一緒に治療しないとうつし合いが続いてしまうため、早めに声をかけておくと安心です。
顕微鏡検査は、受診したその日のうちに結果が出ます。「たぶん湿疹だろう」と塗り薬を続けるより、一度確かめてしまったほうが、結果的に治療は早く終わります。
体部白癬が疑われる症状がある方や、症状が改善しない方は、お早めにれいわクリニックへご相談ください。
体部白癬は、白癬菌が体の皮膚に感染して起こる、輪の形をした発疹が特徴の病気です。ふちが盛り上がって中心が薄く見える、じわじわ広がる、といったサインがあれば、まず疑ってみてください。
診断は皮膚を少し削る顕微鏡検査で短時間につき、治療は抗真菌薬の外用が基本になります。適切に治療すれば治りやすい病気ですが、自己判断でステロイドを塗ると、かえって悪化させてしまいます。
見た目が改善しても、菌はまだ残っています。医師の指示どおりに塗り続けること、そして足白癬や家族・ペットからの再感染を断つことが、繰り返さないための近道です。
「体の赤い発疹やかゆみが治らない」「水虫かもしれない」と思ったら、お早めにご相談ください