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医療法人社団涼美会 理事長
新宿・渋谷の泌尿器科 | れいわクリニック
Care & Treatment治療について
新宿・渋谷周辺で精索静脈瘤の診断・治療をご検討の方へ
「陰嚢の血管が浮き出ている」「陰嚢が重だるい・痛い」「左右の精巣の大きさが違う」「不妊治療をしているが精液検査の結果がよくない」。このような症状やお悩みがある場合、精索静脈瘤が関係している可能性があります。
精索静脈瘤は、精巣から心臓へ血液を戻す静脈に血液の逆流が起こり、陰嚢の中の静脈が拡張して蛇行する病気です。成人男性のおよそ15人に1人にみられるとされ、決して珍しい病気ではありません。特に男性不妊との関係が深く、精子をつくる機能や精液の質に影響することがあります。
精索静脈瘤は自覚症状がないまま経過することも多く、不妊治療の過程で精液検査を受けたことをきっかけに見つかるケースもあります。一方で、陰嚢や足の付け根周辺の重だるさ・痛み、血管が浮き出るといった変化から受診する方もいます。
この記事では、精索静脈瘤の症状や原因、診断方法、不妊との関係、治療や手術の方法、治療を検討する目安について、医師がわかりやすく解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応
平日夜21時まで
仕事帰りに通いやすい
全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で
精索静脈瘤とは、精巣から心臓へ血液を戻すための静脈に血液の逆流が起こり、陰嚢の中にある静脈が異常に拡張して蛇行してしまう病気です。
ちょうど、足にできる下肢静脈瘤の陰嚢版とイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
血管の壁や、血液が逆流しないようにするための弁のはたらきがうまくいかなくなることで、陰嚢の中の血液がうっ滞し、静脈がこぶのように膨らんでしまいます。
精索静脈瘤そのものは、命に関わるような危険な病気ではありません。自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、陰嚢の違和感や痛みよりも、
不妊治療の過程で精液検査の結果が思わしくないことをきっかけに見つかることが多い病気です。実際に、国内で行われた男性不妊症の全国調査では、
精子をつくる機能そのものに問題がある方のうち、原因がはっきりしないケースに次いで多いのが精索静脈瘤で、原因が分かっている病気の中では最も多いとされています。
精液の状態が良くない方に限ってみると、4人に1人程度に精索静脈瘤がみられるとする報告もあります。
一方で、1割程度の方は陰嚢や陰嚢から股の付け根にかけての重だるさや痛みといった症状を自覚します。
思春期のお子さんや、まだお子さんを希望されていない単身の方が、この陰嚢の違和感や痛みをきっかけに受診されることも少なくありません。
また最近では、陰嚢の表面に血管が浮き出て見た目が気になる、という美容的な理由で受診される方もいらっしゃいます。
なぜ精索静脈瘤が精液の質に影響するのか、そのメカニズムは完全には解明されていませんが、血液のうっ滞によって精巣の温度が上昇してしまうこと、
血管の圧力が上がることで精巣の中が酸素不足の状態になりやすいこと、腎臓や副腎から出る老廃物や活性酸素によって精巣に負担がかかること、などが関係していると考えられています。
精子の数や運動率、正常な形をした精子の割合が低下するほか、精子のDNAが傷つきやすくなることも報告されています。
精索静脈瘤の診断は、まず視診と触診によって行われます。立った状態で陰嚢を観察し、実際に手で触れて、血管の拡張がどの程度あるかを確認します。
このとき、お腹に力を入れる動作をしていただくことで、血管の膨らみがよりわかりやすくなることがあります。
視診・触診での所見は、その程度によって3段階(グレード1〜3)に分類されます。見ただけでは分からないものの、お腹に力を入れると触れて確認できる程度のものから、
見ただけで明らかに血管の膨らみがわかる高度なものまで、幅があります。
また、触診では確認できないものの、超音波検査を行うとはじめて静脈の拡張がわかるケースもあり、これを「サブクリニカル」と呼びます。
サブクリニカルの精索静脈瘤のうち、静脈の太さが2.5〜3mm以上になっているものについては、体への影響がある可能性が指摘されています。
視診・触診は、診察する医師の主観に左右される部分があり、診察室の環境や、皮膚の状態などによっても評価がしづらいことがあります。
そのため、実際の診療では、超音波検査を組み合わせて、より客観的に静脈の太さや血液の逆流の程度を確認することが一般的です。
ただし、サブクリニカルな精索静脈瘤に対しては治療の効果が限定的であることも分かってきており、必要以上に治療を行ってしまうことにつながる懸念から、
症状のない方に対して念のため超音波検査でスクリーニングすることまでは、国際的なガイドラインでは推奨されていません。気になる症状がある方や、
不妊治療の一環として調べる必要がある方が対象となる検査、とご理解いただくとよいかと思います。
精索静脈瘤の治療を考えるかどうかは、年齢や受診されたきっかけによって変わってきます。
目安としては、触診で確認できる程度(グレード2)以上の精索静脈瘤があることが、治療を検討する一つの基準になります。
お子さんを望まれていて受診された場合には、グレード2以上の精索静脈瘤があり、なおかつ精液検査の結果が思わしくない場合に、手術を検討することになります。
サブクリニカルな精索静脈瘤で精液所見が悪い場合の手術については、専門家の間でも意見が分かれているのが実情です。超音波検査で血液の逆流が強くみられる場合には手術が有効という報告がある一方で、効果は限定的とする報告もあり、ご本人やパートナーの年齢、持病の有無、体外受精などの生殖補助医療を希望されるかどうかなども踏まえて、慎重に相談しながら方針を決めていく必要があります。
手術の効果については、国内の大規模な調査で、精索静脈瘤の手術を受けた方のうち7割程度で精液検査の結果が改善したという報告があります。
また、複数の研究をまとめた解析では、手術によって精子の数や運動率が目に見えて改善し、精子にダメージを与える体内の酸化ストレスや、
精子のDNAの傷つきやすさも軽減することが示されています。もちろん、手術を受けたからといって必ず妊娠に至るわけではありませんが、精液の質を底上げする効果が期待できる治療といえます。
陰嚢やその周辺の重だるさ、痛みが主な症状の場合、手術によっておよそ8割の方で症状の改善がみられると報告されています。
ただし、手術をしても痛みが変わらない方も一定数おられ、中には腰の椎間板ヘルニアなど、精索静脈瘤とは別の原因による神経の痛みが隠れていることもあります。
そのため、手術を検討する際には、痛みの原因をしっかり見極めた上で、手術後に痛みが改善しない可能性についても事前によく説明することが大切です。
思春期前後のお子さんに精索静脈瘤がみられる場合、将来の精巣の発育に影響することが知られています。
左右の精巣の大きさに差が出てきている場合や、グレード2以上の場合には、手術をお勧めすることが多くなります。
また、現時点で左右差がない場合でも、将来的に精子をつくる機能に影響が出る可能性があるため、成長の様子を長期的に診察で確認していくことが望ましいとされています。
当院では精索静脈瘤の診察・検査を行っています
陰嚢の血管が浮き出ている、ボコボコ・もこもこして見える、陰嚢が重だるい・痛い、精巣の左右差が気になる、不妊について悩んでいるなどの場合は、自己判断で様子を見ず、泌尿器科へご相談ください。精索静脈瘤は自覚症状がないこともありますが、精子の数や運動率などに影響する場合があります。症状や検査結果に応じて、経過観察や治療についてご案内します。
精索静脈瘤の治療は、血液の逆流やうっ滞の原因となっている静脈を縛る、あるいは閉塞させる手術が基本となります。
手術には、お腹を切って行う方法、腹腔鏡を使う方法、手術用の顕微鏡を使う方法、カテーテルを使って血管の中から治療する方法など、いくつかの選択肢があります。
これらの中でも、近年特に広く行われるようになっているのが、顕微鏡を使って足の付け根の下あたりから静脈を処理する方法です。
顕微鏡を使うことで、精巣に栄養を送る動脈やリンパ管を傷つけずに、逆流している静脈だけを確実に処理できるため、精索静脈瘤が再発したり、
術後に陰嚢に水がたまってしまう合併症が起こりにくいという利点があります。また、局所麻酔で行うことができ、傷も2〜3cmほどと小さく、
体表に近い部分での操作となるため体への負担や痛みが少なく、日帰りで手術を受けられる場合も多いことから、入院設備のないクリニックでも広く行われるようになっています。
実際に、国内で男性不妊の治療として精索静脈瘤の手術を行っている施設のうち、6割程度がこの方法を採用しているとする調査結果もあります。
この手術は保険適用の治療として受けることができます。
どの方法が適しているかは、精索静脈瘤の程度や、受診のきっかけ、ご本人の生活状況などによって異なりますので、医師とよく相談しながら決めていくことになります。
精索静脈瘤とは、精巣から血液を戻す静脈に血液の逆流が起こり、陰嚢の中の静脈が拡張して蛇行する病気です。自覚症状がない場合も多く、不妊治療の検査で初めて見つかることもあります。
陰嚢の表面に血管が浮き出ていたり、血管が「ボコボコ」「もこもこ」と膨らんで見えたりする場合、精索静脈瘤の可能性があります。ただし、見た目だけでは判断できないため、泌尿器科で診察を受けることが大切です。
精索静脈瘤は症状がないことも多いですが、陰嚢や足の付け根に「重だるい」「ズーンとする」「鈍い痛みがある」といった症状が出ることがあります。長時間立っていると症状が気になり、横になると楽になる場合もあります。
精索静脈瘤によって陰嚢の重だるさや鈍い痛みが起こることがあります。ただし、陰嚢の痛みには精巣上体炎や精巣捻転など、ほかの病気が原因となっている場合もあるため、痛みが続く場合は泌尿器科を受診しましょう。
はい。精索静脈瘤は左側に多くみられます。左右で静脈の血液が合流する位置や血管の走行が異なることが関係しています。右側だけに精索静脈瘤がみられる場合には、ほかの原因が隠れていないか確認することがあります。
精索静脈瘤によって精巣の発育に影響し、左右の大きさに差が生じることがあります。特に思春期のお子さんで精巣の左右差が気になる場合は、泌尿器科で確認することをおすすめします。
精索静脈瘤は、精子の数や運動率などの精液所見に影響することがあります。男性不妊の原因の一つとして知られており、不妊治療の過程で精索静脈瘤が見つかることもあります。
精索静脈瘤がある場合、精子の数や運動率、正常な形をした精子の割合などが低下することがあります。また、精子のDNAが傷つきやすくなる可能性も指摘されています。ただし、精索静脈瘤があっても必ず精液所見が悪くなるわけではありません。
精索静脈瘤は、静脈の逆流によって起こるため、自然に消失することは一般的ではありません。ただし、症状がなく精液検査にも問題がない場合など、すぐに治療を行わず経過をみることもあります。
精索静脈瘤そのものを治療する場合には、血液の逆流が起こっている静脈を処理する手術などが検討されます。ただし、すべての精索静脈瘤に手術が必要なわけではなく、症状や精液検査の結果、精索静脈瘤の程度などを踏まえて治療方針を決めます。
手術方法によって異なりますが、顕微鏡を使用して足の付け根付近から静脈を処理する方法では、局所麻酔で行い、日帰りで治療できる場合があります。具体的な方法や通院については、精索静脈瘤の状態を確認したうえで医師と相談します。
精索静脈瘤が疑われる場合は、泌尿器科を受診してください。陰嚢の血管が浮き出ている、ボコボコしている、陰嚢が重だるい・痛い、精巣の左右差がある、不妊について悩んでいるといった場合も、泌尿器科で相談できます。
症状がなく、精液検査などにも問題がない場合は、経過観察となることがあります。一方で、精液所見の低下や陰嚢の痛み、精巣の発育への影響などがある場合には治療を検討することがあります。気になる症状がある場合は、自己判断で放置せず泌尿器科に相談しましょう。
精索静脈瘤は、それ自体が命に関わる病気ではなく、自覚症状がないまま経過することも多い病気です。
しかし、気づかないうちに精子の質に影響を与え、妊娠のしやすさに関わってくることがあるため、お子さんを望まれているご夫婦にとっては、早めに知っておいていただきたい病気です。
また、陰嚢の違和感や痛みがある場合、見た目の血管の浮き出しが気になる場合、お子さんの精巣の大きさに左右差がある場合なども、精索静脈瘤が関係していることがあります。
手術が必要かどうかは、症状の有無や検査結果、ご本人やパートナーの状況によって判断が分かれるところですので、自己判断せず、一度泌尿器科を受診し、
医師とよく相談しながら今後の方針を決めていくことをおすすめします。