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尿路結石とは?原因・症状から治療法や予防法まで医師が解説
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尿路結石とは?原因・症状から治療法や予防法まで医師が解説

これって尿管結石かも?とお悩みの方へ

尿路結石は、腎臓や尿管、膀胱、尿道に結石ができる病気です。特に尿管結石では「七転八倒の痛み」と表現されるほどの激しいわき腹の痛みが現れることがあり、救急受診の原因となることも少なくありません。
近年は食生活の変化や生活習慣病との関連も指摘されており、患者数は増加傾向にあります。この記事では、尿路結石の原因・症状・検査・治療・再発予防について詳しく解説します。



目次 [ 表示 ]

尿管結石とは?

「突然、わき腹に激しい痛みが出た」「血尿が出た」「痛みで動けない」このような症状で救急受診する原因のひとつが尿路結石症です。
尿路結石症とは、尿の通り道である尿路に石のようなかたまりができる病気で、非常に多くの方が経験する代表的な泌尿器科疾患です。

近年、尿路結石の患者さんは増加傾向にあります。その背景には食生活の欧米化や運動不足、肥満の増加などが関係していると考えられており、
現在では尿路結石は単なる泌尿器の病気ではなく、生活習慣病の一つとして捉えられるようになっています。高血圧や糖尿病、脂質異常症、
肥満などを持つ方では結石の発症リスクが高くなることが知られており、メタボリックシンドロームとの関連も指摘されています。

尿は腎臓で作られ、尿管を通って膀胱にたまり、尿道から体外へ排出されます。この通り道のどこかに結石ができるのが尿路結石症です。
結石ができる場所によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分類されますが、実際には腎結石と尿管結石がほとんどを占めています。

結石は尿の中のカルシウム、尿酸、シュウ酸などの成分が固まることで形成されます。腎結石・尿管結石で最も多いのはカルシウム結石で、全体の90%以上を占めるとされています。
膀胱結石・尿道結石では、リン酸マグネシウムアンモニウムが最も多く、尿路感染が原因であるため感染結石と言われています。

腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石等の結石ができる場所の図解

原因

尿路結石の原因はひとつではなく、さまざまな要素が関係しています。水分不足、塩分や動物性たんぱく質のとりすぎ、肥満、運動不足、糖尿病、メタボリックシンドロームなどがリスク因子として知られています。
また、家族に結石が多い場合には体質的な影響も考えられます。特に汗をかきやすい夏場は脱水になりやすく、尿が濃くなることで結石ができやすくなります。

膀胱結石に関しては、前立腺肥大症や神経因性膀胱といった膀胱機能の低下・排尿機能の障害や、繰り返す尿路感染症が原因となりやすいです。

症状

尿路結石の最も特徴的な症状は、突然起こる強い痛みです。特に尿管結石では、背中からわき腹、下腹部にかけて激しい痛みが起こり、
じっとしていられないほど強烈な場合があります。痛みは波のように強くなったり弱くなったりしながら続くことが多く、吐き気や嘔吐、冷や汗を伴うことも少なくありません。
また、結石が尿路を傷つけることで血尿が出ることもあります。さらに、結石が膀胱近くまで下がると、頻尿や残尿感など膀胱炎に似た症状が現れることもあります。

一方で、腎臓の中にある結石は無症状のまま健診で偶然見つかるケースもあります。
注意が必要なのは、結石に細菌感染を伴った場合です。結石によって尿の流れが妨げられた状態で感染が起こると、結石性腎盂腎炎という重症感染症になることがあります。
この場合、高熱や強いだるさを伴い、特に高齢者や糖尿病のある方では敗血症など命に関わる状態に進行することもあります。痛みだけでなく熱もあるという場合には、早急な治療が必要です。

診断

診断では、症状や既往歴を確認したうえで、尿検査、超音波検査、レントゲン検査、CT検査などを行います。尿検査では血尿や感染の有無を調べます。
超音波検査は体への負担が少なく、腎臓の腫れや大きな結石を確認するのに役立ちます。結石の多くはレントゲンに写りますが、写らない種類の結石もあり、
写り方によって結石の成分を推測するのに役立つこともあります。現在最も情報量の多い検査はCT検査で、結石の位置や大きさ、詰まり具合まで詳しく確認できます。

治療

治療は結石の大きさや場所、症状によって異なります。まず重要なのは痛みを和らげることで、消炎鎮痛薬や点滴での治療を行います。
比較的小さな結石であれば、自然に尿と一緒に排出されることも多いため、水分摂取や薬によって排石を促しながら経過をみます。
一般的に10mm未満の結石は自然排石が期待できるとされています。自然に出にくい場合や、激しい痛みが続く場合などは結石を砕く治療を行います。
当院では大学病院と連携し、必要に応じて専門機関へのご紹介を行いながら、以下の治療につなげています。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

体の外から衝撃波を当てて石を細かく砕き、尿と一緒に排出させる方法です。尿管結石以外でも、胆石などの治療にも使用されます。
通常は麻酔を行う必要はなく、合併症も少なく、身体への負担が比較的少なく、外来や短期入院で行われることも多い治療です。
基本的には全ての腎・尿管結石に適応可能ですが、大きな結石に対しては効果が不十分となることが多く、下記の手術などが推奨されています。
また、尿路感染を起こしている場合や血液を固まりにくくする薬を内服されている場合、妊娠している場合などは合併症のリスクがあるため、この治療は受けられません。

経尿道的尿路結石砕石術(TUL)

現在広く行われているのが、細い内視鏡を尿道から入れて腎盂や尿管内の結石に対して直接レーザーで石を砕くTULです。
以前よりも機器性能が大きく向上し、安全性と治療効果が高まっており、尿路結石に対する外科的治療のうちで最もよく行われている手術です。
全身麻酔や脊椎麻酔が必要となります。合併症として内視鏡やレーザーによる尿管の損傷や、術後の尿管狭窄などがあり、特に手術直後の尿路感染は、時に敗血症という重症感染に至ることもあるので要注意です。

経皮的腎結石破砕術(PNL)/endoscopic com bined intrarenal surgery(ECIRS)

大きな腎結石やサンゴ状結石では、背中から小さな穴を開けて直接石を砕くPNLが選択されることもあります。
結石に対する手術の中では最も侵襲的な全身麻酔での手術となり、合併症としては術後の尿路感染症を始めとして、近傍の内臓損傷・血管損傷などが挙げられます。
近年では合併症を減らすため、手術器具の性能向上が進んでいます。また、PNLで使用する腎盂鏡という内視鏡の欠点は、操作範囲が限定されることにあります。
そこで、TULで使用する軟性尿管鏡を併用することにより、広い操作範囲で補うことで高い治療効果が達成できる
ECIRSという治療も取り入れられています。

以上が腎結石・尿管結石に対する治療となります。膀胱結石に対してはTULと同じような手術が行われます。
尿道結石に対しては、尿道からゼリーを注入して排出を促す方法や、尿道からカテーテルや内視鏡を入れて、一旦膀胱の中まで結石を押し戻す方法、内視鏡で掴んで取り出す治療法があります。

保険診療対応

尿路結石・尿管結石の診察対応

突然のわき腹や背中の痛み、血尿、排尿時の違和感などの症状がある場合は、

尿路結石・尿管結石の可能性があります。

尿路結石は強い痛みを伴うことがあり、感染を併発すると重症化する場合もあります。

気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。

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再発予防

尿路結石は、一度治療しても再びできやすい病気です。実際に、尿路結石を経験した方の多くが再発を経験するといわれており、5年以内の再発率は30~70%に達するとする報告もあります。
そのため、結石を取り除くことだけでなく、再発を予防することが非常に重要です。

再発予防で最も大切なのは十分な水分摂取です。尿が濃くなると結石の材料となる成分が結晶化しやすくなるため、尿量をしっかり確保することが重要です。
一般的には1日2リットル以上の尿量を目標とし、そのために食事以外で1.5~2リットル程度の水分摂取が推奨されています。特に汗をかきやすい夏場や運動後は脱水になりやすいため、意識的な水分補給が必要です。

また、結石は夜間に作られやすいことも知られています。睡眠中は長時間水分補給ができず、尿が濃縮されるためです。
そのため、就寝前にコップ1杯程度の水を飲む習慣は再発予防に役立つと考えられています。夜間頻尿などでお困りでなければ、ぜひ取り入れていただきたい習慣です。

食事内容の見直しも重要です。塩分の摂り過ぎは尿中へのカルシウム排泄を増やし、結石形成のリスクを高めます。
また、肉類などの動物性たんぱく質を過剰に摂取すると尿酸が増加し、尿が酸性に傾くことで結石ができやすくなります。
一方で、カルシウムは尿路結石の主成分となりやすいですが、控えればよいというわけではありません。適度なカルシウム摂取は腸管でシュウ酸と結合し、結石の原因物質であるシュウ酸の吸収を抑えるため、
バランスのよい食事を心掛けることが大切です。

肥満の改善も再発予防には欠かせません。体重増加は尿路結石のリスクを高めることが知られており、特に内臓脂肪の蓄積は尿の性質を変化させ、結石ができやすい環境を作ります。
適度な運動を継続することで体重管理につながるだけでなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病予防にも効果が期待できます。ウォーキングや軽いジョギングなど無理なく続けられる運動を習慣化することが大切です。

さらに近年では、ストレスも尿路結石の発症や再発に関与している可能性が指摘されています。ストレスによるホルモン変化が尿成分に影響を与えたり、水分摂取や食生活の乱れを招いたりすることが考えられています。
十分な睡眠を確保し、心身の健康を保つことも再発予防の一つといえるでしょう。

尿路結石は再発しやすい病気ですが、日々の生活習慣を見直すことで再発リスクを大きく下げることができます。十分な水分摂取、バランスの良い食事、適正体重の維持、適度な運動、そして規則正しい生活を心掛けることが何より重要です。

尿路結石に関するよくある質問(Q&A)

Q. 尿路結石は自然に治りますか?

結石の大きさや場所によって異なります。

一般的に10mm未満の小さな結石は自然に尿とともに排出される可能性がありますが、大きな結石や症状が強い場合は治療が必要になることがあります。

Q. 尿路結石の痛みはどのくらい続きますか?

数時間で改善する場合もあれば、数日から数週間続く場合もあります。

結石が尿管内を移動する際に痛みが強くなったり弱くなったりすることが特徴です。痛みが強い場合は早めに受診しましょう。

Q. 血尿が出たら尿路結石でしょうか?

尿路結石で血尿がみられることはよくありますが、必ずしも結石が原因とは限りません。

膀胱炎や前立腺疾患、腎臓や尿路のがんなどでも血尿が起こるため、血尿が出た場合は泌尿器科で検査を受けることをおすすめします。

Q. 尿路結石で発熱することはありますか?

結石に細菌感染を伴うと発熱することがあります。

特に高熱や悪寒、強いだるさを伴う場合は結石性腎盂腎炎の可能性があり、重症化することもあるため早急な受診が必要です。

Q. 水をたくさん飲めば結石は出ますか?

十分な水分摂取は自然排石を助ける可能性があります。

ただし、すべての結石が自然に排出されるわけではなく、大きさや位置によっては手術や破砕治療が必要になることがあります。

Q. 尿路結石は再発しやすい病気ですか?

はい。尿路結石は再発しやすい病気として知られています。

十分な水分摂取や食生活の改善、適度な運動などを継続することが再発予防につながります。

Q. 尿路結石は何科を受診すればよいですか?

尿路結石が疑われる場合は泌尿器科を受診しましょう。

突然のわき腹の痛みや血尿、排尿時の違和感などがある場合には、早めの受診をおすすめします。

Q. 尿路結石は予防できますか?

生活習慣を見直すことで再発リスクを下げることができます。

十分な水分摂取、塩分や動物性たんぱく質の摂り過ぎを避けること、適正体重を維持することなどが予防につながります。

まとめ

尿路結石症は突然の激痛を引き起こす非常につらい病気ですが、適切な診断と治療により多くの場合改善が可能です。
また、日々の生活習慣を見直すことで再発リスクを下げることもできます。「わき腹の痛みが続く」「血尿が出た」「以前に結石を経験したことがある」という方は、ただちにれいわクリニックへご相談ください。

【データ出典・参考文献】

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この記事の監修・執筆医

膀胱癌治療の監修・執筆:医療法人社団涼美会 理事長 関口知秀医師

医療法人社団涼美会理事長

関口 知秀

過活動膀胱や頻尿などの一般泌尿器科診療をはじめ、性感染症(性病)検査・治療、前立腺疾患や泌尿器がんの早期発見まで幅広く対応。
患者様一人ひとりの症状や生活背景に寄り添い、丁寧な診察とわかりやすい説明を大切にしています。
新宿・渋谷の3拠点にて、土日祝日や夜間診療にも対応し、お忙しい方でも受診しやすい体制で質の高い医療を提供しています。

 

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