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医療法人社団涼美会 理事長
新宿・渋谷の泌尿器科 | れいわクリニック
Care & Treatment治療について
新宿・渋谷周辺で陰嚢水腫についてご相談の方へ
陰嚢水腫は、精巣(睾丸)のまわりに液体がたまり、陰嚢が腫れて大きくなる病気です。「陰嚢の片側が大きくなった」「痛みはないけれど腫れが気になる」といった症状で気づくことがあり、赤ちゃんから高齢の方まで幅広い年代でみられます。多くは良性で、症状によっては経過観察となりますが、精巣捻転や精巣上体炎、精巣腫瘍、鼠径ヘルニアなど、早期の診断が必要な病気が隠れていることもあります。
ここでは、陰嚢水腫の原因や症状、精巣捻転などとの違い、検査・診断、治療方法、受診の目安についてわかりやすく解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応
平日夜21時まで
仕事帰りに通いやすい
全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で
「最近、股間の袋(陰嚢)の片側が大きくなってきた」 「特に痛みはないけれど、なんとなく重だるい」
このような症状がある場合、陰嚢水腫という病気が原因になっていることがあります。
あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、決して珍しい病気ではなく、赤ちゃんから高齢の方まで、幅広い年代でみられる病気です。
この記事では、陰嚢水腫がどのような病気なのか、なぜ起こるのか、どのように診断・治療していくのかを説明します。
陰嚢水腫とは、精巣(睾丸)のまわりに水のような液体がたまり、陰嚢(精巣を包んでいる袋の部分)が大きく腫れてくる病気です。
「陰嚢水瘤」「精巣水腫」「精巣水瘤」など、施設によって呼び方が異なることもありますが、基本的にはすべて同じ病気を指しています。
大きな特徴は、多くの場合、強い痛みを伴わず、時間をかけてゆっくりと陰嚢が大きくなっていくという点です。急に腫れて激痛が出るタイプの病気ではないため、様子を見てしまう方も少なくありません。
陰嚢水腫そのものは、命にかかわるような危険な病気ではなく、良性の病気であることがほとんどです。そのため、必ずしもすぐに治療が必要になるわけではありません。
ただし、注意しなければならない点があります。陰嚢が腫れる原因は陰嚢水腫だけではなく、精巣の近くにある精巣上体という部分が細菌感染などで炎症を起こす精巣上体炎や、
精巣がねじれてしまい血流が途絶える緊急性の高い精巣捻転、精巣にできる腫瘍、足の付け根の筋肉のすき間から腸などが飛び出してしまう鼠経ヘルニアなど、
早めに診断・治療が必要な病気が隠れていることがあるからです。特に精巣捻転は、時間との勝負になる病気で、対応が遅れると精巣そのものを失ってしまう可能性もあります。
様子見で良いと自己判断せず、気になる症状があれば一度泌尿器科を受診することをおすすめします。
陰嚢の中には精巣があり、精巣鞘膜という薄い膜で包まれています。この膜の中に、通常よりも多くの液体がたまってしまうことで、陰嚢が腫れてくるのが陰嚢水腫です。
原因は大きく分けて、生まれつきのもの(先天性)と、大人になってから起こるもの(後天性)の2つのタイプに分けられます。
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中で成長していく過程で、精巣がお腹の中から陰嚢へと少しずつ下りてきます。
このとき、精巣といっしょに、お腹の中の膜(腹膜)の一部も引き連れて下りてくることがあり、この通り道のことを腹膜鞘状突起と呼びます。
通常、この通り道は赤ちゃんが生まれたあとに自然とふさがっていきます。しかし、生まれたあともこの通り道が開いたまま残ってしまうことがあり、これが乳幼児の陰嚢水腫の主な原因です。
通り道が開いたままだと、お腹の中の液体が陰嚢のほうへ流れ込みやすくなり、陰嚢に水がたまってしまいます。これを交通性陰嚢水腫と呼びます。
この交通性陰嚢水腫の特徴として、陰嚢の大きさが、時間帯や体の姿勢によって変わることがあります。たとえば、朝は小さかったのに夕方には大きくなっている、
赤ちゃんが泣いたり、お腹に力を入れたりしたときに腫れが目立つ、といった変化がみられることがあります。
また、お腹と陰嚢をつなぐ通り道が大きい場合には、腸の一部などが陰嚢側に入り込んでしまう鼠径ヘルニアを一緒に発症することもあります。
大人の陰嚢水腫の多くは、こちらの非交通性陰嚢水腫というタイプです。
実は、精巣を包んでいる膜(精巣鞘膜)の中では、もともと少量の液体がつくられています。通常はつくられる量と吸収される量のバランスが保たれているため、水がたまることはありません。
しかし、何らかの理由でこのバランスが崩れ、液体をうまく吸収できなくなると、少しずつ水がたまっていき、陰嚢が腫れてしまいます。
バランスが崩れる原因としては、精巣炎や精巣上体炎といった精巣付近の感染症・炎症や、陰嚢や精巣への外傷、精巣付近の腫瘍、鼠径部や陰嚢付近の術後変化などが挙げられます。
一方で、はっきりした原因が見当たらないまま、徐々に陰嚢が大きくなっていくケースも多く、これを特発性陰嚢水腫と呼びます。
陰嚢水腫は、痛みなどの自覚症状がないまま、気づいたら陰嚢が大きくなっていたという形で発見されることが多い病気です。
水腫がある程度大きくなってくると、陰嚢の重だるさや違和感、押されているような圧迫感を感じることもあります。
診察では、まず、いつごろから腫れに気づいたか、痛みはあるか、左右差はあるか、といったお話をうかがいます。そのうえで、実際に陰嚢を目で見て、手で触れて確認する診察(視診・触診)を行います。
このとき、腫れの左右差、硬さ、痛みの有無などを確認します。とくに、時間帯や姿勢によって陰嚢の大きさが変わる場合には、先ほど説明した交通性陰嚢水腫の可能性が考えられます。
交通性陰嚢水腫はお子さんに多い病気ですが、大人の方でも、大きさが変化するタイプの陰嚢水腫がみられることがあります。
診察では、暗い場所で陰嚢にペンライトなどの光を当て、光が透けて見えるかどうかを調べる透光性試験を行うことがあります。
陰嚢水腫では、たまっている液体を光が通り抜けるため、陰嚢全体がぼんやりと明るく透けて見えることがあります。
ただし、この所見は陰嚢水腫だけにみられるものではありません。精液瘤という別の病気や、一部の鼠径ヘルニアでも、同じように光が透けて見えることがあります。
そのため、透光性試験の結果だけで陰嚢水腫であると診断を確定することはできません。
陰嚢水腫の診断でとくに重要なのが、陰嚢の超音波検査です。超音波検査は、痛みを伴わず、体に負担の少ない検査で、リアルタイムで陰嚢の中の様子を画像として確認することができます。
この検査では、精巣のまわりに液体がたまっている様子を直接確認できるだけでなく、精巣そのものや、精巣のすぐ近くにある精巣上体に異常がないかも合わせて調べることができます。
陰嚢水腫の場合、精巣のまわりに均一な液体がたまっている様子が確認されます。また、液体が精索の方向まで広がっている場合には、交通性陰嚢水腫を疑う手がかりにもなります。
超音波検査が重要とされる理由は、単に水がたまっているかどうかを確認するためだけではありません。
大人の陰嚢水腫の多くは、はっきりとした原因のない特発性のものですが、なかには、精巣上体炎や精巣炎、精巣への外傷、あるいは精巣腫瘍などがきっかけとなって、二次的に水がたまっているケースもあります。
そのため、陰嚢水腫が疑われる場合には、超音波検査で精巣や精巣上体に異常がないかをしっかり確認することが、とても大切なのです。
陰嚢水腫の治療方針は、お子さんに多い交通性陰嚢水腫なのか、大人に多い非交通性陰嚢水腫なのかによって、大きく異なります。
お子さんの交通性陰嚢水腫は、お腹と陰嚢をつなぐ通り道(腹膜鞘状突起)がふさがりきっていないことが原因です。
お子さんの成長にともなって、この通り道は自然とふさがっていくことが多いため、多くの場合、すぐに手術はせず、経過を見ながら様子を観察していきます。
自然に治る割合は年齢によって差があり、報告によると、乳児ではおよそ9割、幼児ではおよそ6割、学童期のお子さんでもおよそ3割が、自然に治っていくとされています。
そのため、症状が強くない場合には、定期的に診察を受けながら、自然な経過で改善していくかどうかを見守っていきます。
一方で、陰嚢の腫れが少しずつ大きくなってきている場合や張りや圧迫感が強くなってきている場合、年齢が上がってきて場合も改善しない、鼠径ヘルニアを合併している場合などは手術を検討する必要があります。
なお、交通性陰嚢水腫に対しては、針を刺して水を抜く処置(穿刺吸引)は基本的に行いません。お腹とのつながりが残っているため、水を抜いてもまたすぐにたまってしまう可能性が高いためです。
根本的な治療としては、腹膜鞘状突起を手術でふさぐ方法がとられます。
大人に多い非交通性陰嚢水腫では、陰嚢の中に水がたまっていますが、お腹とのつながりはないタイプです。
水腫が小さく、痛みや圧迫感などの症状がとくにない場合には、必ずしも治療の必要はなく、経過を見ていくことも可能です。
一方で、陰嚢が大きくなりすぎて歩いたり運動したりする際に邪魔になったり、重だるさや圧迫感が気になったり、見た目の腫れが気になる場合は治療を検討することになります。
治療方法には、大きく分けて手術による根治治療と穿刺吸引の2つがあります。
根治的な手術では、陰嚢を切開して、水がたまっている袋の部分を処置します。水腫の原因となっている部分そのものを処置するため、再発を抑える効果が高い治療法です。
ただし、どのような手術にもいえることですが、出血や感染、血腫(血のかたまりがたまること)といった合併症が起こる可能性はゼロではありません。
穿刺吸引は、針を刺して、貯まっている液体を直接抜き取る方法です。比較的手軽に行える処置ですが、水をためている袋自体はそのまま残るため、時間が経つとまた水がたまり、再発してしまうことがあります。
そのため、根本的な治療というよりも、一時的に陰嚢の大きさや圧迫感をやわらげる目的で行われることが多い処置です。
穿刺吸引の合併症としては、針を刺した際に出血し、血腫が生じる可能性があります。
とくに、血液をサラサラにするお薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を服用している方は、出血のリスクが高くなるため、治療方法について慎重に相談する必要があります。
どの治療方法が適しているかは、水腫の大きさや症状の程度、持病やお薬の服用状況など、患者さんお一人おひとりの状態に応じて、医師と相談しながら決めていくことになります。
当院では陰嚢水腫の検査・診療を行っています
陰嚢が片側だけ大きくなった、睾丸が腫れているけれど痛くない、陰嚢に重だるさや違和感があるなどの症状がある場合は、陰嚢水腫の可能性があります。陰嚢の腫れには、精巣上体炎や精巣腫瘍など別の病気が隠れていることもあるため、自己判断せず早めにご相談ください。
陰嚢水腫とは、精巣(睾丸)のまわりに液体がたまり、陰嚢が腫れて大きくなる病気です。
多くの場合、強い痛みはなく、時間をかけて少しずつ陰嚢が大きくなっていきます。
陰嚢水腫そのものは良性であることが多いものの、陰嚢の腫れにはほかの病気が隠れている場合もあるため、気になる場合は泌尿器科で診察を受けることが大切です。
陰嚢水腫では、痛みがないまま陰嚢や睾丸の周辺が大きくなることがあります。
そのため、「睾丸が腫れているけれど痛くない」という場合には、陰嚢水腫が原因の可能性もあります。
ただし、精巣腫瘍などでも痛みを伴わずに腫れることがあるため、症状だけで判断することはできません。
超音波検査(エコー検査)などで原因を確認することが重要です。
片方の陰嚢だけが大きくなっている場合、陰嚢水腫が原因の可能性があります。
陰嚢水腫は左右どちらか一方に起こることもあります。
ただし、片方の睾丸が大きい原因は陰嚢水腫だけではなく、精巣上体炎、精巣腫瘍、鼠径ヘルニアなどさまざまです。
新しく左右差が出てきた場合は、泌尿器科で検査を受けましょう。
陰嚢水腫では、陰嚢の中に液体がたまることで、やわらかく、ぷよぷよ・ぶよぶよしているように感じることがあります。
ただし、触った感触だけで陰嚢水腫と判断することはできません。
精液瘤や鼠径ヘルニアなど、似た症状を起こす病気もあるため、必要に応じて超音波検査などを行います。
検査によって陰嚢水腫と診断され、症状が軽い場合には、すぐに治療をせず経過観察することがあります。
一方で、陰嚢の腫れが少しずつ大きくなっている場合や、重だるさ・圧迫感がある場合には治療を検討することがあります。
また、陰嚢水腫だと思っていても、精巣腫瘍など別の病気が隠れている可能性があるため、初めて陰嚢が腫れた場合は一度診察を受けることをおすすめします。
お子さんの交通性陰嚢水腫では、成長にともなって自然に治ることがあります。
一方、大人の非交通性陰嚢水腫では、自然に小さくなる場合もありますが、症状や大きさによっては治療が必要になることがあります。
自然に治るかどうかは年齢や原因によって異なるため、医師に相談しながら経過を確認することが大切です。
針を刺して陰嚢にたまった液体を抜く「穿刺吸引」という方法があります。
ただし、水をためている袋自体は残るため、時間が経つと再び液体がたまってしまうことがあります。
そのため、根本的な治療というより、一時的に陰嚢の大きさや圧迫感をやわらげる目的で行われることがあります。
必ずしも手術が必要とは限りません。
水腫が小さく、痛みや圧迫感などの症状がない場合には、経過観察となることがあります。
一方、陰嚢が大きくなりすぎて歩行や運動の邪魔になる場合や、重だるさ・圧迫感が強い場合などには、手術による治療を検討します。
はい。陰嚢水腫が疑われる場合には、超音波検査(エコー検査)が重要な検査の一つです。
精巣のまわりに液体がたまっているかを確認できるだけでなく、精巣そのものや精巣上体に異常がないかも調べることができます。
陰嚢の腫れの原因を確認するためにも有用な検査です。
陰嚢や睾丸の腫れが気になる場合は、泌尿器科を受診してください。
陰嚢水腫だけでなく、精巣上体炎、精巣腫瘍、精巣捻転など、泌尿器科で診断・治療を行う病気が原因となっている可能性があります。
特に、急に強い痛みが出た場合や急激に腫れた場合は、精巣捻転など緊急性の高い病気の可能性があるため、早めの受診が必要です。
陰嚢水腫は、多くの場合、命にかかわるような危険な病気ではなく、良性の経過をたどることがほとんどです。
症状が軽ければ、必ずしもすぐに治療が必要というわけではなく、経過観察を選択できるケースも少なくありません。
ただし、大切なのは、多分陰嚢水腫だから大丈夫と自己判断しないことです。
陰嚢の腫れが新しく出てきた場合や、少しずつ大きくなってきている場合には、その裏に精巣炎や精巣上体炎、精巣腫瘍といった、早めの対応が必要な別の病気が隠れていないかを確認することがとても重要です。
デリケートな部位の症状であり受診をためらってしまう方も少なくありませんが、陰嚢の腫れに気づいた際には、一度泌尿器科を受診し、専門医による診察を受けることをおすすめします。
適切な診断を受けることで、安心して日常生活を送ることにつながります。