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医療法人社団涼美会 理事長
新宿・渋谷の泌尿器科 | れいわクリニック
Care & Treatment治療について
新宿・渋谷周辺でB型肝炎の診断・検査・治療をご検討の方へ
B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで起こる肝臓の病気です。感染しても自覚症状がないことがあり、健康診断や献血などをきっかけに「HBs抗原陽性」と指摘され、初めて感染に気づくケースもあります。
一方で、感染が長期間続くと慢性肝炎となり、肝硬変や肝がんへ進行する可能性があります。B型肝炎は血液や体液を介して感染するため、家族やパートナーが感染している場合には、自分も感染していないか検査を受けることが大切です。また、B型肝炎はワクチンによって予防することもできます。
「健康診断でHBs抗原が陽性だった」「B型肝炎ウイルスへの感染が心配」「家族やパートナーがB型肝炎と診断された」「B型肝炎ワクチンを接種したい」といった場合は、医療機関へご相談ください。
この記事では、B型肝炎の症状や感染経路、検査、治療、治る可能性、ワクチンによる予防まで、医師がわかりやすく解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応
平日夜21時まで
仕事帰りに通いやすい
全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で
健康診断の結果票に「HBs抗原 陽性」と書かれていて、意味がわからないまま不安になっている。あるいは、こんな体の変化が気になっている方もいるかもしれません。
B型肝炎は、自覚症状がないまま何年も経過することが珍しくない病気です。一方で、検査を受ければ感染しているかどうかがはっきりわかりますし、ワクチンで防ぐこともできます。
この記事では、症状・感染経路・検査・治療、そして予防のためのワクチンについて順に整理していきます。
B型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)が肝臓に感染して炎症を起こす病気です。ウイルスは血液や精液、腟分泌液といった体液を介して人から人へうつります。
感染後の経過は大きく2つに分かれます。数か月で体がウイルスを排除して治まる一過性感染(急性肝炎)と、ウイルスが体内に居座り続ける持続感染(慢性肝炎)です。
どちらにあたるかは、HBs抗原という血液中の指標が6か月以上続けて陽性になるかどうかで区別されます。
どちらの道をたどるかを大きく左右するのが、感染した年齢です。免疫機能が正常な大人が感染した場合、95%を超える人が自然にウイルスを排除できます。
逆に、母子感染などで生まれて間もない時期にうつると、90%以上が持続感染へ移行してしまいます。大人の感染で慢性化するのは5〜10%程度です。
持続感染が問題になるのは、長い年月をかけて肝硬変や肝細胞がんへ進むことがあるからです。米国のデータでは、末期の慢性肝疾患の5〜10%、肝細胞がんの10〜15%がB型肝炎によるものと報告されています。
急性肝炎として症状が出る場合、感染からおよそ1〜6か月の潜伏期間を経て、次のような変化が現れます。
発症の初期には、発熱・皮疹・関節痛といった、風邪や関節の病気と紛らわしい症状が先に出ることもあります。これらは黄疸が現れるころに治まっていくとされています。
一方、慢性の経過をたどっている人の多くは、長期間まったく症状を感じません。健康診断の血液検査や献血、手術前の検査で初めて指摘されるケースが少なくないのです。
ただし、症状がないことと肝臓が無事であることは別の話で、静かに炎症が続いた結果として肝硬変や肝がんに進むことがあります。
肝障害が進むと、腹水がたまる、意識がぼんやりする(肝性脳症)、食道の静脈瘤が破れて出血するといった重い状態に至る場合もあります。
感染経路は、大きく水平感染と垂直感染(母子感染)に分けられます。
水平感染は、性的接触や、血液・体液が粘膜や傷口に触れることで起こります。具体的には次のような場面です。
垂直感染は、HBVに感染している母親から出産の前後に赤ちゃんへうつるものです。世界全体で見ると、持続感染者が生まれる最大の原因はこの経路とされています。
見落とされがちなのが、HBVの感染力の強さです。このウイルスは、環境中の物の表面で7日以上生きたまま残ることが確認されています。
目に見える血液が付いていない道具であっても、共用は避けたほうが安全です。
なお、握手や食器の共用、同じ浴槽に入るといった日常的な接触で感染することは考えにくいとされています。
B型肝炎かどうかは血液検査で調べます。中心となるのは次の項目です。
ここで注意したいのが、肝機能の数値(AST・ALT)だけでは判断できない点です。B型肝炎に感染していても、時期によってはこれらの数値が基準範囲内にとどまることがあります。
肝機能が正常だから大丈夫、とは言い切れません。
検査を受けたほうがよい人として、次のような条件が挙げられています。
治療方針は、急性か慢性かで大きく変わります。
急性B型肝炎の場合、健康な大人では95%が自然に治まるため、多くは安静や水分補給などの対症療法が中心です。
ただし、黄疸が強い、血液が固まりにくい、意識に変化があるといった重症の兆候があるときには、抗ウイルス薬による治療が必要になります。
慢性B型肝炎では、ウイルスの増殖を抑える薬を使います。中心となるのは核酸アナログ製剤と呼ばれる飲み薬で、なかでもエンテカビルやテノホビルは、
薬が効かなくなりにくい(耐性がつきにくい)性質から優先的に選ばれる薬です。このほか、注射薬のインターフェロンが用いられる場合もあります。
治療の目的は、ウイルスを完全に消し去ることではなく、次の3つに置かれています。
治療がうまくいっているかどうかは、ALTが正常化しているか、HBV-DNAが検出されなくなっているか、HBs抗原やHBe抗原が消えて抗体に切り替わっているか、といった点から判断されます。
あわせて、肝臓に負担をかける要素を減らすことも欠かせません。飲酒を控える、肝障害を起こしうる薬やサプリメントを自己判断で使わない、といった心がけが挙げられます。
もうひとつ大切なのが、定期的な通院です。慢性B型肝炎と診断された場合、薬を飲んでいるかどうかにかかわらず、肝臓の状態を継続して確認していく必要があります。
肝硬変や肝がんは初期に自覚症状が出にくく、血液検査や画像検査でしか変化をとらえられないためです。B型肝炎の管理は、消化器内科や肝臓の専門医との連携のもとで進めることが勧められています。
「治る」という言葉の中身を、分けて考える必要があります。
急性B型肝炎については、免疫機能が正常な大人なら95%以上が自然に回復し、HBs抗体ができて免疫を獲得します。この場合は治ると考えて差し支えありません。
一方、持続感染となった慢性B型肝炎では話が変わってきます。HBVは肝臓の細胞の核の中に、cccDNAという形で残り続けるからです。
現在使われている核酸アナログ製剤やインターフェロンでは、このcccDNAをほとんど取り除けません。だからこそ、多くの場合で治療を長期にわたって続ける必要があるわけです。
そこで現実的な目標とされているのが、臨床的治癒(機能的治癒)と呼ばれる状態です。HBs抗原が検出されなくなり、血液中のウイルスも測定できないレベルまで下がった段階を指します。
ただし到達できる人は限られていて、核酸アナログ製剤を48週間使った場合のHBs抗原消失率は1.4〜3.0%と報告されています。
ウイルスを完全に排除する薬の開発は、世界中で進められている段階です。現時点では、薬でウイルスを抑え込みながら肝臓を守り、肝がんの発生を減らしていくことが治療の柱になります。
接種できます。むしろ、これから感染するリスクがある大人こそ検討する価値があります。
推奨される対象として挙げられているのは、次のような方です。
最後の項目が示すとおり、特別なリスク要因がなくても、希望すれば接種できます。
ただし、大人には抗体がつきにくい人がいる点も知っておいてください。40歳を超えている、肥満がある、喫煙している、飲酒量が多いといった条件があると、反応が弱くなる傾向が報告されています。
接種は筋肉注射で行い、肩の三角筋に打つのが一般的です。標準的なスケジュールは、6か月かけて合計3回。海外では、1か月で完了する2回接種のワクチンも承認されています。
3回打ち終えたあと、1〜4か月の時期に血液検査で抗体の量を確かめる方法があります。判断の目安は次のとおりです。
なお、この抗体検査は全員に必要なわけではありません。医療従事者や免疫が低下している方など、確認が推奨される立場の人に行われます。
費用については、日本では乳児期の定期接種を除くと任意接種の扱いとなり、原則として自己負担になります。金額は医療機関ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。
副反応として多いのは、注射した場所の痛みと軽い発熱です。米国では1982年から2004年までに7,000万人以上が1回以上の接種を受けており、注射部位の痛みは3〜29%、37.7℃を超える発熱は1〜6%に報告されました。これらはプラセボ(偽薬)を打った人でも同じくらいの頻度で起きています。
一方で、酵母にアレルギーがある方はアナフィラキシーを起こす可能性があるため、接種できません。接種後は15分以上その場で様子を見ることになっています。
妊娠中や授乳中であることは、接種を避ける理由にはならないとされています。
次のような場合は、内科または消化器内科(肝臓内科)の受診を検討してください。
受診すると、まずは血液検査でHBs抗原やHBs抗体などを確認するのが一般的な流れです。感染がわかった場合は、ウイルス量や肝機能、肝臓の状態をあわせて調べたうえで、
治療が必要な段階かどうかを医師が判断します。感染していないとわかれば、そこでワクチンの相談に進むこともできます。
B型肝炎は、放っておけば静かに進行する一方で、検査で状態を把握でき、薬で抑え込むことができ、ワクチンで防ぐこともできる病気です。
不安を抱えたまま時間を過ごすより、一度血液検査を受けて現状をはっきりさせたほうが、その後の見通しは立てやすくなります。
当院ではB型肝炎の診察・検査・治療を行っています
健康診断などでHBs抗原陽性を指摘された、B型肝炎ウイルスへの感染が心配、肝機能の異常を指摘されたなどの場合は、自己判断で様子を見ず、早めに医療機関へご相談ください。B型肝炎は自覚症状がないまま進行することもあり、慢性化すると肝硬変や肝がんにつながる可能性があります。早期発見・適切な治療や経過観察のためにも、お気軽にご受診ください。
B型肝炎は、症状がないまま感染が続いていることがあります。特に慢性B型肝炎では、長期間にわたって自覚症状がほとんどないケースも少なくありません。健康診断や献血、手術前の血液検査などで初めてHBs抗原陽性を指摘されることもあります。症状がなくても感染している可能性があるため、血液検査で確認することが大切です。
HBs抗原が陽性の場合、現在B型肝炎ウイルス(HBV)に感染している可能性があります。ただし、1回の検査だけでは急性肝炎なのか、持続感染なのかを判断できません。HBV-DNAやHBc抗体、HBe抗原などの検査を追加し、必要に応じて経過を確認します。健康診断でHBs抗原陽性を指摘された場合は、医療機関で詳しい検査を受けましょう。
B型肝炎は、感染者の血液や精液、腟分泌液などの体液を介して感染することがあります。主な感染経路には、性的接触、注射針の共用、カミソリや歯ブラシなど血液が付着する可能性のあるものの共用、母子感染などがあります。一方、握手や食器の共用、同じ浴槽に入るといった日常的な接触で感染することは基本的にありません。
急性B型肝炎の場合、健康な成人の多くは自然にウイルスを排除し、回復します。一方、慢性B型肝炎では、現在の治療でウイルスを完全に体内からなくすことは難しいとされています。そのため、抗ウイルス薬などによってウイルスの増殖を抑え、肝硬変や肝がんへの進行を防ぐことが治療の大きな目的となります。
いいえ。ASTやALTなどの肝機能の数値が正常でも、B型肝炎に感染している可能性があります。B型肝炎の感染の有無は肝機能の数値だけでは判断できないため、HBs抗原などの血液検査が必要です。「肝機能が正常だから大丈夫」と自己判断せず、気になる場合は医療機関で検査を受けましょう。
はい。B型肝炎ワクチンは大人でも接種できます。HBs抗原陽性の人と同居している方や性的接触がある方、医療従事者など、感染リスクが高い方は特に接種を検討することがすすめられます。また、特別なリスクがない方でも、希望により接種を検討できます。
一般的には、一定の間隔を空けて合計3回接種します。標準的には初回接種の約1か月後、さらに初回から約6か月後に接種します。接種間隔は使用するワクチンや年齢、健康状態などによって異なる場合があるため、具体的なスケジュールは接種する医療機関で確認しましょう。
B型肝炎ワクチンは筋肉注射で行うため、接種時に痛みを感じることがあります。また、接種後に注射した部位の痛みや腫れ、軽い発熱などが起こることがあります。多くは一時的なものですが、気になる症状が続く場合は接種した医療機関へ相談してください。
すべての人に抗体検査が必要というわけではありません。医療従事者や免疫機能が低下している方など、接種後に抗体ができたか確認することが推奨される場合があります。必要かどうかは、感染リスクや健康状態などを考慮して医師と相談しましょう。
はい。一緒に暮らしている家族や性的な接触のあるパートナーがB型肝炎に感染している場合は、自分も感染している可能性があるため、一度検査を受けることをおすすめします。感染していないことが確認できれば、B型肝炎ワクチンによる予防を検討できる場合があります。
B型肝炎について、押さえておきたい点を整理します。
気になることがあれば、まずは血液検査から。それが最も確実な一歩になります。