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耳垂裂(じすいれつ)とは、耳たぶ(耳垂)が途中または完全に裂けてしまった状態です。
生まれつき耳たぶが分かれている「先天性耳垂裂」と、ピアスや外傷などによって後から耳たぶが裂ける「後天性耳垂裂」があります。
特に多いのが、ピアスホールが徐々に伸びたり、ピアスが衣服などに引っかかったりすることで耳たぶが裂けてしまうケースです。
耳垂裂そのものが身体の機能に大きな影響を与えることは通常ありませんが、耳たぶの形が変形するため、見た目を改善したいという理由で形成外科を受診される方が多くいらっしゃいます。
耳垂裂には、生まれつきのものと、ピアスや外傷などによって生じるものがあります。
後天性の耳垂裂で代表的なのが、ピアスによるものです。
重いピアスを長期間使用していると、ピアスホールに継続的な負担がかかり、穴が少しずつ下方向へ伸びていくことがあります。その状態が進行すると、最終的にピアスホールから耳たぶの縁まで裂けてしまうことがあります。
また、ピアスが洋服やタオルなどに引っかかり、強く引っ張られたことで急に耳たぶが裂けてしまうケースもあります。
事故やスポーツなどによる外傷で耳たぶが切れ、耳垂裂になることがあります。受傷直後で出血している場合には、傷の状態に応じた処置が必要です。
生まれつき耳たぶに切れ込みが入っていたり、耳たぶが二つに分かれていたりすることがあります。これを先天性耳垂裂といいます。
形や裂け方には個人差があるため、状態を確認したうえで適切な治療方法を検討します。
一度完全に裂けてしまった耳たぶが、自然に元の形へ戻ることは基本的にありません。
傷そのものが治癒して出血や痛みがなくなっても、裂けた部分の皮膚がそれぞれ別々に治癒すると、耳たぶが分かれた状態のまま残ることがあります。
そのため、耳たぶの形を整えたい場合には、形成外科で手術による修正を検討します。
耳垂裂の治療では、裂けた部分を単純にまっすぐ縫い合わせるだけではなく、耳たぶの形や傷あとを考慮して手術を行うことが重要です。
裂けた部分をそのまま直線状に縫合すると、傷あとが縮むことで耳たぶの縁にくぼみや変形が生じることがあります。
そのため、耳垂裂の状態に応じて裂けた部分の皮膚を切除し、ジグザグ状に縫合する方法(Z形成術など)や局所皮弁などを用いて、耳たぶの自然な形を目指します。
どの術式が適しているかは、耳垂裂の位置・大きさ・形・過去の傷あとなどによって異なります。
耳たぶの裂け方や傷あとの状態を診察します。耳たぶの形を確認し、適した治療方法をご説明します。
手術する部分に局所麻酔を行います。麻酔が十分に効いていることを確認してから手術を開始します。
裂けた部分の皮膚を必要に応じて切除し、耳たぶの形を整えながら縫合します。
手術後は傷の状態を確認し、必要に応じてガーゼなどで保護します。抜糸の時期や術後のケアについてもご説明します。
耳垂裂の手術では皮膚を切開して縫合するため、傷あとを完全になくすことはできません。
手術直後は赤みが目立つことがありますが、一般的には時間の経過とともに傷あとは徐々に落ち着いていきます。
ただし、傷あとの経過には個人差があります。体質によっては傷あとが盛り上がったり、赤みが長期間残ったりすることもあるため、術後も必要に応じて経過観察を行います。
耳垂裂を修正した後に、再びピアスホールを開けたいと希望される方もいらっしゃいます。
ただし、手術直後の耳たぶはまだ組織が十分に安定していないため、すぐにピアスを開けることはおすすめできません。
傷が十分に治癒してから、傷あとを避けた位置などを検討してピアスホールを開ける必要があります。再度ピアスを希望される場合は、自己判断せず医師へご相談ください。
ピアスなどによって耳たぶが突然裂け、出血している場合には、清潔なガーゼなどで患部を圧迫して止血してください。
傷が深い場合や出血が続いている場合には、できるだけ早めに医療機関を受診することをおすすめします。
時間が経過して傷が治ってからでも耳垂裂の修正手術を行える場合がありますが、受傷直後とすでに傷が治癒している状態では治療方法が異なることがあります。
すでに傷が治癒しており、痛みや出血などがなければ、必ずしも治療が必要というわけではありません。ただし、裂けた耳たぶの形が自然に元へ戻ることは基本的にないため、見た目が気になる場合には形成外科で修正手術を検討します。
一般的には局所麻酔を使用して手術を行います。麻酔を注射する際には痛みを感じることがありますが、手術中は麻酔が効いていることを確認しながら進めます。
完全に耳たぶが裂けていなくても、ピアスホールが大きく伸びてしまった場合などは形成外科でご相談いただけます。状態によって治療方法が異なるため、まずは診察で確認します。
耳垂裂は、ピアスによる外傷などをきっかけに起こることがあり、一度裂けた耳たぶは自然には元の形に戻らないことが一般的です。
形成外科では、単に裂けた部分を縫い合わせるだけではなく、耳たぶの形や傷あとにも配慮しながら修正手術を行います。
「ピアスで耳たぶが裂けてしまった」「ピアスホールが伸びてきた」「昔裂けた耳たぶを治したい」といったお悩みがありましたら、一度ご相談ください。