1. 痛みのない陰茎のできもの・いぼの主な原因
陰茎にできる痛みのないできものには、さまざまな原因があります。代表的なものとして、次のようなものが挙げられます。
- 真珠様陰茎小丘疹(Pearly Penile Papules:PPP)
- 尖圭コンジローマ
- ボーエン様丘疹症
- フォアダイス
- 脂漏性角化症
病気ではなく治療を必要としないものもあれば、性感染症など治療が必要なものもあります。見た目が似ている場合もあるため、「痛くないから大丈夫」と自己判断しないことが大切です。
2. 真珠様陰茎小丘疹(PPP)とは
陰茎の亀頭の縁(冠状溝周辺)に、小さな白色~肌色のぶつぶつが規則的に並んでいる場合には、真珠様陰茎小丘疹(PPP)の可能性があります。
真珠様陰茎小丘疹は性感染症ではなく、生理的にみられる正常な変化のひとつです。感染するものではなく、基本的には治療を必要としません。
ただし、
尖圭コンジローマ
などと見た目が似ていることがあるため、自分で判断することが難しい場合には医療機関で確認しましょう。
3. 注意したい尖圭コンジローマ
陰茎のできものの中で注意したいもののひとつが、
尖圭コンジローマ
です。
尖圭コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染によって生じる性感染症(STI)のひとつです。性器やその周辺に、乳頭状・カリフラワー状などのいぼが現れることがあります。
尖圭コンジローマの多くは、HPV6型・11型などの低リスク型HPVが関係しています。一方、HPVにはがんとの関連が知られている高リスク型も存在するため、見た目だけで判断せず、気になる病変がある場合には診察を受けることが大切です。
4. 尖圭コンジローマの治療
尖圭コンジローマの治療方法は、できものの大きさや数、発生している部位などによって異なります。診察で状態を確認したうえで、適した治療方法を検討します。
尖圭コンジローマの主な治療方法
- 外用薬:イミキモド5%クリーム(ベセルナクリーム)
- 凍結療法:液体窒素による治療
- 外科的治療:病変の状態に応じた切除など
※治療方法は病変の大きさ・数・部位などによって異なります。診察のうえで適切な方法を判断します。
尖圭コンジローマは、治療後も再発することがあります。そのため、治療によって病変がなくなった後も、一定期間は経過を確認することが重要です。
5. 陰茎のできものを受診する目安
陰茎のできものには、治療を必要としないものから性感染症までさまざまな原因があります。特に次のような場合には、一度医療機関へご相談ください。
- 陰茎にいぼ・ぶつぶつができた
- 以前よりできものが増えている
- できものが徐々に大きくなっている
- 表面がザラザラしている、またはカリフラワー状になっている
- 性行為後にできものが現れた
- 真珠様陰茎小丘疹なのかコンジローマなのか判断できない
- 性感染症ではないか不安がある
デリケートな部位の症状は受診をためらってしまう方もいますが、見た目だけで原因を判断することは難しい場合があります。気になる症状がある場合には、早めにご相談ください。
まとめ:陰茎のできもの・いぼが気になる場合は自己判断せず受診を
陰茎にできる痛みのないできものには、真珠様陰茎小丘疹のように治療を必要としないものから、尖圭コンジローマなど治療が必要な性感染症までさまざまなものがあります。
特に、できものが増えている、大きくなっている、表面がザラザラしているなどの変化がある場合や、性感染症ではないか不安な場合には、自己判断せず医療機関で診察を受けましょう。