院長による疾患解説

【取ってはいけないほくろがある?】ほくろ除去前に知っておきたいリスクを院長が解説

【危険】【ほくろ除去】絶対にレーザーで取ってはいけないほくろについて院長が解説します(れいわクリニック)

ほくろ除去では治療前にほくろの状態を確認することが大切です。

1. ほくろはどのようにしてできる?

ほくろができる仕組みや特徴について形成外科医が解説

一般的に「ほくろ」と呼ばれているものには、医学的にはさまざまな種類があります。
代表的なものの一つが「色素性母斑」です。生まれつき存在するものもあれば、成長してから目立つようになるものもあります。
紫外線や皮膚への刺激などが、ほくろの発生や変化に関係する場合がありますが、ほくろができる原因を一つに決めることはできません。
また、ほくろは長い時間の経過で変化することもあるため、「以前からあるから大丈夫」と自己判断せず、形や色、大きさなどに変化がないか確認することが重要です。

2. ほくろ除去は「どこにあるか」も重要

ほくろ除去で傷跡やケロイドに注意したい部位について解説

ほくろを除去する場合、見た目だけでなく、除去後の傷跡についても考える必要があります。
特に注意したいのが、皮膚に強い張力がかかりやすい場所です。

● 胸元
● 肩周り
● 関節周辺
● 肘や膝など、皮膚が大きく動く場所

などでは、傷が治る過程で赤く盛り上がったり、硬くなったりする「肥厚性瘢痕」や「ケロイド」が生じることがあります。
ケロイドや肥厚性瘢痕は、傷が治る過程でコラーゲンなどが過剰に産生されることなどによって生じます。特に皮膚にかかる力は、発生に関係する重要な要因とされています。
そのため、ほくろ除去では「取れるかどうか」だけではなく、「どのように取るか」「傷がどのように治る可能性があるか」まで考えて治療方法を選択することが大切です。

3. 手のひらや足の裏のほくろは、一度診察を

手のひらや足の裏のほくろとメラノーマの鑑別について解説

ほくろの中には、見た目が似ていても、通常のほくろとは異なる病変が含まれていることがあります。
特に手のひらや足の裏などにできる色素性病変については、メラノーマ(悪性黒色腫)との鑑別が重要になる場合があります。
そのため、「小さいから」「以前からあるから」という理由だけで、自己判断でレーザーによる除去を行うのはおすすめできません。

皮膚科では、肉眼による診察に加えて、必要に応じて「ダーモスコピー」という拡大鏡のような機器を使って、皮膚の色や構造を詳しく観察します。
悪性の可能性が疑われる場合には、病変を切除して病理検査を行うことがあります。
病理検査では、採取した組織を顕微鏡で調べることで、どのような病変なのかを確認します。

つまり、ほくろ除去では「レーザーか切除か」を先に決めるのではなく、まず診察によって病変の状態を確認し、その結果に応じて方法を選択することが重要です。

4. 「ABCDE」でほくろの変化をチェック

ほくろとメラノーマを見分ける目安となるABCDEルールを解説

悪性黒色腫などの可能性を考える際の目安として、「ABCDE」というチェック方法があります。

A:Asymmetry(左右非対称)

ほくろを中央で分けたときに、左右の形が大きく異なっている。

B:Border(境界)

ほくろの境界が不規則で、輪郭がはっきりしない部分がある。

C:Color(色)

一つの色だけではなく、黒、茶、赤、青など複数の色調が混在している。

D:Diameter(直径)

一般的な目安として、直径6mmを超えるものは注意して観察します。

E:Evolution(変化)

大きさ、形、色などに変化がある。

ただし、ABCDEの項目に当てはまったからといって、必ず悪性というわけではありません。反対に、当てはまらないから悪性ではないとも言い切れません。
特に「以前と比べて大きくなった」「色が変わった」「出血するようになった」などの変化がある場合は、自己判断せず皮膚科を受診することをおすすめします。

5. レーザーと切除、どちらでほくろを取る?

ほくろ除去におけるレーザー治療と切除の違いを形成外科医が解説

ほくろ除去には、レーザーなどで病変を削る方法と、メスなどを用いて切除する方法があります。
美容目的で、診察の結果、悪性の可能性が低いと判断されたほくろでは、レーザーなどによる治療が選択肢になる場合があります。
一方、悪性が疑われる場合や、病理検査による確認が必要と判断された場合には、病変を切除して組織検査を行うことがあります。

つまり、「レーザーのほうが簡単」「切除のほうが確実」と単純に比較するのではなく、ほくろの状態や部位、目的に応じて治療方法を検討することが重要です。

6. 髪の毛や眉毛、口周りのほくろにも注意

髪の毛や眉毛、口周りにあるほくろを除去する際の注意点を解説

顔にあるほくろの場合、傷跡だけでなく、その部位に生えている毛への影響も考える必要があります。
たとえば眉毛や髪の毛の生えている部分では、治療によって毛が生えにくくなり、見た目に変化が生じる可能性があります。
また、口周りなど、皮膚の動きが大きい場所では、傷の状態や治り方についても考慮する必要があります。

そのため、顔のほくろを除去するときも「小さいから簡単」と考えず、部位に応じた治療方法を検討することが大切です。

7. ほくろ除去後は傷を適切に保護することが大切

ほくろ除去後の傷の保護とケロイド・肥厚性瘢痕の注意点を解説

ほくろを除去した後は、傷を不用意に触ったり、強くこすったりしないようにすることが重要です。
治療方法によっては、創部をテープなどで保護しながら経過をみることがあります。
また、傷に強い力がかかると、肥厚性瘢痕やケロイドなどの原因になる場合があります。

もともと傷跡が盛り上がりやすい方や、過去にケロイドになった経験がある方は、ほくろ除去を受ける前に医師へ伝えておきましょう。
ケロイドや肥厚性瘢痕には、外用薬、テープ、局所注射、圧迫療法など、状態に応じた治療があります。必要に応じて複数の治療を組み合わせることもあります。

8. 新宿でほくろ除去を検討している方へ

新宿でほくろ除去を検討している方へ形成外科医が受診の目安を解説

ほくろは身近な皮膚の変化ですが、「ほくろだから全部レーザーで取ればいい」というものではありません。特に、次のような場合には、まず皮膚科で診察を受けることが大切です。

● 急に大きくなった
● 色や形が変化した
● 出血する
● 境界が不規則になってきた
● 色が均一ではない
● 手のひらや足の裏にある
● 過去にケロイドになったことがある

新宿でほくろ除去を検討されている方も、まずは「自分のほくろはレーザーなどで除去してよいものなのか」を医師に確認してから、治療方法を決めることをおすすめします。

新宿新南口れいわクリニックでは、ほくろについて診察を行い、状態や部位などを確認したうえで、適切な治療方法を検討しています。
ほくろ除去を考えている方は、見た目だけで判断せず、まず皮膚科で相談してみてください。