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水いぼ(伝染性軟属腫)|原因・症状・治療法を皮膚科医が解説
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水いぼ(伝染性軟属腫)とは|原因・症状・治療法を皮膚科医が解説

水いぼ(伝染性軟属腫)をご検討の方へ

「気づいたら小さなブツブツが増えている」「プールに入っていいの?」-小さなお子さまをもつ保護者の方からよく相談される皮膚トラブルの1つが、水いぼです。見た目が独特なため不安になりやすい病気ですが、多くは命に関わるものではなく、自然に治ることも多い感染症です。この記事では、水いぼの正体から治療の選び方、家庭でのケア、園や学校での対応まで、医学的に正しい情報をわかりやすくまとめます。

当院の特徴

REASON

年末年始も休まず
急な肌トラブルも対応

21時まで
仕事帰りに通いやすい

全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で

小さなお子様や
敏感肌も安心



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水いぼとはどんな病気?|定義と感染経路

多くの方が耳にしたことがある「水いぼ」ですが、実際にはどのような病気なのでしょうか。ここでは、その定義や感染経路をお伝えします。

水いぼとは

水いぼの正式名称は「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」です。ポックスウイルスの一種である『伝染性軟属腫ウイルス』に皮膚が感染することで起こります。

主に1〜10歳くらいのお子さまに多くみられます。皮膚のバリア機能が弱いお子さまに多くみられる皮膚の感染病であり、特にアトピー性皮膚炎がある場合に発症しやすい傾向があります。

感染経路

プールそのものの水で広がるわけではありませんが、以下のような接触を通して感染します。

  • 皮膚と皮膚の直接接触
  • タオルやビート板などの共有
  • かき壊した部分からの自己感染(自分の体で広がる)

2. 水いぼの特徴と見た目(できやすい場所)

水いぼの構造図解:皮膚の表面が盛り上がり、中央が少し凹んでいる。内部にはウイルスの塊(軟属腫小体)が含まれている様子

水いぼ(伝染性軟属腫)の内部構造:中央のくぼみとウイルスの塊

水いぼとは一体どのような見た目をしているのでしょうか。ここでは、その症状や経過をお伝えしていきます。

水いぼの特徴やその見た目

水いぼ(正式名:伝染性軟属腫)は、次のような見た目をしています。イメージとしては「小さな真珠のような粒」が皮ふの上にのっている感じです。

  • 小さな丸いブツブツ(1〜5mmくらい)
  • 表面がつるっとして光っている
  • 真ん中が少しくぼんでいる
  • 色は白っぽい、または肌色

数は1個だけのこともあれば、だんだん増えていくこともあります。

実際の見た目については、以下のリンク(外部サイト)の症例写真を参考にしてください。

【参考】水いぼの症例写真 – Texas Children’s Hospital

どこにできやすいの?

基本的におなかや胸(体幹)、わきの下、ひじやひざの内側、おしりや太ももなど、体の中の柔らかい部位にできやすい特徴がありますが、小さなお子さまでは顔や首にできることもあります。

基本的におなかや胸(体幹)、わきの下、ひじやひざの内側などにできやすいですが、小さなお子さまではや首に水イボができることも珍しくありません。

かゆみはありますか?

軽くかゆいことがあります。とくにアトピー体質のお子さんはかゆみが強く出ることがあります。
かいてしまうと、「まわりに増える」「赤くただれる」「とびひになる」ことがあるので注意が必要です。

3. そのままにするとどうなる?経過とかゆみ

かゆみはありますか?

軽くかゆいことがあります。とくにアトピー体質のお子さんはかゆみが強く出ることがあります。
かいてしまうと、「まわりに増える」「赤くただれる」「とびひになる」ことがあるので注意が必要です。

そのままにするとどうなりますか?(経過)

水いぼは自然に治る病気であり、一般的には6か月〜2年ほどで自然消失します。

途中で赤くなったり、はれてきたり、かさぶたのようになることがありますが、これは「体の免疫がウイルスをやっつけ始めたサイン」であることも多いです。赤くなったあと、しばらくしてポロッと消えることもあります。

ただし、数が急激に増える場合や、長期間治らない場合には、当院までできるだけ早くご連絡をお願いいたします。

4. 診断はどうやってするの?(ほかの病気との違い)

水いぼ(伝染性軟属腫)は、ほとんどの場合、見た目だけで診断できます。皮膚科では特別な検査はほぼ不要です。

ですが、独自の判断は非常に危険です。そのため、お子さまのお肌に異常を感じた場合には、受診を強くおススメいたします。

診断のポイント

診断の際、医師は主に以下の点を確認します。

  • 小さくて丸い
  • 表面がつるっとしている
  • 真ん中が少しくぼんでいる
  • 白っぽい芯があることもある

特に、この「真ん中のくぼみ」がいちばん大事な特徴です。

ほかの病気との違いは?

似ているものもあるので、次のような病気と区別していきましょう。ここでは、間違いやすい病気との特徴の違いを挙げていきます。

※この特徴は目安です。正確な診断は医師に任せ、自己判断は絶対に止めましょう。

・いぼ(尋常性疣贅)
表面がザラザラしており、くぼみはありません。その他に、硬くブツブツのような塊ができる場合もあります。また、1つだけできる場合もあり、個人差が出やすい疾患です。

・ニキビ
赤くなることが多く、思春期に多く見られます。ニキビも色々な種類があり、見た目の他にかゆみや痛みなどの症状が出る方もいらっしゃいます。

・毛包炎
毛穴の周りが赤くなるのが特徴です。押すと痛いことがあります。

・汗疹(あせも)
小さくて赤く、夏に多いのが特徴です。

お子さまのお肌の症状で迷うときは、すぐに当院皮膚科までご連絡ください。

5. 治療するべき?そのままでいい?(受診の目安)

水いぼは自然に治る病気です。そのため、全ての方が除去する必要はありません。最近では「無理に全部取らない」という考え方も増えています。ここでは、受診する目安を紹介します。

様子を見てもよい場合

  • 数が少ない
  • かゆみがほとんどない
  • 生活に困っていない

※その他に、数が増えない、変化がない、数が減っていくような場合には、そのまま様子を見てその経過で判断しても大丈夫でしょう。

治療を考えたほうがよい場合

  • 数がどんどん増えている
  • かゆみが強い
  • かいて広がっている
  • 見た目が気になる
  • 兄弟に広がりそう(同じ年頃のお子さまがいらっしゃる場合など)

受診する目安はどのように決めればいい?

大事なのはこの3つです。

  • 今どれくらい困っているか
  • 増えるスピードはどうか
  • 家庭や学校での状況

「必ず取る」「絶対放置」ではなく、お子さまの状況に合わせて決める病気です。不安な方は、まずは当院までご相談ください。

6. 水いぼの治療法(保険診療と自費診療)

水いぼ(伝染性軟属腫)の治療は、大きく分けて3つの考え方があります。

1. 取る治療(ピンセットで取る)

いちばんよく行われている方法です。専用のピンセットで、水いぼの中身(芯)を取り出します。

  • メリット:その場でなくなる、効果がはっきりしている
  • デメリット:少し痛い、少し血が出ることがある、またできることもある

※痛みを減らすために、事前に麻酔テープを貼ることもあります。

2. ぬり薬・飲み薬で様子を見る

「急いで取らなくてもいいかな」という場合に、水いぼの薬(飲み薬のヨクイニン)や、病院により保険内・外の塗り薬を使用して様子を見ます。

  • メリット:痛みはない、ゆっくり自然に治るのを助ける
  • デメリット:すぐには消えない

3. 何もしないで経過観察

水いぼは自然に治る病気です。数が少ない、かゆみが少ない、増えていないといった場合には、そのまま様子を見ることもあります。


自費診療(保険外治療)について

一部の医療機関では「自費診療」も取り扱っています。代表的な2つの治療を説明します。

・クリームを使った治療
特殊な成分で軽い炎症を起こし、体の免疫を活性化させてウイルスを撃退する方法です。

  • メリット:痛みがほとんどない、ピンセットで取らなくてよい、自宅でケアできる
  • デメリット:赤くなることがある、すぐには消えない、保険がきかない

・レーザー治療
レーザーの熱でいぼをピンポイントに破壊します。1回で終わることが多く効率的ですが、痛みがあることや費用が高めなのが特徴です。

メリット・デメリット比較

治療法 メリット デメリット
クリーム療法 痛みが少ない・自宅で可能 赤み・時間がかかる・自費
レーザー治療 早く終わる・多数に対応 痛み・費用高め・施設限定

自費診療は、「痛い処置を避けたい」「数が多くて早く治したい」といった場合に検討されます。医師と相談し、患者さま一人ひとりの状況に合わせて選ぶことが大切です。

7. 登園・登校・プールでの基準

水いぼはお肌の病気ですが、登園・登校またはプールに入る基準はお子さまの学校によって異なります。

登園・登校はできるの?

はい、基本的に問題ありません。水いぼ(伝染性軟属腫)は、学校保健安全法で「出席停止になる病気」には入っていません。

つまり、以下のどちらも法律上は登園・登校が可能です。

  • 幼稚園・保育園
  • 小学校

プールは本当に入って大丈夫でしょうか?

法律上は「禁止されていません」。水いぼは学校保健安全法上、プール禁止の感染症には指定されていませんので、法律的にはプールに入れます。

ではなぜ迷うの?
水いぼは「水」から感染するわけではなく、以下のような「接触」で広がることがあるからです。

  • 肌と肌が強く触れる
  • タオルを共有する
  • ビート板を共有する

プールに入るときの一般的な対応

多くの小児皮膚科や学校では、次のように対応しています。

  • 患部を防水テープやラッシュガードで覆う
  • タオルを共有しない
  • 強い肌のこすれを避ける

このような配慮があれば、参加可能とされることが多いです。
※学校により異なります。お子さまの学校の規則に従うようにしてください。

ただし注意点

法律上はOKでも、「園や学校ごとのルール」「地域の方針」「施設側の判断」が優先されます。つまり、「法律では大丈夫」でも「園のルールでは不可」という場合もありますので、事前に確認することをおススメします。

8. 家庭でのケアと予防のコツ

水いぼは、家でのちょっとした工夫で広がりを防ぐことができます。むずかしいことはありません。大切なのは3つのことです。

かかない工夫

水いぼは、かくと増えます。なぜなら、いぼの中にウイルスが入っていて、かき壊すと周りの皮ふにウイルスが広がるからです。

【できること】

  • 爪を短く切る
  • かゆみがあれば早めに受診
  • かゆいときは冷やす

「かかない」がいちばんの予防です。

保湿はとても大切なスキンケアです

皮ふが乾燥すると、「かゆくなる」「バリアが弱くなる」「うつりやすくなる」といった状態になります。特にアトピー体質のお子さんは要注意です。

【どうすればいい?】

  • お風呂あがり5分以内に保湿
  • 毎日続ける
  • こすらずやさしく塗る

お肌をしっとり保つことが、水いぼが広がらないための予防になります。

共用品を分ける

水いぼは水ではなく「接触」で広がります。

【分けたほうがいいもの】

  • タオル
  • 下着
  • パジャマ
  • プール用品

でも、完全に隔離する必要はありません。ほかの兄弟と同じ部屋で過ごしても大丈夫です。重要なのは「直接こすれない」「同じタオルを使わない」ことです!

9. よくある質問(FAQ)

Q1. 放っておいても本当に大丈夫ですか?

多くは自然に治ります。
水いぼは、体の免疫がウイルスをやっつけることで半年〜2年くらいで自然に消えることが多いです。ただし、「どんどん増えている」「強くかゆがる」「赤くただれてきた」といった場合は、重症化や他の病気の可能性があるため、早めに受診してください。

Q2. 兄弟にうつりますか?

うつることはあります。
水いぼは「接触」で広がります。同じタオルを使う、肌が強くこすれる、一緒に入浴してこすり合うといったときに感染することがあります。けれども、普通に同じ部屋で生活するだけなら過度に心配する必要はありません。

Q3. 大人でもなりますか?

まれですが、なります。
特に、免疫が弱っているときやアトピーが強い場合に発症しやすい傾向がありますが、お子さまに比べると頻度は少ないです。

Q4. 水いぼを取ると跡は残りますか?

通常は残りません。
ただし、「強くつまむ」「無理に自分で取る」「かき壊す」といった場合は、色素沈着(茶色っぽい跡)が残ることがあります。自然に薄くなることが多いですが、不必要に触らないようにしましょう。

Q5. ワクチンはありますか?

今のところありません。
予防接種はないため、日頃のご家庭での予防が重要です。「かかない」「タオルを共有しない」「保湿をする」の3つを心がけましょう。

Q6. 木酢液(もくさくえき)が効くと聞いたのですが…?

医学的な根拠はなく、おすすめできません。
ネット上で「木酢液が水いぼに効く」という情報を見かけることがありますが、これは医学的に証明された治療法ではありません。木酢液は酸性が強く、デリケートなお子さまの肌に使用すると、ひどい肌荒れや化学火傷(化学やけど)を起こし、かえって症状を悪化させてしまう恐れがあります。自己判断で使用せず、まずは皮膚科で適切な治療薬を相談しましょう。

9. まとめ

まとめ
水いぼ(伝染性軟属腫)は、子どもによくみられるウイルス性の皮ふの病気です。
肌色や白っぽい小さな丸いブツブツができ、真ん中が少しくぼんでいるのが特徴であり、かゆみは強くないことが多いものの、かき壊すと数が増えたり、とびひになることがあります。
多くは半年から2年ほどで自然に治りますが、急に増えたり赤く腫れたりすることもあり、自己判断が難しい場合が多く、ニキビなど別の皮ふの病気と見分けがつきにくいこともあります。
基本的に登園や登校は可能ですが、プールに参加するかどうかなどは園や学校の方針によって異なります。
自己判断で水いぼをつぶす、または市販薬で対処すると悪化することもあります。
そのため、まずは皮膚科を受診し、正しい診断を受けたうえで治療や経過観察の方針を決めることが大切です。

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10.この記事の監修・執筆医

稗粒腫治療の監修・執筆:医療法人社団涼美会 理事長 関口知秀医師

医療法人社団涼美会 理事長

関口 知秀

水イボをはじめとする一般皮膚科から、粉瘤や脂肪腫などの日帰り手術まで幅広く診療。
「再発させない根本治療」と、患者様のライフスタイルに寄り添ったスキンケア指導、および低負担で安全な除去処置を重視。
新宿・渋谷の3拠点にて、土日祝日や夜間も、不安を抱える患者さまがいつでも安心して相談できる場所でありたいと考えています。

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※本ページはれいわクリニックの医師が監修しています。


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