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高血圧とは?原因・症状・治療法・血圧を下げる方法を医師が解説

「健康診断で血圧が高いと言われたけれど、特にどこも悪くないし……」。そんなふうに、結果表を引き出しにしまい込んだままになっていないでしょうか。高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行する病気で、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」という別名を持っています。気づかないうちに血管を傷め続け、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気を引き起こすことがあります。この記事では、高血圧とはどんな病気なのか、なぜ起こるのか、放置するとどうなるのか、そして血圧を下げるには何をすればよいのかを内科医が詳しく解説します。

この記事の要点

  • 特徴と原因:
    高血圧は自覚症状がほぼないまま進行し、動脈硬化を進めます。主な原因には塩分の摂り過ぎ、肥満、運動不足、ストレス、遺伝などがあります。
  • 改善と治療:
    1日6g未満を目標とする減塩や適度な運動などの生活習慣の改善が基本です。必要に応じて降圧薬を用いた薬物治療を行います。
  • 当院の対応:
    健康診断で高血圧を指摘された方や家庭血圧が高い方の診察・検査・治療に対応しています。一人ひとりの生活背景に合わせた継続的な管理をサポートします。

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はじめに

「健康診断で血圧が高いと言われたけれど、特にどこも悪くないし……」。そんなふうに、結果表を引き出しにしまい込んだままになっていないでしょうか。
高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行する病気で、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」という別名を持っています。気づかないうちに血管を傷め続け、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気を引き起こすことがあるのです。
この記事では、高血圧とはどんな病気なのか、なぜ起こるのか、放置するとどうなるのか、そして血圧を下げるには何をすればよいのかを、順を追って解説していきます。健診で指摘を受けた方はもちろん、ご家族の血圧が気になっている方も、ぜひ参考にしてください。

高血圧とは

血圧計 測定イメージ

高血圧とはどのような病気か

高血圧とは、安静にしていても血圧が慢性的に高い状態が続く病気です。日本には約4,300万人の高血圧の方がいる(高血圧ガイドライン)と推計されており、実に成人のおよそ3人に1人が該当する計算になります。これほど身近な病気でありながら、きちんと治療を受けて血圧を目標値までコントロールできている方は、その一部にとどまっているのが現状です。

血圧が高い状態が数日続いたからといって、すぐに何かが起こるわけではありません。ただ、高い圧力に血管がさらされ続けると、血管の壁は少しずつ傷つき、硬く、もろくなっていきます。これが後ほど述べる動脈硬化であり、さまざまな合併症の入り口になります。高血圧そのものよりも、その先に待っている病気こそが本当の問題なのです。

血圧の仕組み

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を内側から押す力のことです。心臓が収縮して心臓に溜まっていた血液を全身に送り出した瞬間の圧力が「収縮期血圧(上の血圧)」、心臓が拡張して次の血液をため込んでいるときの圧力が「拡張期血圧(下の血圧)」にあたります。

血圧の高さは、心臓が送り出す血液の量と、血管の通りにくさ(抵抗)のかけ算で決まります。つまり、血液の量が増えても、血管が細く硬くなっても、血圧は上がることになります。

高血圧の診断基準

日本では病院やクリニックの診察室で測った血圧が140/90mmHg以上の場合、高血圧と診断されます。一方、自宅で測る家庭血圧では、それより少し低い135/85mmHg以上が基準となります。家庭血圧のほうが基準が低いのは、診察室では緊張して血圧が上がりやすいためです。家庭での血圧は正常なのに、病院でのみ血圧が高い方を「白衣高血圧」ということもあります。

なお、たった一度の測定で診断が決まるわけではありません。血圧はその時々の体調や気温、緊張の度合いで大きく変動しますから、日を変えて何度か測定し、それでも高い状態が続くかどうかを確認したうえで判断します。最近は診察室の血圧よりも、日々の家庭血圧のほうが重視される傾向にあります。

正常血圧との違い

正常血圧は120/80mmHg未満とされています。「140を超えなければセーフ」と思われがちですが、実はその間にも「正常高値血圧」「高値血圧」という段階があり、120/80を超えたあたりから脳卒中や心筋梗塞のリスクは徐々に上がり始めることがわかっています。基準値ぎりぎりだから大丈夫、と安心してよいわけではないのです。健診で「血圧高め」と書かれた段階から、生活を見直す意味は十分にあります。

高血圧の原因

高血圧の9割近くは、原因をひとつに特定できない「本態性高血圧」と呼ばれるタイプです。しかし、様々な要素が高血圧と深く関連していることが分かっており、主な要因を順番に解説します。

1. 食習慣(塩分の摂り過ぎ)

日本人の食生活で、まず挙げなければならないのが塩分です。なぜなら、塩分を摂り過ぎると、体は血液中の塩分濃度を薄めようとして水分をため込むからです。その結果、血液の量が増えて血圧が上がる仕組みになっています。

日本人の1日あたりの食塩摂取量は平均で約10gとされています。一方で、高血圧の予防・治療で目標とされるのは6g未満です。たとえば、日本人ならほぼ毎日飲んでいるみそ汁や、国民食とも言われているラーメンなどは塩分が多く、意識しなければ6g未満の達成は容易ではありません。具体的には、ラーメンを汁まで飲み干すとそれだけで6〜7g、カップ麺1個でも5g前後の塩分が含まれています。そのため、まずは自分が普段どれくらい塩分を摂っているのかを知ることが、高血圧予防にとって重要になります。

2. 体型と運動不足(肥満・運動不足)

体重が増えると、それだけ多くの血液を全身に送る必要が生じ、心臓と血管の負担が増します。特に、内臓脂肪型の肥満では、脂肪細胞から血圧を上げる物質が分泌されたり、インスリンの効きが悪くなって交感神経が刺激されたりと、複数の要素で血圧が押し上げられます。実際に、肥満の方はそうでない方に比べ、高血圧になる確率が2〜3倍高いという報告もあります。

さらに、体を動かす習慣がないと、血管のしなやかさが少しずつ失われていきます。それだけでなく、消費エネルギーが減ることで肥満にもつながりやすくなるという間接的な影響も無視できません。

3. 精神的・環境的要因(ストレス)

強いストレスを受けると交感神経が緊張し、心拍数が増え、血管が縮んで血圧が上がります。一時的な上昇なら問題ないのですが、慢性的にストレスにさらされていると、血圧の高い状態が持続してしまいます。たとえば、職場にいるときだけ血圧が上がる「職場高血圧」という現象も知られており、仕事中心の生活を送る世代では見逃されがちです。

4. 嗜好品の影響(飲酒・喫煙)

お酒を飲んだ直後は血管が広がり、血圧はむしろ下がります。ところが、長い目でみると、飲酒量の多い人ほど血圧は高くなることがわかっています。「酒は血行に良いから」と毎晩の晩酌を続けている方は、少し立ち止まって考えてみてください。

また、タバコの影響はさらに直接的です。ニコチンが血管を収縮させ、一本吸うたびに血圧を10〜20mmHgほど上昇させます。しかも、血管の内側を傷つけて動脈硬化を進めるため、高血圧との相乗効果で心筋梗塞などの危険性を大きく高めます。

5. 加齢と遺伝

年齢を重ねると、血管は少しずつ弾力を失って硬くなります。若い頃はゴムホースのようにしなやかだった血管が、硬い管に変わっていくイメージです。硬くなった血管は心臓が送り出す血液の勢いを受け止めきれないため、特に収縮期血圧(上の血圧)が上がりやすくなります。したがって、年齢とともに「上だけ高い」タイプの高血圧が増えるのはこのためです。

一方で、両親がともに高血圧の場合、子どもも高血圧になりやすいことが知られています。ただし、遺伝するのは「高血圧になりやすい体質」であって、高血圧そのものが必ず受け継がれるわけではありません。また、家族は食生活や生活リズムを共有しているため、生活習慣の影響も少なからず混ざっています。いずれにせよ、血縁者に高血圧の方が多い場合には、若いうちから塩分と体重に気を配っておく価値は十分にあります。

6. 二次性高血圧について

ここまで挙げた要因とは別に、ホルモンの異常や腎臓の病気など、はっきりした原因があって血圧が上がる「二次性高血圧」というタイプがあります。代表的な病気としては、原発性アルドステロン症、腎動脈狭窄、睡眠時無呼吸症候群などが挙げられます。

若いのに血圧がかなり高い場合や、複数の薬を使ってもなかなか下がらない場合には、このタイプが疑われるため、ホルモン検査や画像検査を行います。幸いなことに、もとの病気を治療すれば血圧が正常に戻ることも珍しくないため、原因を見つける意味が大きい高血圧といえます。

高血圧の症状

初期は自覚症状がほとんどない

多くの高血圧患者における特徴は、初期にはほとんど自覚症状がない点です。血圧が160、170あっても、けろっとしている方は大勢いらっしゃいます。健康診断で初めて指摘され、驚いて受診されるケースが典型的です。逆にいえば、「体調がいいから血圧も大丈夫」という判断はあてにならない、ということでもあります。以下に挙げる症状は、血圧が高いときにみられることのあるものですが、いずれも高血圧に特有のものではない点に注意してください。

頭痛

朝方の後頭部の痛みや重さは、古くから高血圧との関連が指摘されてきました。ただし近年は、頭痛が起こるのは血圧が著しく高い場合(おおむね収縮期180mmHg以上)に限られ、軽症から中等症の高血圧では頭痛の原因になりにくいと考えられています。

めまい

ふわふわと浮くようなめまいを訴える方もいます。血圧の急な変動が関係していることもあれば、耳や脳の病気が隠れていることもあるため、繰り返す場合は一度きちんと調べておきたい症状です。

肩こり

血流の悪化と関連して、肩こりや首すじの張りを感じることがあります。もっとも、肩こりは高血圧でなくてもごくありふれた症状のため、これだけで自己判断はできません。

動悸

心臓がドキドキする、脈が速い気がするといった動悸症状も、血圧が高いときにみられることがあります。安静にしていても続く場合や、脈の乱れを伴う場合は、不整脈など別の病気の可能性もあるため受診をおすすめします。

息切れ

階段や坂道で以前より息が切れるようになった場合、高血圧によって心臓に負担がかかり始めているサインかもしれません。長年の高血圧で心臓の壁が厚くなると(心肥大)、心臓の働きに余裕がなくなり、ちょっとした運動でも動悸や息切れが現れることがあります。

症状がないからこそ注意が必要

ここまで読んで、「どれも当てはまらないから自分は大丈夫」と思った方にこそお伝えしたいのですが、症状がないことは、血管が無事であることを意味しません。自覚症状のないまま動脈硬化、高血圧は静かに進みます。だからこそ、体感ではなく「測った数字」で判断することが大切なのです。

健康保険適用

当院は保険診療を主軸としたクリニックです

高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病は、早期発見・早期治療が大切です。健康診断で異常を指摘された方や、気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。


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高血圧を放置するとどうなる?

動脈硬化

高い圧力にさらされ続けた血管は、壁が傷つき、厚く硬くなっていきます。これが動脈硬化です。動脈硬化が進むと血管の内側が狭くなって血流が悪くなるうえ、硬い血管のせいで血圧はさらに上がるという悪循環に陥ります。以下に挙げる病気は、いずれもこの動脈硬化が土台となって起こるものです。

脳卒中

高血圧は脳卒中の最大の危険因子です。脳の血管が破れる脳出血も、詰まる脳梗塞も、血圧が高いほど起こりやすくなります。脳卒中は命が助かっても、手足の麻痺や失語という言葉の障害などの後遺症が残ることが多く、介護が必要になる原因の上位を占める病気です。

心筋梗塞

心臓の筋肉に血液を送る冠動脈で動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞を起こします。心筋梗塞は突然死の原因にもなる、一刻を争う病気です。胸の痛みが出てから後悔しないために、血圧の管理はその何年も前から始めておく必要があります。

心不全

高い血圧に逆らって血液を送り出し続けるうちに、心臓の筋肉は厚くなり、やがて疲弊していきます。ポンプとしての機能が落ちてくると、少し動いただけで息が切れる、足がむくむ、横になると咳が出る、といった症状が現れます。これが心不全です。一度悪くなった心臓を元に戻すのは容易ではありません。

慢性腎臓病(CKD)

腎臓は、細い血管が球状に集まった「糸球体」というフィルターで血液をろ過している臓器で、高血圧の影響を非常に受けやすい場所です。高血圧が続くと腎臓の血管が傷んで機能が落ち(腎硬化症)、慢性腎臓病(CKD)へと進行します。腎機能が落ちると血圧はさらに上がりやすくなり、将来的に人工透析が必要になることもあります。

大動脈疾患

体の中心を走る最も太い動脈のことを大動脈と言います。壁の弱くなった部分がこぶ状にふくらむ「大動脈瘤」、壁が裂けてしまう「大動脈解離」は、破裂・進行すれば命に直結します。大動脈解離は突然の激しい胸や背中の痛みで発症することが多く、その背景にはたいてい長年の高血圧があります。

高血圧を改善する方法

減塩を心掛ける

目標は1日6g未満。とはいえ、いきなり6g未満を目指すのは大変ですから、続けられる工夫から始めましょう。麺類の汁は残す。しょうゆは「かける」より「つける」。みそ汁は1日1杯までにして具だくさんに。だしや香辛料、レモンなどの酸味をきかせれば、塩気が少なくても物足りなさはかなり軽減できます。

バランスの良い食事

野菜や果物に多く含まれるカリウムには、余分なナトリウムを尿中に排出する働きがあります。野菜・果物・魚・大豆製品を中心に、脂身の多い肉や揚げ物は控えめに。こうした食事パターンには降圧効果があることが確認されています。ただし、腎臓の悪い方はカリウムの摂取に制限が必要な場合がありますので、主治医に確認してください。

適度な運動

ウォーキングなどの有酸素運動を1日30分程度、できれば毎日行いましょう。「ややきつい」と感じるくらいの早歩きが目安です。まとめて30分でなくても、10分を3回に分けても構いません。通勤で一駅手前から歩く、エレベーターをやめて階段を使う、といった形で日常に組み込むと長続きしやすくなります。運動を習慣にすると血管が広がりやすくなり、収縮期血圧で5〜10mmHg前後の低下が期待できます。ただし、血圧が非常に高い方は運動を始める前に医師へ相談をしてください。

減量

肥満のある方にとっては、減量そのものが有効な降圧手段です。体重を1kg減らすと血圧はおよそ1mmHg下がるとされています。目標は、まず現在の体重の3〜5%減。急ぐ必要はありません。月1〜2kgのペースで十分です。

禁煙

タバコは血圧を上げるだけでなく、動脈硬化を強力に進めます。高血圧の治療をしながら喫煙を続けるのは、アクセルとブレーキを同時に踏むようなものです。自力での禁煙が難しければ、禁煙外来で薬の助けを借りるという選択肢もあります。

節酒

お酒は適量を守ることが大切です。目安は1日あたり、日本酒なら1合、ビールなら中びん1本、ワインならグラス2杯程度まで。女性はその半分程度が推奨されています。週に2日ほど、お酒を飲まない「休肝日」を設けるのもよい方法です。

十分な睡眠

睡眠不足が続くと交感神経の緊張が抜けず、本来血圧が下がるはずの夜間も高いままになってしまいます。6〜8時間を目安に、規則正しい睡眠を心掛けましょう。大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まっていると指摘されたことのある方は、睡眠時無呼吸症候群が高血圧に関わっている可能性もあるため、一度病院で検査を受けることをおすすめします。

ストレス管理

ストレスをゼロにすることはできませんが、ため込まない工夫はできます。趣味の時間を持つ、ゆっくり湯船につかる、深呼吸をする、誰かに話を聞いてもらう——自分なりの発散方法をいくつか持っておくと、ずいぶん違うものです。休養も治療のうち、と考えてください。

高血圧の治療

生活習慣の改善

高血圧治療の土台は、あくまで生活習慣の改善です。軽症であれば、減塩や減量だけで目標値まで下がることも少なくありません。そして、薬物治療が始まった後も生活習慣の改善は続ける必要があります。薬はあくまで血圧を「下げる」ものであって、原因を治すものではないからです。

降圧薬の種類

降圧薬にはいくつかのタイプがあります。血管を広げるカルシウム拮抗薬、血圧を上げるホルモンの働きを抑えるARBやACE阻害薬、余分な塩分と水分を尿として出す利尿薬、心臓の働きを穏やかにするβ遮断薬などが代表的です。どの薬を選ぶかは、年齢や合併症の有無、血圧のタイプによって決まります。1種類で足りなければ、少量ずつ組み合わせて使うこともよくあります。

薬物治療が必要になるケース

生活習慣を数か月見直しても目標まで下がらない場合や、最初から血圧が非常に高い場合、糖尿病や腎臓病などを合併していて危険性が高い場合には、薬物治療を検討します。

「一度薬を飲み始めたらやめられなくなるので困る」と考える方が時々いらっしゃいますが、決してそうではありません。血管が傷んでしまう前に数字を下げておくことこそ、将来の脳卒中や心筋梗塞を防ぐいちばん確実な方法なのです。

治療を継続する重要性

降圧薬で血圧が下がると、「治ったのだから、もうやめてもいいのでは」と思いたくなります。しかし、薬をやめれば血圧はたいてい元に戻ります。自己判断での中断は、血圧の急な上昇を招くこともあり危険です。減量や減塩がうまくいけば薬を減らせる場合もありますから、変更は必ず主治医と相談しながら進めてください。

健康保険適用

当院は保険診療を主軸としたクリニックです

高血圧は自覚症状がないまま進行することも多く、放置すると脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性があります。健康診断で血圧の高さを指摘された方は、お早めにご相談ください。


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こんな方は早めに受診しましょう

次のいずれかに当てはまる方は、症状がなくても一度受診されることをおすすめします。

  • 健康診断や人間ドックで高血圧を指摘された
  • 家庭で測った血圧が135/85mmHg以上の日が続いている
  • 頭痛やめまい、動悸などの症状がある
  • 糖尿病や脂質異常症、腎臓病を合併している
  • ご家族に高血圧や脳卒中・心筋梗塞になった方がいる

繰り返しになりますが、高血圧は症状が出てからでは遅い病気です。

高血圧に関するよくある質問(Q&A)

Q. 高血圧は自然に治りますか?
残念ながら、いったん高血圧と診断された方が、何もせずに正常へ戻ることはまれです。ただし、肥満や飲み過ぎといった明らかな原因があり、それをきちんと是正できた場合には、薬を使わずに正常範囲を保てるようになる方もいます。「放置」と「生活を変えて経過をみる」ことは別物です。
Q. 高血圧は何科を受診すればいいですか?
まずは内科(一般内科)で構いません。かかりつけ医がいる方はそちらへどうぞ。薬を使っても血圧が下がりにくい場合や、二次性高血圧が疑われる場合には、循環器内科や高血圧を専門とする外来を紹介してもらえます。
Q. 血圧はいつ測るのがよいですか?
朝と夜の2回が基本です。朝は起床後1時間以内に、トイレを済ませ、朝食や薬をのむ前に。夜は寝る前に測ります。いずれも椅子に座って1〜2分安静にしてから測ってください。数値は測るたびに変わりますが、一喜一憂する必要はありません。記録を続けて、平均でみることが大切です。
Q. 薬は一生飲み続けますか?
必ずしもそうとは限りません。減量や減塩がうまくいって血圧が安定すれば、薬を減らしたり中止できたりするケースもあります。ただし、中止後も血圧は再び上がってくることが多いため、測定と通院は続ける必要があります。「一生飲むのが嫌だから始めない」というのが、実はいちばんもったいない選択です。非常に効果が高いサプリメントと考えて健康のために飲み続けるという感覚が良いかもしれません。
Q. 高血圧でも運動して大丈夫ですか?
軽症から中等症の方で、医師から特に制限を受けていなければ、運動はむしろ治療の一環として推奨されます。ただし、180/110mmHgを超えるような重症の方や、心臓に病気のある方は、運動してよいか、どの程度までよいかを必ず主治医に確認してください。また、息をこらえて力む種類の筋力トレーニングは血圧を急上昇させるため、注意が必要です。

まとめ

高血圧は、自覚症状がほとんどないまま血管を傷め続け、脳卒中や心筋梗塞、腎不全といった重大な病気につながる生活習慣病です。

幸いなことに、原因の多くは塩分・肥満・運動不足・飲酒・喫煙といった、自分の手で変えられるものです。減塩と運動、減量を柱に生活を整え、それでも下がらなければ薬の力を借りる。この当たり前の積み重ねが、10年後、20年後のあなたの血管を守ります。

健康診断で指摘を受けたら、症状がなくても、まず一度受診してみてください。血圧計をひとつ用意して、今夜から測り始める。それが最初の、そして何より大切な一歩です。

【データ出典・参考文献】

  • Front Sports Act Living. 2022 Feb 17;4.
  • Hypertension. 2003 Nov;42(5):878–84.
  • 高血圧管理・治療ガイドライン 2025

この記事の監修・執筆医

この記事の監修・執筆:医療法人社団涼美会 理事長 関口知秀医師

医療法人社団涼美会 理事長

関口 知秀

高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を幅広く診療しています。
患者さま一人ひとりの症状や生活背景に寄り添い、わかりやすい説明と丁寧な診療を心がけています。
新宿・渋谷の3拠点にて、土日祝日や夜間も、安心して受診いただける医療の提供に努めています。

※本ページはれいわクリニックの医師が監修しています。


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