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脂肪腫の種類と特徴、脂肪腫の症状と注意すべき兆候、治療後のケアと再発予防策

脂肪腫とは

脂肪腫とは、皮下の脂肪細胞が増殖して形成される良性の腫瘍です。通常は痛みがなく柔らかい腫瘤として現れますが、まれに大きくなり日常生活に支障をきたす場合もあります。ここでは、実際に脂肪腫とはどのようなものなのかを説明していきます。

脂肪腫の特徴

脂肪腫(しぼうしゅ)とは、脂肪細胞が異常に増殖してできる良性の腫瘍のことです。主に皮膚のすぐ下(皮下組織)にでき、柔らかく、指で押すと動くしこりとして触れることができるのが特徴です。
特徴を整理すると、

  • ●発生場所:背中、肩、首、腕、太ももなど脂肪の多い部位に多い
  • ※それ以外にも、胸の谷間の部分や下着などが接触する部位にできる場合も多いです。
  • ●性質:良性(がんではない)であり、通常は痛みがないです
  • ●大きさ:数センチから10センチ以上になることもあり、個人差があります
  • ●成長速度:ゆっくり成長するのが一般的ですが、稀に急に大きくなることもあります
  • ●原因:はっきりした原因は不明ですが、遺伝や外傷が関係する可能性も指摘されています
  • ※つまり、特定の人ではなく、誰にでもできる良性の腫瘍です。

通常は緊急の治療を必要としませんが、急に大きくなったり、痛みを伴う場合は注意が必要であり、診察や検査が勧められます。何かしこりがある場合には、お気軽に当院までご連絡ください。

脂肪腫の原因と発生メカニズム

脂肪腫のハッキリとした現状では特定できていません。しかし、いくつかの要因が脂肪腫に関与していることは分かっています。ここでは、その要因と脂肪腫の発生メカニズムをご紹介します。

脂肪腫の原因

脂肪腫にはいくつかの要因が関与していると考えられています。ここでは、その代表的なものを挙げていきます。

●遺伝的要因 家族に脂肪腫を持つ人がいる場合、発生しやすい可能性が高いと考えられています(家族性脂肪腫症)。

●遺伝的要因 家族に脂肪腫を持つ人がいる場合、発生しやすい可能性が高いと考えられています(家族性脂肪腫症)。

●外傷・刺激 軽い打撲や圧迫など皮下組織へのダメージがきっかけで、脂肪細胞が異常増殖する場合があるとする説もあります。ですので、締め付けのきつい下着や洋服なども原因の1つとなりやすいので気を付けましょう。

●年齢と性別 30〜60歳の成人に多く見られ、男女差はあまりありませんが、一部の研究では男性にやや多いとする報告もあります。

通常は緊急の治療を必要としませんが、急に大きくなったり、痛みを伴う場合は注意が必要であり、診察や検査が勧められます。何かしこりがある場合には、お気軽に当院までご連絡ください。

年齢と性別
30〜60歳の成人に多く見られ、男女差はあまりありませんが、一部の研究では男性にやや多いとする報告もあります。

発生メカニズム

脂肪腫の発生には次のようなプロセスが関わっていると考えられています。

●局所(さまざまな部位)の脂肪細胞が過剰に増殖する 通常の脂肪組織とは異なり、細胞分裂が抑制されず、緩やかに増え続けます。どこの部分という特定はできず、一人ひとり違います。

●線維組織や血管が巻き込まれることもある 脂肪だけでなく、まれに線維成分や血管成分が混じる「線維脂肪腫」「血管脂肪腫」などのバリエーションも発生します。

●局所的(さまざまな部位)の脂肪細胞の変異 ごく一部では、脂肪細胞自体に軽微な遺伝子変異(たとえばHMGA2遺伝子の異常)
が確認されたケースもあり、遺伝子レベルの異常が関与している可能性も指摘されています。

脂肪腫の種類と特徴

脂肪腫にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が少しずつ異なります。
単純脂肪腫(最も一般的)

  • ●特徴:やわらかく、弾力があり、皮膚の下を動かすことができる。痛みはない脂肪腫です。
  • ※多くの患者さまはこの脂肪腫で外来されています。
  • ●成分:ほぼ純粋な脂肪細胞で構成されています。
  • ●発生部位:背中、肩、首、腕、太ももなど、脂肪が多い場所にできやすいことが特徴ですが、中には変わった部位にできる方もいらっしゃいます(女性ですと胸の谷間や胸とお腹の境目、男性では鼠径部などにできるときもあります)。

 

線維脂肪腫(ファイブロリポーマ)

●特徴:単純脂肪腫よりもやや硬い手触り。線維成分(コラーゲン繊維)が多く混じっています。
●成分:脂肪組織と線維組織の混合でできているため、単純脂肪腫よりもしっかりと隆起し触診や自分の手で触れても分かりやすいのが特徴です。
●発生部位:体中どこでもできますが、特に動きの多い部位(肩、首)にできやすいです。

血管脂肪腫(アンギオリポーマ)

●特徴:アンギオという言葉は元々「血管」という意味から派生した言葉です。そのため、血管成分が豊富に含まれており、押すと痛みを伴うことがあります。
●成分:脂肪組織+血管組織で構成されています。
●発生部位:特に腕や脚にできることが多いですが、それはその部位に表面上に出ている血管が多いからです。

筋肉内脂肪腫(筋間脂肪腫、インターマスキュラーリポーマ)

●特徴:筋肉の内部や間に発生し、皮膚表面からは分かりにくい場合もあります。比較的大きくなりやすいのが特徴です。
●成分:脂肪組織が筋肉層に入り込んで作られる脂肪腫です。
●発生部位:主に太もも、肩、背中などにできやすいです。

多発性脂肪腫(家族性脂肪腫症)

●特徴:体のあちこちに複数の脂肪腫ができます。遺伝的要素が強い脂肪腫です。
●成分:通常は単純脂肪腫と同じです。
●発生部位:全身に散発的にできるため、特定するのは難しいです。

軟骨脂肪腫・骨脂肪腫

※稀な脂肪腫ですので、ほとんどの方にこの脂肪腫は当てはまらないでしょう。
●特徴:脂肪組織の中に軟骨組織や骨組織が混ざっている非常に稀な脂肪腫です。脂肪腫は、頻度が高く1000人に1人以上が罹患するとされています。
※軟部腫瘍全体では、年間約3.5人/10万人の発生率が報告されています。
●成分:脂肪+軟骨または骨で構成されています。
●発生部位:特定できませんが、深部組織にできることが多いです。

脂肪腫の症状と注意すべき兆候

ここでは、一般的な脂肪腫の症状と注意すべき兆候をお伝えいたします。当院では、脂肪腫の症例も多く扱っている医師がおりますので、これを良い機会にぜひ受信をお勧めいたします。

脂肪腫の一般的な症状

●柔らかいしこりができる → 手で触るとやわらかく、ゴムのような感触。押すと少し動くことが多い。
●痛みがない → 通常は無痛。ただし、神経を圧迫したり、血管を巻き込むタイプでは痛みを感じることがある。
●成長は非常にゆっくり → 数年かけて少しずつ大きくなる。急激な変化は通常みられない。
※急激とは3日間〜1週間単位で比較して見るといいでしょう。●大きさは数センチから10センチ以上に及ぶこともある → 放置しても特に支障がないこともあるが、場所によっては違和感や圧迫感が出る。
●皮膚の色や質感に大きな変化はない → 通常、皮膚の上から見ても色は変わらず、ただしこりだけが存在する。

注意すべき兆候(要医療機関受診)

次のような変化が見られた場合は、脂肪腫以外の可能性(特に悪性腫瘍=脂肪肉腫など)を疑い、早めに受診することをお願いいたします。
●急速に大きくなる →脂肪腫は通常、ゆっくり成長します。急激な拡大は異常です。
●強い痛みが出る →血管や神経が巻き込まれた場合もあるが、悪性化や別の腫瘍の可能性も考慮する必要がある。
●硬くなり、動きにくくなる →良性脂肪腫は通常やわらかく可動性があります。硬く固定されている場合は要注意。
●皮膚に変色(赤み、紫色)や潰瘍ができる →皮膚に炎症や壊死の徴候が見られた場合はすぐに診察が必要です。当院までできるだけ早めにご連絡をお願いします。
●しびれや感覚異常が現れる →神経圧迫による症状が出る場合は、腫瘍の深部浸潤やサイズ拡大が疑われます。
●全身症状(発熱、体重減少など)がある →全身性の異常が出た場合、脂肪腫単独では説明できないため、速やかに精密検査が必要です。
ただ、一般の方では判断しにくい場合が多いので、違和感や気になる部位がある場合にはできるだけ早めの受診をお願いいたします。

脂肪腫と間違いやすい悪性腫瘍

悪性腫瘍の中には見た目など脂肪腫とかなり類似しているものもあります。ここでは、脂肪腫と間違えやすい、特に注意が必要な悪性腫瘍を挙げていきます。 ※ただし、悪性腫瘍は稀ですので、ここではその発生率なども記述しておきます。

脂肪肉腫(Liposarcoma)

●最も脂肪腫と間違われやすい悪性腫瘍であり、発生率:年間約0.76人/10万人
●早期は柔らかく、脂肪腫に似た触感を持つことがあり、見た目だけでは区別が困難な腫瘍です。
●特に「高分化型脂肪肉腫」は脂肪腫と非常によく似ていますが、急激な増大、硬さ、皮膚固定、痛みが出てくることが特徴です。
●MRIや生検が不可欠で、確定診断を要します。

平滑筋肉腫(Leiomyosarcoma)

●筋肉の細胞由来の悪性腫瘍で、深部の脂肪組織や筋肉内にできるため、脂肪腫と誤認されることがあります。発生率:年間約0.94人/10万人
●硬く、比較的速いスピードで大きくなりやすい腫瘍です。
●深部にできる場合は皮膚上から区別がつきにくく、大きさと成長スピードが判断材料となります。

悪性末梢神経鞘腫(Malignant Peripheral Nerve Sheath Tumor, MPNST)

●神経に沿って発生する悪性腫瘍です。発生率:年間約0.58人/10万人
●神経に由来しているため、脂肪腫に似た柔らかさを持ちながらしびれや運動障害を引き起こすことがあります。
●神経症状の有無が重要な手がかりになります。

デスモイド型線維腫(Desmoid Tumor)

●繊維組織由来の腫瘍で、局所侵襲性が高いが転移はしない性質を持ちます(中間型腫瘍)。発生率:年間約0.3~0.5人/10万人
●見た目は脂肪腫に似る場合がありますが、硬く、周囲組織に深く浸潤していくのが特徴の悪性腫瘍です。
●手術しても再発しやすいため、治療方針が脂肪腫とは大きく異なります。

血管肉腫(Angiosarcoma)

●血管内皮由来の悪性腫瘍です。発生率:年間約0.18人/10万人
●皮膚に近い場所にできると、脂肪腫のような腫れに見えることがあります。
●ただし、赤紫色や血管拡張を伴うことが多く、視覚的にも違和感を覚えることがあり目立ちやすいです。
悪性腫瘍といっても、かなり稀でありその発生率は限りなく少ないです。また、悪性腫瘍といっても、他の疾患と同じように早期発見・早期治療がカギになる腫瘍ばかりです。何か気になる方は、この際ぜひ当院までご連絡ください。

診断方法
脂肪腫(良性)と脂肪肉腫(悪性)を正確に見分けるには、見た目や触診だけでは不十分であり、医療機関での専門的な検査が必要です。自己判断せずに、何かある場合には気兼ねなくお尋ねください。
※患者さまの症状により診断や検査方法は異なります。

問診と視診・触診

問診:腫瘍の出現時期、成長速度、痛みの有無、全身症状(体重減少・発熱)などを確認します。
視診・触診
脂肪腫:柔らかい、可動性がある、成長が遅いなど
脂肪肉腫:硬い、固定され動きにくい、急速に大きくなることが多い
※ただし、これだけで確定診断はできません。
画像診断(精密検査)
超音波検査(エコー)
●脂肪腫:均一な内部構造で、境界がはっきりしている
●脂肪肉腫:内部に不均一なエコー像(固い部分と柔らかい部分の混在)、境界が不明瞭なことがある
※簡易的かつ痛みがないため、最初の検査に選ばれることが多いです。

MRI検査
●最も信頼性の高い画像診断法です。
●脂肪腫:脂肪に特有の信号パターン(T1強調像で高信号)で、均一な構造を持つ
●脂肪肉腫:脂肪以外の成分(線維、軟部組織)が混じり、信号が不均一、内部に隔壁構造や血流増加像が見られる

CT検査
●骨や肺転移の有無を確認する目的で行われることが多いです
●軟部組織の性状把握はMRIの方が優れていますが、骨浸潤を評価するにはCTが有効です
●触診、視診での簡易診断方法
●画像診断(超音波検査、MRI、CTなど)の紹介とそれぞれの利点
●生検(組織診)について簡単に解説
脂肪腫の治療法とその選択基準
脂肪腫の治療法は、症状の有無、大きさ、場所、患者の希望などに応じて選択されます。当院でも、患者さまひとりひとりに合わせた治療方法を提案させていただきます。

経過観察(無治療)
対象:
・小さく、痛みや不快感がない
・成長が遅く、生活に支障がない
・悪性が疑われない明確な脂肪腫
メリット:
・身体への負担が少ない
・不必要な手術を避けられる

注意点:
・定期的な経過観察(視診・触診・必要に応じてMRI)が必要になります
外科的切除(摘出手術)
※当院では外科手術の症例も多く、経験豊富な医師が担当いたします。

対象:
・見た目や触感に異常(急成長・硬化)
・痛みがある、神経を圧迫している
・サイズが大きい(5~10cm以上が目安)
・患者様が除去を強く希望している場合

方法:
・局所麻酔または全身麻酔下での腫瘍切除
・筋層や神経付近の場合は慎重に切除

メリット:
・再発の可能性が低い(完全切除の場合)
・診断と治療を同時に行える(摘出後に病理検査を行う)

注意点:
・部位によっては、傷痕が残る可能性がある
※現在の手術痕は部位にもよりますが、目立たないことも多いです。
・麻酔や感染リスクがある
※当院ではアフターケアもしっかりと行っていますので、治療後に何かあれば気兼ねなく担当医にお尋ねください。
治療後のケアと再発予防策
脂肪腫の治療後(特に手術後)のケアや、再発を防ぐためのポイントは、傷口の管理、感染予防、生活習慣の見直しが中心です。
治療後のケア

(1) 傷口の管理
●清潔保持: 傷口に細菌が入らないよう、手洗い・シャワー時の注意が必要です。医師の指示が
あるまでは入浴や温泉は避けましょう。
●ガーゼや絆創膏の交換: 通常は1日1回程度、医師の指導に従い清潔に交換しましょう。患者さまの体調に合わせて来院していただく場合もあります。
●縫合糸の管理: 吸収糸でなければ術後約1週間〜10日で抜糸を行います。
●腫れや内出血: 数日〜1週間程度で軽快するのが一般的ですが、患者さまの治療によって長引く場合は再診を行う場合もあります。

(2) 痛みと腫れへの対応
●軽い痛み: 処方された鎮痛薬を適宜使用いたします。痛みが強まる場合は感染や再出血の可能性もあります。
●腫れのケア: 冷却(アイスパック)を術後24〜48時間行うと、腫れを抑えやすいです。アイスパックは1回15分(15分以上は止めてください)程度を目安にして1日3回程度行います。

(3) 日常生活の注意点
●重いものを持たない: 術後数日は患部に負担をかけないようにしましょう。
●激しい運動は避ける: 傷口が開くリスクがあるため、少なくとも1〜2週間は安静にし傷口に負担をかけず、体調を整えるようにしましょう。

再発予防策

脂肪腫は完全に切除すれば再発は少ないですが、以下の点を意識すると予防や早期発見につながります。
(1) 定期的な自己チェック
・元あった場所や周囲に再びしこりができていないか確認してみましょう。
・急激に大きくなる、硬くなる、痛みを伴う場合は早めに当院までご連絡をお願いいたします。
(2) 定期健診・経過観察
・多発性脂肪腫症(家族性)の場合や、脂肪肉腫との識別が必要なケースでは、MRIなどによる画像診断を定期的に行うことをお勧めいたします。
(3) 生活習慣の見直し(補助的)
・バランスの取れた食事・適度な運動: 脂肪腫の直接的な原因ではないものの、脂肪組織の過剰な形成を防ぐという点では有益です。
・肥満の改善: 脂肪腫自体は肥満が原因ではありませんが、発見が遅れやすくなるため、体重管理は重要です。

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