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皮膚科

【下書き】蕁麻疹(じんましん)とは?原因・症状・治療・予防をやさしく解説

はじめに

突然、皮膚に赤いブツブツやかゆみが出てきて、しばらくすると消えてしまう。

このような症状が「蕁麻疹(じんましん)」です。原因は食べ物や薬、ストレス、温度変化などさまざまで、はっきり特定できないことも珍しくありません。この記事では、蕁麻疹のしくみや種類、治療法、予防のポイントをわかりやすく解説します。

蕁麻疹(じんましん)とは

蕁麻疹とは、皮膚の一部が急に赤く腫れ(膨疹:ぼうしん)、かゆみを伴う皮膚疾患のことです。

皮膚の一部が一時的にふくらみ、赤みやかゆみを伴う症状(「膨疹(ぼうしん)」とも言われます)が、数十分から数時間で自然に消えるのが特徴で、跡を残さず治まります。

この症状は、皮膚の表面近くにある毛細血管が一時的に広がり、血漿(けっしょう)が外へ漏れ出すことで起こります。

その原因となるのが、体内で放出されるヒスタミンという物質です。ヒスタミンはアレルギー反応などの際に分泌され、かゆみや腫れを引き起こします。

蕁麻疹(じんましん)は小さなお子さまから高齢者まで誰でも発症し、日本人のおよそ20%が一生のうちに一度は経験するといわれる、非常に身近な皮膚のトラブルです。

※参照URL:https://www.aad.org/public/diseases/a-z/hives-overview
※参照URL:https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/2015/153052/201511001A/201511001A0003.pdf

蕁麻疹の主な症状

蕁麻疹の典型的な症状は、膨疹(ぼうしん)とよばれる突然出るかゆみと赤みが一般的です。

膨疹(ぼうしん)は刺激を与えてしまうと、地図のように広がることもあり、体のどの部分にも出る可能性があります。

一見虫刺されに似ていますが、虫刺されと違い数時間後には跡形もなく消えて無くなるのが蕁麻疹(じんましん)の特徴です。

主な症状は以下の通りです。

  • 赤みを伴うブツブツ(膨疹)
  • 強いかゆみ(夜間や体温上昇で悪化)
  • 出たり消えたりを繰り返す
  • 腫れが大きくなると痛みを伴うことも

重症の場合、唇(くちびる)やまぶた、喉(のど)などが腫れる「血管性浮腫(けっかんせいふしゅ)」を伴うことがあります。

特に喉の奥が腫れると呼吸が苦しくなることがあり、アナフィラキシー反応(※1)を起こす危険があるため注意が必要です。

※1:アナフィラキシー反応は、アレルギーの中でも最も重い全身性アレルギー反応です。体の免疫が特定の物質に強く反応し、全身に急激で重篤なアレルギー症状が起こるため、緊急の医療対応が必要な状態です。

蕁麻疹の種類と特徴

蕁麻疹にはいくつかの種類があり、原因や発症のきっかけによって分類されます。

急性蕁麻疹

発症から6週間以内に治るタイプの蕁麻疹(じんましん)であり、食べ物や薬、感染、ストレスなど、明確な原因がある場合が多いです。

例えば、エビ・カニ・卵・小麦・薬剤(抗生物質、鎮痛薬)などが代表的です。発症から数日で治ることが多いですが、再発を繰り返すこともあります。

慢性蕁麻疹

6週間以上続くタイプの蕁麻疹(じんましん)であり、原因がはっきりしないことがほとんどです。

免疫(めんえき)の異常や自律神経(じりつしんけい)の乱れ、胃腸の不調、ストレスなどが関与していると考えられています。

毎日または断続的に発疹(ほっしん)(※1)が出るため、精神的にも負担が大きくなります。

※1:発疹(ほっしん)とは医療的には「皮膚に出る目に見える変化」を表します。例えば、赤くなる、盛り上がる、かさぶたになる、白い斑点が出るなど、さまざまな見た目の変化がこれに含まれます。

  • 物理的蕁麻疹

    外からの刺激で起こるタイプの蕁麻疹(じんましん)です。日常的な動作や生活習慣で起こるため、注意が必要です。

  • 機械性蕁麻疹(きかいせいじんましん):肌をひっかく、ベルトなどで圧迫される場合に起こりやすいです。 
  • 寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん):冷気や冷水に触れる、寒い場所から暖かい場所への移動後に起こりやすいです。 
  • 温熱蕁麻疹(おんねつじんましん):熱いお湯や運動で体温が上がると出るため、入浴後や部活やトレーニング後に出やすいです。 
  • 日光蕁麻疹(にっこうじんましん):紫外線に反応するため、晴れた日や日の光のよく当たる場所などに行くと起こりやすいです。 
  • 水蕁麻疹(みずじんましん):水に触れるだけで発症します。非常にまれなので、日本人ではかなり少ない蕁麻疹(じんましん)です。入浴できないなど日常生活に困難を生じさせるため、かなりやっかいです。 

 

コリン性蕁麻疹

 

運動、入浴、緊張などで体温が上がり、汗をかくと発症する蕁麻疹(じんましん)です。小さな赤い発疹(ほっしん)が全身に出て、チクチクしたかゆみを伴うのが特徴です。


また、一般的な蕁麻疹(じんましん)とは違い、10〜30代の若年者に多く見られます。

 

温熱蕁麻疹(おんねつじんましん)とよく似ていますので、その違いもご紹介します。

 

比較項目 コリン性蕁麻疹 温熱性蕁麻疹
原因 発汗刺激(アセチルコリン反応) 熱刺激そのもの(皮膚局所)
誘因 運動・入浴・緊張・辛い食事 熱い物・お湯・ドライヤー・暖房
発疹の特徴 小さく密集した丘疹(1〜3mm) 大きめの膨疹(数mm〜数cm)
出る場所 全身(特に上半身) 熱が当たった局所のみ
かゆみの性質 チクチク・ピリピリ ヒリヒリ・焼けるような
発汗との関係 発汗と深く関係 無関係
持続時間 数十分〜1時間 数分〜1時間
好発年齢 若年層(10〜30代) 幅広い年齢
主な治療 抗ヒスタミン薬・発汗訓練 抗ヒスタミン薬・熱刺激回避

 

アレルギー性蕁麻疹

 

食べ物や薬、昆虫の毒などに対して免疫が過剰反応して起こります。

 

食後すぐに発症し、重症の場合は呼吸困難や血圧低下を伴うアナフィラキシーになることもあります。

特に、呼吸困難や意識障害を伴う場合は緊急対応が必要です。エピネフリン(アドレナリン)注射を使用し、すぐに救急搬送します。

 

原因と誘発因子

 

蕁麻疹の場合、ほとんどのケースはいくつかの要因が重なって発症します。

主な誘因物質には以下があります。

  • 食品(卵、乳製品、魚介類、ナッツ、小麦など)

※このほかにも様々な食べ物があります。そのため、アレルギーのある食べ物の取り扱いには十分注意してください。

 

  • 薬剤(抗生物質、解熱鎮痛薬、降圧薬など) 
  • 感染症(風邪、胃腸炎、扁桃炎、虫歯、ピロリ菌感染) 
  • 温度差(寒暖差や発汗) 
  • 精神的ストレスや睡眠不足

※最近では、ストレスや過労による蕁麻疹の患者さまも増えてきています。毎日忙しいと思いますが、休息が取れるときにはゆっくりと休むようにしてください。

 

  • ホルモンバランスの変化(生理前、更年期など) 
  • 自己免疫反応(慢性蕁麻疹の一部) 

また、ピロリ菌除菌後に慢性蕁麻疹が改善するケースも報告されており、胃腸の状態との関係も注目されています。

 

診断方法

 

皮膚科では、まず問診で症状の出方や時間帯、誘因を詳しく確認いたします。
 

例えば、「食後に出るか」「特定の薬を飲んだ後か」「汗をかいた時か」など、生活習慣の中にヒントが隠れています。

 

当院でも医師や医療スタッフがヒアリングを行います。そのため、診察の前に事前に生活習慣やルーティンな仕事などを伝えられるように整理しておくといいでしょう。

 

主な診断方法は以下の通りです。

  • 視診:皮膚の発疹の形・分布・持続時間を確認 
  • 血液検査:アレルギー反応(IgE)、炎症の有無、自己抗体など 
  • アレルギー検査:RAST検査、皮膚プリックテストなど 
  • ピロリ菌検査:慢性蕁麻疹では有用なこともある 

慢性蕁麻疹では原因が見つからないことが多く、約7割が「特発性(原因不明)」といわれています。

 

治療方法

 

当院では、一人ひとりの患者さまに合わせた治療を行います。そのため、全てのかたが同じ治療をするわけではないことをご了承ください。

 

急性蕁麻疹

  • 抗ヒスタミン薬が第一選択です。抗ヒスタミン薬はかゆみと腫れを抑える効果があります。眠気が出ない薬もご用意していますので、仕事や学校などにも支障なく生活ができます。 
  • 原因が食べ物や薬の場合は、それを避けることが重要です。そのため、食事内容や食べた物などを事前に覚えておくかメモを取っておくようにしてください。 
  • 症状が強い場合や全身に広がる場合は、短期間のステロイド薬を併用する場合もあります。医師の指示により治療をしますので、指示通りの用法や容量を守れば、心配なく使用できます。

 

慢性蕁麻疹

  • 抗ヒスタミン薬を毎日続けて服用し、症状をコントロールします。 
  • 効果が不十分な場合:
     - 抗ロイコトリエン薬(アレルギー反応の抑制)
     - 抗IgE抗体薬(オマリズマブ)
     - 免疫抑制薬(シクロスポリンなど) 

薬だけでなく、生活リズムの改善やストレスケアも非常に大切です。医師や医療スタッフから伝えられるアドバイスは忠実に行ってみてください。

 

物理的・コリン性蕁麻疹

  • 原因となる刺激(冷気・摩擦・温度上昇)を避ける 
  • 運動や入浴前に抗ヒスタミン薬を服用することで予防できる場合もあります。

 

※生活習慣や仕事などで、事情がある方はその旨を医師や医療スタッフにお伝えください。

 

重症例(アナフィラキシー)

 

蕁麻疹(じんましん)の中でも緊急を要する治療が必要です。特に、アナフィラキシーショックは、起こってから治療に入るまでの時間が勝負になります(30分以内)。

そのため、当院に来る前にまずは救急搬送をお願いいたします。

その後のケア(1日後や2日後)は当院にて、これからの治療内容や日常生活を送るうえでの注意点などをお話します。

救急搬送された場合には、その旨を当院までお伝えください。

 

日常生活でのケア・予防法または放置した場合のリスク

 

蕁麻疹を悪化させないために、日常でできる工夫も多くあります。

  • 原因が分かっている場合は、その食品・薬を避ける 
  • アルコールや香辛料(こうしんりょう)など、血流を促進するものを控える

※飲酒や刺激物の多い料理(辛い料理など)は控えるようにしましょう。

 

  • ストレスや疲労をためない(睡眠を十分にとる) 
  • 熱すぎるお風呂を避け、ぬるめのお湯に入る 
  • 通気性の良い衣服を着る

※冬になりますのでできるだけ、コットン製の下着や衣服を身に着けることをおススメいたします。

 

  • 肌を強くこすらない 
  • 規則正しい食生活で腸内環境を整える 

また、来院のために、日記をつけて「発症した時間・食事内容・体調」を記録しておくと、原因特定の助けになります。

 

放置した場合のリスク

 

蕁麻疹を軽く見て放置すると、慢性化して数ヶ月~数年続くことがあります。

 

また、かゆみや不眠が続き、ストレスによってさらに悪化するという悪循環に陥ることもあります。

 

さらに、アナフィラキシーショックの場合は生命に関わる危険があるため、症状が強いときは自己判断せず医療機関を受診しましょう。

 

以下に、放置した場合の予測をまとめましたので、注意してください。

  • 一見軽く見えるが、慢性化して数ヶ月〜数年続く場合がある 
  • 睡眠障害やストレス増加など生活の質(QOL)低下 
  • アレルギー体質や自己免疫性疾患との関連も報告されている 

 

病院を受診すべきサイン

次のような場合は、皮膚科または内科を早めに受診しましょう。

  • 発疹が6週間以上続く

※2週間以上続く際には、来院する準備をしてください。

 

  • かゆみが強く、眠れない

※かゆみは生活のQOLを著しく(いちじるしく)低下させます。そのため、お早めのご来院をお願いいたします。

 

  • のどや唇が腫れる、呼吸が苦しい 
  • 発熱(はつねつ)やだるさを伴う 
  • 抗ヒスタミン薬を飲んでも改善しない 

上記のような場合には、できるだけ早く受診するようにお願いいたします。適切な治療を行えば、以前の生活に早く戻ることができます。

 

まとめ

 

蕁麻疹は、皮膚の血管が一時的に拡張し、ヒスタミンが放出されて起こる皮膚疾患です。

 

多くの場合は数時間で自然に治まりますが、慢性化すると数ヶ月以上続くこともあります。

 

抗ヒスタミン薬による治療が基本であり、生活リズムの見直しやストレスケアも重要です。

 

もし呼吸が苦しくなる、唇が腫れるなどの症状がある場合は、すぐに病院を受診してください。

 

正しい知識と適切な対応で、蕁麻疹は十分にコントロールできる疾患です。まずは不安がらずに当院までお越しください。

 

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