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泌尿器科・皮膚科・形成外科 新宿新南口徒歩30秒の新宿新南口れいわクリニック

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ほくろ(母斑細胞母斑:ぼはんさいぼうぼはん)

ほくろは、皮膚にできる黒や茶色の小さな斑点で、メラニン色素を作る細胞が集まったものです。多くは無害ですが、まれに悪性の可能性もあるため、大きさの変化や不規則な形状には注意が必要です。美容面では、チャームポイントとされることもあれば、除去を希望する人もいます。医療機関では、レーザーや切除手術による除去が可能です。気になる方はぜひ当院までご相談ください。

はじめに

ここでは、一般的に知られている「ほくろ」とはどのようなものなのか、医学的に説明していきたいと思います。

ほくろとはメラニン細胞の集まり

ほくろは、皮膚にできる黒や茶色の小さな斑点で、メラニン色素を作る細胞(メラノサイト)が集まってできたものです。「メラニン色素」とは、皮膚、髪、目の色を決める黒や茶色の色素のことです。

メラニン色素は紫外線から体を守る役割があり、皮膚の最下層にある「メラノサイト」(色素細胞)で作られます。日焼けすると肌が黒くなるのは、メラニンが紫外線を吸収し、細胞を保護するためです。

ですので、ほくろができるのはあなたの身体を有害なものから防御するためのものであり、実際には悪いものではありません。

大きさや形はさまざまで、生まれつきあるもの(先天性)と、成長とともにできるもの(後天性)があります。しかし、多くのほくろは無害ですが、まれにがん(悪性黒色腫:あくせいこくしょくしゅ)のリスクがあるため、大きさや形が急に変わった場合は注意が必要です。

記事の目的(健康管理のための知識提供)

この記事では、ほくろとはどのようなもので、どうやって作られるのか、その種類や仕組みなどをお伝えしたいと考えています。最近では、美容の観点からほくろの切除を希望される方も多くなってきています。

また、ほくろの中には、稀にですががん(悪性黒色腫)に変化するものも存在します。「皮膚がんならば、その部分を切除すればいいんじゃないの?」と思われる方も多いと思います。

しかし、その種類によっては、予後(病気やケガの経過や回復の見込み)が悪いものや、私たちの身体の内部まで入り込んでいるもの、または皮膚がんからリンパ節(体中に張り巡らされている)にまで及び他に転移しやすいものな、どさまざまです。

そのため、ほくろは早期発見・早期治療がとても大切になってきます。「新宿新南口れいわクリニック」では、大学病院で経験を積んだ医師が一人ひとりの患者さまに合わせた治療を行っていきます。

当院では、レーザー治療や縫合治療までさまざまな治療方法をご用意しています。何かほくろのことで気になることがあれば、これを機会にお気軽にご相談ください。

ほくろの成り立ち

ほくろ(母斑細胞母斑)は、メラニン色素を作る細胞(メラノサイト)が局所的に増殖・集積することで発生し、以下のステップで形成されます。

1. メラノサイトの活性化

皮膚の最下層(基底層)にはメラノサイトという細胞が存在し、通常は紫外線の刺激を受けるとメラニン色素を生成し、肌を守る働きをします。しかし、以下の要因によってメラノサイトが過剰に増殖・活性化することがあります。

🌟紫外線(UV) → 紫外線を浴びるとメラニンの生成が促進され、色素沈着を引き起こす。日焼けはその典型的な例です。

🌟ホルモンの影響 → 思春期や妊娠期にはメラノサイトを刺激するホルモン(MSH)が増え、ほくろが増えやすくなる。

🌟遺伝的要因 → 家族に多くほくろがある場合、同じ傾向が見られることがある。

🌟皮膚の摩擦・刺激 → 衣服のこすれや傷の刺激で、メラノサイトが活性化することがある。

※脇の下やVIOラインなど、皮膚同士や下着との摩擦などにより黒ずむのはこれが原因です。

2. メラノサイトの異常増殖(母斑細胞化:ぼはんさいぼうか)

通常、メラノサイトは皮膚全体に均等に分布していますが、異常に増殖し、局所的に集まることで「母斑細胞(ぼはんさいぼう:ほくろのもと)」が形成されます。

この母斑細胞が以下のように分布することで、異なるタイプのほくろが生まれます。

🌟境界母斑(皮膚の基底層に形成) → 平らなほくろ

🌟複合母斑(表皮と真皮の間に存在) → わずかに盛り上がるほくろ

🌟真皮内母斑(皮膚の深い部分に存在) → しっかり盛り上がったほくろ

3. ほくろの成熟と変化

ほくろは時間とともに変化し、一般的には以下の経過をたどります。

🌟幼児期・思春期:増加しやすい
・ほくろは生まれつきあるもの(先天性)と、成長とともにできるもの(後天性)がある。
・思春期にはホルモンの影響でほくろが増えたり、大きくなったりする。

🌟成人期:安定する
・通常、ほくろの成長は20〜30代で落ち着く。
・ただし、紫外線や摩擦の影響で新しくできることもある。

🌟中高年期:変化が見られることも
・年齢とともに、ほくろが薄くなったり、盛り上がったりすることがある。
・まれに悪性化(メラノーマへの変異)するケースもあるため、変化には注意が必要。

ほくろの種類

一般的に誰でもあるほくろですが、その種類は意外と多いです。ここでは、良性(害のないほくろ)と悪性のほくろの種類に分けてお伝えしていきます。

良性のほくろ

ほくろ(母斑細胞母斑)は、皮膚にできる色素性の斑点で、以下のような種類があります。

●通常のほくろ(色素性母斑)
小さな黒や茶色の斑点で、平らなものや盛り上がったものがある。生まれつきのもの(先天性)と、成長とともにできるもの(後天性)がある。

●青色母斑(ブルーネバス)
青みがかったほくろで、皮膚の深い部分にメラニンが沈着している。>顔や手足によく見られる。

●スピッツ母斑(Spitz nevus)
赤みを帯びた小さなほくろで、子どもや若年層に多い。悪性黒色腫(メラノーマ)と見分けがつきにくい場合がある。

●扁平母斑(カフェオレ斑)
均一な薄茶色のシミのような形状。ほくろとは異なり、盛り上がることがない。

●巨大先天性母斑
生まれつき存在する大きなほくろで、直径が20cm以上になることもある。メラノーマに変化するリスクがあるため、注意が必要。

危険性のあるほくろ

悪性のほくろ(皮膚がん)の種類として、主に悪性黒色腫(メラノーマ)と基底細胞癌(きていさいぼうがん)が知られています。メラノーマは、メラニンを作る細胞(メラノサイト)ががん化したもので、進行が早く、転移しやすいのが特徴です。メラノーマには以下の4つの主なタイプがあります。

●末端黒子型メラノーマ(Acral Lentiginous Melanoma, ALM)
○手のひら、足の裏、爪の下にできることが多い。
○日本人などアジア系人種に多いタイプ。
○最初はシミのように見えるが、徐々に大きくなり、黒や青黒く変化する。

●表在拡大型メラノーマ(Superficial Spreading Melanoma, SSM)
○ほくろのような見た目で、徐々に広がる。
○最初は平らなシミのようだが、徐々に盛り上がる。
○体のどこにでもできるが、特に背中や脚に多い。

●結節型メラノーマ(Nodular Melanoma, NM)
○すぐに盛り上がるタイプのメラノーマで、急速に成長する。
○色は黒や青黒いことが多いが、赤やピンクの場合もある。
○他のタイプよりも進行が早く、転移しやすい。

●悪性黒子型メラノーマ(Lentigo Maligna Melanoma, LMM)
○高齢者に多く、顔や手など日光に当たりやすい部分にできる。
○シミのように見えるが、時間とともに広がり、不規則な形や色合いを示す。
○比較的進行が遅いが、放置すると浸潤(しんじゅん)し始める。

●基底細胞癌(きていさいぼうがん:basal cell carcinoma)
○悪性黒色腫(メラノーマ)よりも発症率の高い癌。
○日本人には稀(まれ)であり、10万人当たり2〜4人が発症する。
○毛を包む組織である毛嚢(もうのう)から発生すると考えられている。
○多くは鼻や瞼といった顔面の中央に起こり、表面に光沢があり、黒くつやつやとした腫瘍。
○中心が潰瘍化したり、毛細血管が拡張したり、周囲の組織を破壊しながら進行。
○予後は比較的良い、しかし、長年の間に目や口や鼻が変形したり、なくなってしまったりする場合もまれにある。

注意すべき兆候(ABCDEルール)

ほくろが悪性黒色腫(メラノーマ)である可能性を見極めるための基準として、ABCDEルールが用いられます。

A(Asymmetry:非対称性)
ほくろの形が左右対称でなく、不均一な形状になっている。良性では左右対称になっていることが多いです。

B(Border:境界
境界がギザギザしている、ぼやけている、不規則な形になっている。普通のほくろでは境界がはっきりしています(黒い点のように)。

C(Color:色)
均一な色ではなく、黒・茶・赤・青・白など複数の色が混ざっている。人種によってもほくろの色は違うのですが、ほとんどは黒に近いです。

D(Diameter:直径)
6mm以上の大きさ(消しゴムのかす程度)になっている。
明らかに大きい、または色が赤いまたは青あざのように見える場合には、お早めにご連絡ください。

E(Evolving:進行・変化)
形、大きさ、色が時間とともに変化している。かゆみや出血がある場合も注意です。
年々大きくなってきている、明らかにここ3カ月で大きくなったなどの場合も、できるだけお早めに当院までご相談ください。

上記の他に、痛み、かゆみ、出血などの症状がある方もいらっしゃいます。このABCDE基準のいずれかに当てはまる場合、悪性の可能性があるため、皮膚科で医師の診察を受けることをお勧めいたします。

ほくろの診断と治療

日本における悪性黒色腫(メラノーマ)の発症率は、過去数十年で増加傾向にあります。(※)具体的には、この30年で発症頻度が2倍以上になっており、現在では人口10万人あたり約1.5〜2人が発症しています。

皮膚がんの早期発見で覚えておきたいこと~ ほくろと悪性黒色腫(メラノーマ)の5つの見分け方 ~ | プレスリリース | 東邦大学

医師による診断方法

1.ABCDEルールによる診断

セルフチェックもできますが、専門である医師による正確な診察をもう一度行います。これらの特徴がある場合は、さらに詳しい検査を受ける必要があります。

2.ダーモスコピー検査(皮膚拡大鏡検査)

●特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)を使い、ほくろの内部構造を観察する。
●メラノーマ特有の異常な血管や色素パターンを確認する。

3. 組織検査(生検)

●メラノーマが疑われる場合、ほくろの一部または全部を切除し、顕微鏡で詳しく調べる。
●病理診断によって悪性かどうかを確定する。

上記の診断や検査は患者さまのほくろの種類やサイズなどによっても異なります。当院では、患者さまのご要望にできるだけ寄り添いながら治療方針を決めたいと思いますので、質問などがあれば、医師に気兼ねなくお尋ねください。

ほくろの治療方法

ほくろの治療はさまざまな治療方法がありますが、「新宿新南口れいわクリニック」では、患者さまの負担や美容観点など柔軟な対応をしています。ですので、気になる方はぜひ当院までお越しください。

一般的なほくろを除去する場合、以下の方法が選択されます。

●電気メス(電気焼灼法)
○高周波電流を使ってほくろを焼き取る。
○浅いほくろには有効だが、深いものには向かない。

●外科的切除(くりぬき法・縫合切除)
○メスでほくろを切除し、傷口を縫合する。
○大きめのほくろや、再発リスクのあるものに適している。
○傷跡が残る可能性があるが、確実に取り除ける。
※最近の電気メスではあまり傷跡も目立たないように切除できます。気になる方は当院へ相談してください。

悪性の場合には、専門医と相談しながらがん治療に入っていきます。それぞれの患者さまの進行度や治療への要望などによって、検査や治療内容は異なります。

ほくろのセルフチェックと予防

ほくろは早期発見・早期治療が重要なカギとなります。ここでは、定期的なセルフチェックのやり方や、その重要性、または予防法をお伝えします。

定期的なセルフチェックの重要性

良性のほくろは基本的に問題ありません。しかし、美容観点からすると、摩擦や紫外線の影響で色が濃くなったり、膨らんだりすることがありますので、気になる方は治療をお勧めいたします。

悪性のほくろ(メラノーマ)は進行が早く、放置すると転移のリスクが高まってしまいます。特に、リンパ節や肺、肝臓、脳などに転移すると治療が難しくなりますので、できるだけ自己判断で済ませず、医師による診断を受けたほうが良いでしょう。

✔ 自己チェックのポイント
●最近できたほくろが急に大きくなった
●色がまだらになっている
●境界が不明瞭でギザギザしている
●形が左右非対称
●6mm以上の大きさがある
●出血やかさぶたができやすい
※上記の症状がある場合は、当院までお早めにご連絡ください。

✔ 予防方法
紫外線対策(日焼け止め、帽子、日傘など)
●肌への摩擦を減らす
(衣類のこすれを避ける)→サイズや材質(コットン、シルク、麻素材など摩擦の少ない物を選びましょう)が重要です!
定期的な自己チェックで異変がないか確認

 おわりに

ほくろは、皮膚にできる黒や茶色の斑点で、多くは無害ですが、まれに悪性黒色腫(メラノーマ)や他の皮膚がんに変化することがあります。

紫外線やホルモンの影響で増えることがあり、成長や色の変化が見られる場合は注意が必要です。また、毎日のセルフチェックや日焼けへの予防は皮膚がんにならないためにも大切なことです。

悪性の可能性を判断するために、ABCDEルールを意識してほしいですが、決して自己判断で放置せず、気になるほくろがあればなるべくお早めに「新宿新南口れいわクリニック」にご相談してください。

当院では、大学病院からの経験豊富な医師が診察を行っています。早期発見・早期治療が美容や皮膚がんの観点のどちらからも重要になってきます。

少しでもほくろが気になれば「新宿新南口れいわクリニック」まで、ご予約をお願いいたします。

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