目次 [ 表示 ]

医療法人社団涼美会理事長
関口 知秀
痒疹やニキビ等の一般皮膚科から、日帰り手術まで幅広く診療。
「再発させない根本治療」と、患者様のライフスタイルに寄り添ったスキンケア指導を重視。
新宿・渋谷の3拠点にて、土日祝日や夜間も、不安を抱える患者さまがいつでも安心して相談できる場所でありたいと考えています。
新宿・渋谷の皮膚科|駅徒歩30秒・平日21時/土日祝20時まで診療
性器ヘルペスの治療をご検討の方へ
性器ヘルペスは、性器やその周囲に赤みや小さな水ぶくれ、痛み、ヒリヒリ感などの症状が現れる感染症です。原因は単純ヘルペスウイルス(HSV-1・HSV-2)で、一度感染すると神経節に潜伏し、再発を繰り返すことがあります。初めて感染した場合は発熱や倦怠感、リンパ節の腫れなどの全身症状を伴うことがある一方、再発時は比較的軽い症状で治まることもあります。また、症状がないときでもウイルスが排出され、パートナーに感染する可能性があります。この記事では、性器ヘルペスの症状や感染経路、初発と再発の違い、抗ウイルス薬による治療、再発を抑える治療、パートナーへの感染予防、妊娠・出産時の注意点について解説します。
この記事の要点
REASON
土・日・祝も診療
年末年始も休まず対応
夜平日21時まで
仕事帰りに通いやすい
全院 駅チカ
院内処方お薬をその場で
デリケートな症状も
相談しやすい診療
目次 [ 表示 ]
デリケートゾーンにヒリヒリした痛みがあり、鏡で見ると小さな水ぶくれがいくつか。検索して出てきたのは「性器ヘルペス」という文字。症状そのものよりも、その言葉のほうがショックだった。
そんな受け止め方をする方は少なくありません。
実際に現れる症状は、次のようなものです。
まず知っておいていただきたいのは、この病気が「特別に不摂生な人の病気」ではないという点です。
ウイルスを持っている人はきわめて多く、しかもその多くは自分が持っていることに気づいていません。
性器ヘルペスの原因は単純ヘルペスウイルスで、主にHSV-2(2型)によって起こります。ただしHSV-1(1型)が原因になることもあります。
唇にヘルペスがある人がオーラルセックスで相手の性器に接触した場合、そこからHSV-1による性器ヘルペスが起こりうるためです。
ウイルスは背骨の下のほうにある神経細胞の集まり(神経節)に潜みます。この神経節でウイルスが増え、神経を伝って皮膚の表面まで戻ってくると、症状が現れます。
感染経路は基本的に性交渉です。水ぶくれの中にはウイルスが大量に含まれており、性行為での直接的な皮膚接触で相手に移ります。性具の共用でも伝わることがあります。
一方、タオルやシーツ、便座といった物を介した感染は、起こる可能性が非常に低いとされています。
再発の引き金については、まだ十分な研究がありません。持続的な精神的ストレスが関係している可能性を示す報告があるほか、
日光、風邪、激しい運動、皮膚の傷、月経、締めつけの強い衣類や硬い生地の衣類などが挙げられていますが、いずれも確定的なものではないのが現状です。
いちばん重いのは、たいてい最初の一回です。
初発では、皮膚の症状に加えて発熱、頭痛、強い倦怠感、筋肉痛、そけい部(脚のつけ根)のリンパ節の腫れといった全身症状を伴うことがあります。
治療をしない場合、症状が治まるまでに平均で20日程度かかると報告されています。
一方、2回目以降の再発は明らかに軽くなります。全身症状は出ないことが多く、おおむね10日以内に落ち着きます。年月とともに、回数も重さも減っていく傾向があります。
すでに別のタイプのヘルペスウイルスを持っている人の場合、ある程度の免疫があるため、初発でも症状が軽くすむことがあります。逆に免疫のはたらきが落ちている人では、症状が重く長引くことがあります。
再発の頻度はウイルスの型によって違います。
日本国内の調査では、性器ヘルペスの患者さんのうち67.1%が年3回を超える再発を、26.9%が年6回以上の再発を経験していたと報告されています。
性器ヘルペスをめぐって誤解が生まれやすいのは、この点です。
ウイルスに感染した人のうち、最大で90%は症状がまったく出ないか、ほとんど気づかない程度の症状で済むと考えられています。
つまり、感染していても本人が知らないまま何年も過ごしているケースが珍しくありません。
そして症状のない時期でも、ウイルスが排出されて相手にうつることがあります。これは無症候性排出と呼ばれる現象です。
このため、「いつ、誰からうつったのか」を特定するのは、多くの場合そもそも不可能です。ウイルスが体内に入ってから初めての症状が出るまで、数か月から数年かかることもあります。
パートナー間で相手を疑う気持ちが生まれやすい病気ですが、時間軸から考えて、それを確かめる手段がないことのほうが多いのです。
治療は場面ごとに考え方が異なります。
初発の場合は、症状が重くなりやすく合併症も起こりうるため、アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビルといった抗ウイルス薬の内服が標準です。
症状の重さを抑え、期間を数日短くする効果が期待できます。
再発の場合は、症状が軽ければ必ずしも治療が必要とはかぎりません。飲む場合は初発より短い期間ですみます。
ここで重要なのは開始のタイミングで、最初の兆候に気づいてから24時間以内、できるだけ早く始めることが望ましいとされています。
あらかじめ薬を手元に置いておく方法(PIT)が選択肢になるのはこのためで、日本では性器ヘルペスもその対象に含まれます。
なお、国内で行われたアメナメビル1200mg単回投与の第3相試験では、前駆症状から6時間以内に自分で服用した場合、
すべての病変が治るまでの期間の中央値は実薬4.0日、プラセボ5.1日でした(ハザード比1.60、95%信頼区間1.19〜2.15、p=0.0018)。
3つ目が再発抑制療法です。症状が重い場合や再発回数が多い場合に、症状のない時期も含めて抗ウイルス薬を毎日飲み続ける方法で、再発の頻度を大きく下げられます。
日本では、バラシクロビルによる性器ヘルペスの再発抑制療法は、年6回以上再発する方が対象とされています。
ひとつ注意点として、塗り薬やクリームは性器ヘルペスには効果がありません。飲み薬が基本になります。
現実的に効果が期待できる対策は、次の3つです。
3つ目については、実際の数字が出ています。一方が性器ヘルペスを持ち、もう一方が持っていない1,484組のカップルを対象にした研究では、
感染している側がバラシクロビル500mgを1日1回8か月間服用したところ、相手にうつるリスクがおよそ48〜75%低下しました。
ただし、ゼロにはなりません。この研究の著者らも、薬を飲んでいてもパートナーへの説明とコンドームの使用は続けるべきだと述べています。
抑制療法は「リスクを下げる手段のひとつ」であって、免罪符ではないという理解が正確です。
当院では口唇ヘルペスの保険診療を行っています
唇のムズムズ・チクチクなどの初期症状や、水ぶくれ・ただれなどの症状がある場合は、早めにご相談ください。症状に応じて抗ウイルス薬などによる治療をご提案します。
当院の皮膚科診療実績:2025年度 年間延べ来院者数 19,763名
(集計期間:2025年1月〜12月 当院レセコンデータに基づく)
妊娠中に性器ヘルペスがある場合、心配になるのが赤ちゃんへの影響です。
母親から新生児にうつること自体はまれです。ただし、もし感染すると、赤ちゃんの全身にヘルペスが広がって命に関わる状態になることがあります。
このため、出産直前に性器ヘルペスの症状が出ている場合には、経腟分娩ではなく帝王切開が勧められることが多くなります。
妊娠が分かった時点、あるいは妊娠を考えている時点で、過去に性器ヘルペスの診断を受けたことがあると産科の主治医に伝えておくことが大切です。伝えておけば、分娩方法を含めた準備ができます。
症状だけで確実に診断をつけるのは難しい病気です。カンジダやクラミジア、乾癬などの皮膚疾患と似た見た目になることもあるため、皮膚から検体を採ってウイルスを調べる検査が行われます。
症状がない場合には、血液中の抗体を調べる方法もあります。
そのうえで、多くの方が最も重く感じるのは、診断そのものより「パートナーにどう伝えるか」ではないでしょうか。
長く付き合っている関係で初発が起きた場合、話題にすること自体が難しく、相手を疑う気持ちや疑われる不安が入り混じります。
ただ先に述べたとおり、誰から、いつうつったのかは、多くの場合そもそも特定できません。この事実を2人で共有できると、話が責任の追及ではなく、今後どうするかという方向に進みやすくなります。
相手も抗体検査を受け、どちらがどの型を持っているのかを一緒に確認しておくという方法もあります。感染のリスクがどの程度あるのかがはっきりすれば、対策も具体的になります。
つらい症状が続く、再発が頻繁で生活に支障がある、妊娠を考えている、どれか一つでも当てはまるなら、一人で抱えずに受診してください。この病気は、対策の選択肢がきちんと用意されている病気です。
性器やその周囲に赤みやヒリヒリした痛みが出たあと、小さな水ぶくれがまとまって現れることがあります。水ぶくれが破れるとただれや潰瘍になり、かさぶたになることもあります。かゆみや違和感、排尿時の痛み、おしりや太ももの内側、肛門周囲の症状が出る場合もあります。初めての感染では、発熱や頭痛、倦怠感、そけい部のリンパ節の腫れなどを伴うこともあります。
性器ヘルペスの原因は、単純ヘルペスウイルス(HSV)です。主にHSV-2が原因となりますが、HSV-1によって発症することもあります。感染したウイルスは神経節に潜伏し、体調不良やストレス、皮膚への刺激などをきっかけに再活性化すると、性器などに症状が現れることがあります。
はい。性器ヘルペスは人にうつる可能性があります。主に性器やその周囲の皮膚・粘膜が直接触れることで感染します。水ぶくれやただれなどの症状が出ている時期は特に感染しやすいため、症状が治まるまでは性交渉を避けることが大切です。
はい。症状がないときでも、皮膚や粘膜からウイルスが排出される「無症候性排出」が起こることがあり、相手に感染する可能性があります。そのため、症状がないからといって感染リスクがゼロになるわけではありません。コンドームの使用や、再発抑制療法などによって感染リスクを下げることができます。
性器ヘルペスは、主に感染している人の皮膚や粘膜との直接的な接触によって感染します。お風呂の湯や便座、タオルなどの物を介して感染する可能性は非常に低いとされています。ただし、患部に触れた場合は手を洗うなど、衛生面には注意しましょう。
初めて発症した場合は症状が強くなりやすく、治療しない場合には症状が治まるまで20日程度かかることがあります。一方、再発の場合は初発より症状が軽く、おおむね10日以内に落ち着くことが多いとされています。抗ウイルス薬を早期に使用することで、症状の期間を短縮できる可能性があります。
性器ヘルペスが疑われる場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、抗ウイルス薬による治療を開始することが重要です。特に再発の場合は、ピリピリ・チクチクする違和感などの初期症状に気づいた段階で治療を始めることが望ましいとされています。症状を無理に潰したり触ったりせず、患部を清潔に保つことも大切です。
性器ヘルペスでは、アシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビルなどの抗ウイルス薬による内服治療が基本です。性器ヘルペスに対して、塗り薬やクリームだけで治療することは一般的ではありません。初発か再発か、症状の程度や再発頻度などを確認したうえで、医師が適切な治療方法を判断します。
性器ヘルペスを治療するための抗ウイルス薬を、自己判断で市販薬として使用することはできません。性器周辺の水ぶくれやただれは、性器ヘルペス以外の病気でも起こるため、初めて症状が出た場合や原因が分からない場合は、自己判断で市販薬を使用せず医療機関を受診しましょう。
はい。再発を繰り返し、初期症状を自分で判断できる方では、PIT(Patient Initiated
Therapy:患者主導療法)が選択肢になる場合があります。あらかじめ医師から抗ウイルス薬の処方を受けておき、ピリピリ・チクチクなどの再発の初期症状を感じた段階で自分で服用を開始する方法です。PITが適しているかどうかは、再発の頻度やこれまでの症状などを踏まえて医師が判断します。
水ぶくれやただれなどの症状が出ているときは、性交渉を避けることが最も重要です。また、症状がない時期でも感染する可能性があるため、コンドームを使用することで感染リスクを下げられます。再発が多い場合には、医師と相談して抗ウイルス薬による再発抑制療法を検討する方法もあります。ただし、これらの対策を行っても感染リスクを完全にゼロにすることはできません。
多くの場合、誰からいつ感染したのかを特定することはできません。性器ヘルペスは感染していても症状がほとんど出ない人が多く、感染から数か月、場合によっては数年たってから初めて症状が現れることもあります。そのため、現在の症状だけから感染時期や感染相手を判断することは困難です。
はい。性器ヘルペスは、一度感染するとウイルスが神経節に潜伏するため、再発することがあります。再発頻度には個人差がありますが、一般的にHSV-2による性器ヘルペスはHSV-1によるものより再発しやすいとされています。再発を繰り返して生活に支障がある場合は、毎日の抗ウイルス薬で再発を抑える「再発抑制療法」が選択肢になります。
性器ヘルペスは主に性行為などの直接的な接触で感染するため、日常生活の中で子どもに簡単にうつる病気ではありません。ただし、妊娠中や出産時には母親から赤ちゃんへ感染する可能性があり、新生児ヘルペスにつながることがあります。妊娠中に性器ヘルペスの既往がある場合は、必ず産科の主治医に伝えておきましょう。
妊娠中に性器ヘルペスがある場合は、出産時の赤ちゃんへの感染に注意が必要です。特に出産直前に性器ヘルペスの症状がある場合には、新生児への感染リスクを考慮して分娩方法が検討されることがあります。妊娠中または妊娠を考えている方で性器ヘルペスの既往がある場合は、早めに産科の主治医へ相談してください。
性器ヘルペスが疑われる場合は、皮膚科や泌尿器科、婦人科などで相談できます。性器の水ぶくれやただれ、痛み、かゆみなどがある場合は、症状が強くなる前に受診しましょう。初めて症状が出た場合や、これまでとは症状の出方が違う場合も、自己判断せず医療機関で診断を受けることをおすすめします。

医療法人社団涼美会理事長
※本ページはれいわクリニックの医師が監修しています。
他の症状・お悩みから探す
ニキビ・できもの・しこり
感染症・うつる皮膚病
かゆみ・湿疹・乾燥
赤み・ブツブツ・汗の症状
抜糸・けが・火傷・傷あと
アレルギー